行程・コース
天候
初日:曇りのちガスのち晴れ、2日目:快晴のち曇りのち小雨
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路:1042盛岡駅~1204八幡平ハイツ(岩手県北バス、1000円)※七滝登山口の最寄りはひとつ先の温泉郷西口でした
復路:1454藤七温泉~1518松川温泉(560円)、1620松川温泉~1809盛岡駅(1160円)
※県北バスはGoTo地域共通クーポン対象ですが、電子クーポンは不可
この登山記録の行程
【1日目】
七滝登山口(12:37)・・・大地獄(14:55)[休憩 5分]・・・分岐・・・不動平避難小屋(16:37)[休憩 10分]・・・岩手山(薬師岳)(17:14)[休憩 2分]・・・不動平避難小屋(17:33)
【2日目】
不動平避難小屋(05:22)・・・切通し(06:50)[休憩 1分]・・・姥倉分岐(07:16)・・・犬倉分岐(07:57)・・・大松倉山(08:56)・・・三ツ石山荘(09:22)[休憩 10分]・・・三ツ石山(10:06)[休憩 3分]・・・小畚山(10:52)[休憩 2分]・・・大深岳(11:46)・・・縦走路出合(11:52)・・・大深山荘(12:09)[休憩 13分]・・・嶮岨森(12:52)[休憩 2分]・・・諸桧岳(14:02)・・・畚岳分岐(14:41)・・・畚岳登山口(裏岩手連峰縦走コース入口)(14:51)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
当初計画は八幡平から入山し三ツ石山荘泊、岩手山に登頂して松川温泉に下山。初日、悪天によりアスピーテラインが終日通行止めとなったため、紅葉が綺麗と聞いて腹案にあった七滝からの逆回りに急遽変更。結果的に、七滝コースは景観が変化に富んで素晴らしく、上天気の縦走を楽しめた。
盛岡駅からの路線バスを八幡平ハイツで下車、七滝登山口まで20分。天候は回復傾向で切れた雲から現れた岩手山はうっすら初冠雪。登山口から七滝までの2kmは緩やかなハイキングコース、七滝は紅黄に彩られ美しい。紅葉は標高1000m辺りが最も鮮やか。
左保沢の豪快な滝付近から湯ノ花採取場跡の間は、落ち葉や草が保水してスポンジのようになった酷い泥濘。採取場やその先の大地獄谷から振り返る山間のパッチワークはまさに絶景。景色が一変し、噴気の上がる白い谷を横目に足早に進むと分岐、花畑ルートを取る。もちろん花はないが木道の湿原で雰囲気がよい。その先は樹林帯の緩急の登りで、ハイマツが出てくると不動平は近い。7月に続きガスの不動平、と思っているとみるみるうちに青空が広がり、不動平避難小屋に着く頃には夕日に染まる大きな岩手山が目の前に。
日没間際だが、小屋に荷物を置いてヘッデンと防寒を万全に山頂へ。外輪山の縁から日の入り、薬師岳から雪を纏った妙高岳越しに徐々に灯の点る盛岡市を眺めて、これが岩手山かと感慨。流石に日も暮れたので外輪山は回らず小屋に駆け下る。今宵の客は2名、綺麗で外気の割りに暖かく快適な小屋(清潔なトイレ完備)に感謝。
翌朝は快晴、大雲海の中、鬼ヶ城の岩山を下っていく。眼下の山肌の紅葉がモルゲンロートで燃え上がる。木の葉や苔が霜を纏って砂糖菓子みたい。姥倉分岐辺りから三ツ石山までは断続的な泥濘ロード。稜線の紅葉は終わっているが秋晴れの縦走路は開放感抜群で爽快。ただし、三ツ石山から八幡平まで標高差200m以内のアップダウンが続くので、ジワジワと体力を搾り取られる。特に小畚岳から下って大深岳に登り返す九折は中々タフ。大深岳を過ぎ、源太ヶ岳へと続く気持ち良さそうな稜線に別れを告げて、分岐から大深山荘へ下る。
下山バスのタイムリミットを意識しつつ、大深山荘では昼食もそこそこに先へ。雲が増えてきたが、大分遠くなった岩手山はまだ山頂まで見えていて、疲れた背中を押ししてくれる。嶮岨森、静寂の石沼、諸桧岳とペースダウンしながら歩を進め、畚岳分岐までの最後の登り返し辺りから雨が降り始めるもゴールは目前。登山口まで駆け下ると、道路渋滞でバスが遅れており、予定していた松川温泉行きのバスに何とか滑り込む。
樹海ラインは紅葉の盛りで、松川温泉では紅葉に照らされながら露天の濁り湯を堪能。後ろ髪を引かれつつ最終バスに乗り込んで盛岡に戻った。
みんなのコメント