行程・コース
天候
晴れ・のち少し雨
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
姥沢駐車場(無料)を利用。山形自動車道月山ICから約12.5kmで姥沢駐車場へ。
女夫渕駐車場を利用。ナビには「女夫淵温泉」を目印に。林道の突き当りにある。無料。綺麗なトイレあり。
この登山記録の行程
姥沢口(07:17)・・・リフト下駅(07:30)------リフト上駅(07:49)・・・牛首下分岐(08:24)・・・牛首(08:56)・・・鍛治坂・・・月山(月山神社・頂上小屋)(09:57)(休憩~11:09)・・・鍛治坂・・・牛首(11:45)・・・柴灯森・・・金姥・・・姥ヶ岳(12:30)・・・リフト上駅(12:55)------リフト下駅(13:12)・・・姥沢口(13:24)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
かえるのムスメ。。。
生後三か月で初キャンプ。しかも、春先の戻り寒波で大荒れの天候の中、山頂のキャンプ場は貸し切り状態だった。ちゃんとした1,000mクラスの登山は、3歳になるかならないか。山の難易度からも無理だと予想していたが、最後まで自分の足で登り切った。ただし、大泣きしながら。笑。
そんなアウトドアの英才教育を受けて、今、娘は立派なインドア派。よくある話だ。紫外線と無視は大嫌いという。。。
それが何の気まぐれか、自分の月山へ行くと言った言葉に「たまには一緒に登っても良い」という。一瞬驚いたが、娘の気が変わらないうちに約束を取り付ける。
本当はじっくり登りたいと思っていた月山。それは山仲間との約束に取っておくこととして、今回は観光登山を楽しむべく初心者コースの姥沢・志津(リフト)コースを選択。
蛇行する林道をくねくねと車を走らせやってきた姥沢駐車場。
目の前には月山と姥ヶ岳が大きく見える。斜面のいたるところに白く雪渓が残っている。「うわぁー雪が残っている」と驚く娘。「あんなに高いところ登るの?」と言葉が続く。
自分からすれば、リフトを使う時点で登山の部類にも入らないなと思うが、まさに「ひよこ隊」としては最小限の労力で、高山を楽しめる最適のコースと言える。
駐車場からテクテクと舗装道路を歩き、リフトの駅まで移動する。その名も「リフト下駅」。その上にあるのが「リフト上駅」。なんとまあ、合理的なネーミングだろうか。
早速、チケットを購入。モンベル割がきくと聞いていたのでカードを出したが、割引は1名様まで。しかも50円と、気持ちレベルだった。
運行開始の8時を既に過ぎていたこともあってか、列を作ることもなくリフトに乗って上駅を目指す。天気予防では4連休中今日が一番悪く、午後に雨マークがついていた。日を変えようかとも思ったが、晴れて暑すぎるのも写真者には難しいかと思いとどまった。
絶景は見せてやりたいが、途中でへばっては意味がない。難しいところだ。ということで今日は高山植物を楽しむ登山とする。
リフト上駅へ到着。駅から牛首下分岐まではほぼ水平移動。緑の草原の中を木道が延びていて、風が心地よい。早速、歩き出してすぐに、チングルマ、コバイケソウ、イワカガミ等の色とりどりの花が出迎えてくれた。
正面にはなだらかな稜線が見えた。少し窪んだところが牛首だ。そこから右手へと急登を登った先に月山の山頂があるが、今日は厚い雲に覆われている。
雪渓を渡る。
1回、2回。真夏に雪を踏みしめる感覚が珍しいようで、歩き出してすぐに後悔していた娘も、ここだけは嬉しそうにしていた。ヒンヤリとした天然のクーラーが気に入ったようだ。
広い雪渓の上では板を担いで登ってきたスキーヤー達が、軽快な音を立てながら滑走していた。
牛首に到着。
月山は、牛が伏せている姿に似ていると言われ、ちょうどこの場所が首の部分にあたるらしい。この首から稜線に沿って山頂の頭へと向かう。ようやく本格的な登山となる。徐々に斜度を増す登山道。浮石に注意しながらゆっくりと岩場を登っていく。
