行程・コース
天候
雨後曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
八幡平マウンテンホテルから車で約15分ほどで、松川登山口駐車場へ着きます。綺麗なトイレもありますが、25台ほどしか駐車できません。この時期は大変混雑するようです。わたしたちが登った日は、平日の小雨だったで余裕で駐めれましたが・・・。
https://www.town.shizukuishi.iwate.jp/docs/2024091300014/
この登山記録の行程
Start(08:39)・・・分岐(10:12)・・・三ツ石山荘(11:31)・・・三ツ石山(12:52)・・・三ツ石山荘(14:04)・・・分岐(15:18)・・・Goal(16:30)
登山靴は泥だらけ、ゲーターも泥だらけで、ゲーター上のズボンまで泥がつく始末。下山時には滑ってしまって、ズボン、ザック、上着が汚れてしまい、車の中に入ることができなくなるので、着替えと泥だらけの登山靴を入れるビニール袋が必須です。
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
# 東北紅葉登山紀行:八幡平から三ツ石山へ
雨音が窓を叩く。宿の一室で、我々夫婦は天候の変化を待った。八幡平マウンテンホテル、高価ではあるが、三ツ石山登山口まで僅か15分。私たち夫婦にとっては、この利便性が何よりも魅力的だった。車中泊の連泊は、もはや我々の年齢では厳しい。素泊まりでも温泉に浸かれるこの宿は、まさに登山者のオアシスだった。
木曜日、金曜日と天候は優れない。しかし木曜日、わずかな晴れ間を期待して遅めに出発。駐車場に着くと、他県ナンバーの車が我々を出迎えた。まだ雨は降り続いていたが、その勢いは弱まっていた。
雨上がりを信じて登山開始。樹林帯では雨もさほど気にならない。そして、徐々に雨が上がると共に、不思議な現象が起こった。あれほど強かった硫黄の臭いが、ところどころで消え失せ、代わりに清浄な空気が肺を満たす。まるで、山の神が我々にご褒美をくれたかのようだった。
しかし、この登山道は決して楽ではない。なだらかとはいえ、粘土質の地面は至るところで泥濘と化していた。滑らぬよう慎重に歩を進めるその緊張感に、神経は次第に擦り減っていった。
やっとの思いで三ツ石山荘に到着。しかし、ここもガスに包まれ、気温はわずか11度。上着を纏い、疲れた体を休める。ランチタイム。八幡平での朝食は、シライシパンの「マーガリンサンド」と福田パンの「あんバター」か「ピーナツバター」。そして締めはいつものカップヌードル。その温かさが、凍えた体に染み渡った。山荘内は我々で溢れんばかりの盛況ぶり。
休憩を終え、いよいよ山頂へ。ここからはガレ場。慎重に一歩一歩、足を進める。そして、山頂に近づくにつれ、奇跡が起こった。周囲のガスが薄れ、徐々に三ツ石山の紅葉が姿を現し始めたのだ。「ああ、神よ。せめて束の間だけでも、この絶景を我々に見せてください」と心の中で祈りながら、最後の登りに挑んだ。
山頂付近の紅葉は、曇天にもかかわらず鮮やかな赤色に輝いていた。高木が無いため、視界の全てが紅葉で埋め尽くされている。まさに錦繍の絨毯。その光景は、たとえ短い時間であっても、生涯忘れられぬ思い出となった。
翌日、チェックアウト後、小雨の中「岩手県県民の森森林ふれあい学習館」に立ち寄る。スタッフの方々の厚意で、外の洗い場で泥まみれになった登山靴を洗うことができた。これは幸運だった。感謝の気持ちを込めて、岩手山バッジを700円で購入。
そして、学習館で紹介された「ラ ミア マンマ 森のイタリアン」へ。限定パスタにはチーズとひき肉が、ピザには地元の舞茸がふんだんに使われ、トマトソースは滴り落ちんばかり。この美味しさと量でこの価格とは驚きだ。人柄の良さそうな夫婦が営む、居心地の良い小さなお店。12時近くには満席になる人気ぶりだった。
八幡平市に4日間滞在し、ローカルフードではなく、洒落たお店でラムステーキやイタリアンを食べる。青森にも近いこの地で、それは少し場違いな気もする。しかし、夜の漆黒の闇に座敷わらしの気配を感じながら食す料理は、それはそれで旅の醍醐味かもしれない。
この東北の地で、我々夫婦は自然の大きさと人々の温かさに触れ、心身ともに癒された。そして、この旅の記憶は、まるで三ツ石山の紅葉のように、鮮やかに心に刻まれた。
フォトギャラリー:34枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ソフトシェル・ウインドシェル | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 |
| サングラス | 着替え | 腕時計 | カメラ | ツエルト | 医療品 |
| 熊鈴・ベアスプレー | 携帯トイレ | 行動食 | GPS機器 |






































