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初南アルプス 北岳へ

北岳( 南アルプス)

パーティ: 6人 (ヤマちゃん さん 、ほか5名)

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行程・コース

天候

1日目:晴れ時々曇り時々雨/2日目:晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅2200 ⇒ 新東名・中部横断道 ⇒ 芦安第3P0215

この登山記録の行程

【1日目】
広河原(06:13)・・・白根御池小屋(09:14)[休憩 50分]・・・小太郎尾根分岐(12:40)・・・北岳肩ノ小屋(13:31)

【2日目】
北岳肩ノ小屋(05:47)・・・北岳(06:34)[休憩 33分]・・・八本歯のコル(08:03)・・・大樺沢二俣・・・広河原(15:46)

コース

総距離
約10.6km
累積標高差
上り約1,877m
下り約1,877m
コースタイム
標準11時間10
自己15時間54
倍率1.42

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

4連休を利用して山竹の会6名で標高第二位の北岳にチャレンジしてきた(富士山はヤマップ活用前の2016年に登頂済み)。
南アルプスは登山口へのアクセスの困難さとそれぞれの山の奥深さとで、今まで敬遠してきたが今回初めてチャレンジすることとなった。
23日の金曜日に肩ノ小屋を予約して、出来れば第三位の間ノ岳も視野に入れた計画である。
今回はULザック(GOSSAMER GEARのG4-20)を初投入した。
そこまでストイックなULに興味はないが、容量42Lでザック重量709gは魅力的であり、フレームレスではあるがヒップベルトもしっかりしていたので買ってみた。
今回は小屋泊ということもありクッカー類や食材は持たずにおにぎり3個にしたものの、総重量は約10Kgとなったが従来のケストレル38に比べると700gは軽くなった・・・ハズ!!

前日のサッカーの南ア戦終了後の22時に自宅を出発し、新東名~中部横断道にて2時前に芦安第3Pに到着。
この時に帽子を忘れたことに気づく・・・・仕方がないのでバンダナで代用することとなった。
しばし仮眠をとって朝食後に準備をして、予約していたタクシーで登山口となる広河原へ向かう。

6時前にインフォメーションセンターに着きトイレを済ませて6時12分にスタート。
登山口となる橋のたもとから遥か彼方に目指す北岳が青空の中にすっくとそびえ立っている。
その容姿と距離感に一同「えっ・・・」と一瞬声を失うが、気を取り直してチャレンジスタート。
広河原山荘を横目に序盤から比較的厳しめの登山道を進む。
今回は白根御池小屋から草すべりを経由し肩ノ小屋へ向かい、天候によっては当日中に登頂する計画だ。
樹林帯の中を進むが、さすがに人気の山であり登山者も多く、腰を気にしつつ、どんどん後続者に道を譲りながら登る。
ところどころに丸太階段がありバランスを取りながら登るものの、バランスをとるとどうしても腰に負担がかかる。
9時過ぎ(ほぼCTのちょうど3時間)に白根御池小屋に到着。
ここの日陰でお昼休憩にしておにぎりを食べる。
50分ほど休憩して草すべりに取りつく・・・ここは分岐手前までのつづら折りの急登が下からよく見えるので、心が折れた状態でのスタートとなる。
ここから日光を遮るものがなくなり、汗をしたたらせながらヒーヒー言いながら登るが、多くの植物が咲いていてなんとか心を奮い立たせながら進む。
しかし、この辺りからついに腰が悲鳴を上げ始め「一人で撤退」の文字が脳裏をよぎる・・・・。
なんとか分岐までたどり着いて稜線歩きとなると少しは気分も和らぐ。
ここでパーティの1名が体調不良に陥ると同時に、空も雲に覆われ始めて甲斐駒方面からは雷鳴が聞こえ始めた。
何とか降雨になる前に小屋へ着こうと最後の力を振り絞り13時半に肩ノ小屋にようやくたどり着いた。