岩の間に、ミヤマリンドウが咲いていた。小さな青い花が可愛くてよい。その横にはウスユキソウもひっそりと。今年は会えないかと思っていただけに嬉しい。
完全に雲の中に突入したようで、もう周囲は真っ白だった。
突然、上の方から「六根清浄」と連呼する大きな声が聞こえてきた。白装束に身を纏った修行者の集団が勢いよく降ってくる。ろっこんしょうじょう。人間がもつ様々な欲を功徳によって清らかにする祈りの言葉だ。全部で6人ほどいただろうか。颯爽とすれ違っていった。
赤い鳥居にお参りをする。ここでほぼ9合目。あとは最後の急登を登り切るだけ。
いろいろと文句は多かったが、さすがに若いだけあって、娘も速度を落とすことなくついてきた。登り切ると、そこはもうゴールの手前。霧の向こうに、山頂と一体になった建物が見えた。月山神社だ。晴れていれば雲海の上に建つ神社として、きっと素晴らしい風景が見えただろう。
神社には興味がないという娘を置いて、月山神社に立ち寄ってみる。
500円の祈祷料を払い、祈祷を受ける。その後、人形(ひとがた)の紙で頭から足先まで全身を拭くように身を清め、その人形を足元の水に浮かべることで一連のお払いが終わる。
奥宮というのだろうか。奥の方へと進み祠を一周して戻ってくる。
おみくじやお守りもいっぱい売っていたが、手持ちが少なかったので、見るだけで通り過ぎた。せめて御朱印でもお土産代わりに買っておけばよかったか・。
娘と合流して軽く昼食。
暑くても食べられるよう冷やし中華を持ってきたが、ガスガスの状態でその心配は無用だった。本来であれば雲海の向こうに鳥海山が見えるのだろうが。「まぁ、こんな日もあるさ。」と言ったら、「暑いよりはこっちの方がいい」と即答。絶景より日焼け防止が優先のようだ。まったく育て方を間違えてしまったか。笑
下山を開始。
牛首を過ぎたところで、コースを変える。
初心者に気を使って最短コースで登ってきたが、さすがにこのまま帰っては消化不良になってしまう。「コースが違う」という問いに「こっちの方が面白いんだよ」と無理やり、姥ヶ岳へと誘導する。
最初は水平移動だったので、「こっちの方が歩きやすい」と喜んでいたが、ぐっと姥ヶ岳へと延びる登坂を見て、約束が違うと不平をいう娘。しかし、ここまで来たらもう登るしかない。「山では騙される方がワルイ!(笑)」。
でも、姥ヶ岳は思った以上に良い山だった。月山方面は相変わらず雲の中だったが、眼下の草原にはリフト上駅から牛首に向かう木道が見下ろせた。山頂付近はお花畑になっていて、ニッコウキスゲやキンコウカが沢山咲き誇っていた。一番花が濃い場所だったと言える。
山頂からリフト上駅まで降り、周遊の輪を閉じる。
嬉しそうにリフトに乗る娘をみて、彼女なりの親孝行に感謝する。
下山後、「月山志津温泉つたや」で日帰り温泉に入る。とてもよい温泉だった。
念願の月山。これで下調べは万全だ。あとは山仲間が遠征してくるのを待つだけだ。
その時は、山頂から雲に浮かぶ鳥海山も見てみたいものだ。
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装備・携行品
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登った山
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たおやかな峰と湿原が魅力の出羽三山の主峰。姥沢からリフト利用で月山に登り、弥陀ヶ原へ 日帰り
- 最適日数
- 日帰り
- コースタイプ
- 縦走
- 歩行時間
- 5時間35分
- 難易度
- ★★
- コース定数
- 23

















