行動時間6時間15分とヤマップCTからは1時間40分のビハインド(CT4時間35分)だが、帰宅後に調べるとヤマケイのヤマタイムからは25分の早着き(CT6時間40分)であり、ヤマップのCTは少し厳しめ(因みに山と高原地図ではCT6時間35分)なのかな??
この頃になると北岳方面はおろかほぼホワイトアウト状態となり、この日の登頂は断念(・・・という言い訳で、実のところはそのような体力は残っていなかったのダ!!)
チェックイン後にビールを頂いていると雨が降り出し、仕方がないのでしばし昼寝して17時からの晩ご飯を待つ。
晩ごはんは肩ノ小屋だけに豚の肩ロース生姜焼き!!
美味しく頂き夕陽を期待して外に出たが、雨は上がっていたものの夕陽もアーベントロートも見れずじまい。
その代わりと言ってはなんだが、奇麗なアーチを描く虹がテン場の向こう鳳凰三山方面に見れたのは良かった!!
外のベンチで短時間ながら宴会をして19時には持参したシュラフで朝まで爆睡した。
肩ノ小屋ではコロナ禍なので、人数を絞ってそれぞれの就寝スペースには仕切りが設けられて、感染予防施策を徹底されていた。
従業員の方々も気さくで良い方々ばかりなので人気があるのもうなずける。
昨年 南アでは全ての山小屋が営業停止に追い込まれて、賛同した山小屋支援のクラウドファンディングが活用されているのであればうれしい限りである!!
今回は珍しく高山病の症状は現れなかった。
翌朝は4時に起床し快晴の中、ご来光を見ると共に甲斐駒・仙丈・鳳凰三山・富士山・中ア・北ア・八ヶ岳のモルゲンロートが望めた。

朝食後お弁当を受け取り、昨日買った肩ノ小屋手ぬぐいを頭にギュッと巻いて5時50分に北岳アタックを開始。
スタート時点での腰の調子は悪くなく、キタダケソウや様々な高山植物を愛でながら岩場を登っていく。
ところどころでストックが邪魔になるところはあるものの、さして危険と思われる箇所はない。
45分で標高第二位 北岳に登頂!!
残念ながらこの時点で雲がわき始めて、終始間ノ岳は姿を現さず、富士山や南アの山々も見え隠れするという少し残念な状況であった・・・・。
しばし撮影会をして、当然ながら間ノ岳へのチャレンジという話も出ずに、12時までには頑張って下りようと7時過ぎに下山開始。
下山は八本歯のコルから大樺沢ルートで下る。
下りもしばらくは高山植物の咲く岩場を下っていく。
吊尾根分岐を越えて八本歯のコルまでとコルを過ぎてからはとにかく丸太梯子が多くなり、結構神経を使うと同時に腰への負担が増えて、丸太梯子をクリアして雪渓が出てくる頃には立っているだけでも腰が痛くなり、痛み止めを服用して何とか下り続けた・・・・。
そうこうするうちに1人のメンバーの脚が疲労の限界を越えて2度転倒してしまった。
幸い肘と膝の擦り剥きと打撲で済んだが、まだ大樺沢二俣にも至っておらず、アミノ酸投与や膝サポーター・ダブルストック等で休みながらゆっくり下り、二俣手前でお弁当休憩をしてさらに進むが徐々に停止回数も増えだしたのでパーティで相談し、荷物をシェアしてメンバーの一人がザックを胸側で背負い、何とか事なきを得た。
腰が問題なければ重量半々位にシェアできたのに、負担をかけたメンバーには大変申し訳なかった・・・・。
行動時間も長くなり、途中集中力が切れそうになったりもしたが、何とかチームワークで15時半(行動時間7時間20分)に広河原山荘まで戻りついた。
その後、16時40分のバスに乗ってPへ帰還した。

今回の山行では
我々のレベルでは北岳・間ノ岳の2座なんて論外であった(ある程度わかってはいたが・・・)。
夏場は高峰とはいえ暑さとの戦いでもあり、コースタイム(我々のレベルではヤマップのものでは早すぎて危険性が高まる)を十分吟味した登山計画を立てる必要を再認識(そういった意味では今回 山小屋泊という選択は良かった)。
更に個人的には
①腰を完治させること
②装備以前に 先ずは自分の身体をUL化する
必要があることを痛感した山行であった。

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装備・携行品

登った山

北岳

北岳

3,193m

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