行程・コース
天候
曇り時々晴れ。眺望は不良。微風。歩くと大変暑い。気温駐車場7時25分15℃、13時20分21℃。
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
上信越道小諸ICを出て、湯ノ丸スキー場へ向かう。地蔵峠から高峯・湯ノ丸林道(7~17時。時間外はゲート閉鎖)に入り、池の平湿原駐車場へ(令和3年11月3日迄)。料金600円前払い。水洗トイレ有。飲料水・自販機無。係員詰所前机上にコース案内図や写真入り花暦有(無料)。
この登山記録の行程
自宅5:00⇒6:50小諸IC⇒7:15地蔵峠⇒7:25駐車場・トイレ・登山口7:45・・・8:32東篭ノ登山8:55・・・9:32駐車場・トイレ・登山口9:45・・・10:00村界の丘10:02・・・10:20雲上の丘10:25・・・10:32見晴岳・展望所11:20・・・11:46三方ヶ峰11:52・・・12:05鏡池12:08・・・池の平湿原・・・12:30登山口・トイレ・駐車場13:20⇒地蔵峠⇒13:55小諸IC⇒16:00自宅。
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
私は、数日前に72歳の誕生日を迎えましたが、健康保持のために、引き続いて山歩きを楽しみたいと考えました。主治医に相談すると、現在気管支喘息が再発しているので、3,000メートル級ではなく、2,000メートル級の山へ行きなさいと助言されました。そこで、定番になった篭ノ登山(標高約2,228メートル)と池の平湿原(約2,000メートル)へ行きました。今年5回目となりました。過去の登山記録があります。①2021年5月23日 ②6月15日 ③6月26日 ④8月6日。
7時25分池の平湿原駐車場に到着し、ドアを開けると、同行者が「うわー、涼しい!」と歓声を上げました。車の温度計を見ると、気温はなんと15 ℃です。私は、半袖でしたので、涼しすぎて、思わず腕を摩りました。駐車場所からは、篭ノ登山頂が見えています。登山口は標高約2,061メートルですから、標高差が約167メートルです。コースタイムは、上り40分下り30分です。撮影しながら歩きますので、50分ぐらいかかりそうです。
同行者は、さっさと準備を整えて、トイレへ向かい、登山口で私が来るのを待ちます。私は、いつもせかされていて、さっさと準備をしたいのですが、気管支喘息を患っているために少しけだるさがありました。酸素は、標高が高くなるにつれて薄くなり、2,000メートルでは平地(0メートル)の約7割しかないそうです。ちなみに3,000メートルになると、平地の約6割しかないそうです。
同行者がいつものように先行し、立ち止まっては高山植物を撮影していました。その後を追って私もカメラを向けます。アキノキリンソウ・ノアザミ・イカリソウ。夏の花マルバタケブキが咲き残っていました。ガレ場に差し掛かると、黄色いコキンレイカが大変多くなりました。あっちこっちにありますので、眺めていると、急登の苦しさを忘れました。振り返ると、穂高連峰と槍ヶ岳が雲の間から霞んで見えました。
8時32分東篭ノ登山に到着しました。上りは、50分を目標にしていたので、ほんの僅かですが、3分間縮めることができました。眺望には、恵まれませんでしたが、山頂の周囲を歩き回ると、コキンレイカを始めとして、マツムシソウ・トモエシオガマ・エゾリンドウを見つけることができました。マツムシソウには、クジャクチョウやベニヒカゲが止まっていました。
後半は、反時計回りに村界の丘・雲上の丘・見晴岳・三方ヶ峰を巡り、池の平湿原を横断して駐車場へ戻ります。村界の丘斜面には、ハクサンフウロとイカリソウが群生していました。雲上の丘に着くと、谷や沢から雲が次々と沸き上がっているのが見え、眺望は楽しめませんでした。ヤマハハコ・イブキジャコウソウの花が咲いていました。
10時32分見晴岳に到着しました。すぐに北方の展望所へ向かいましたが、周囲はガス・ガスで、遠景だけでなく、近景も全く見えませんでした。陽射しが大変強く、暑いので、ドウダンツツジの下で昼食を摂りました。ザックを軽くするために、おにぎりでなく、パンに替えました。食後のコーヒーは、サーモス製の水筒の湯を使いました。湯は、水筒を保温袋に入れて来たので、アツアツでした。
見晴岳から見晴コマクサ園にかけては、キリンソウとヤマホタルブクロが咲いていました。その後もウメバチソウ・ツリガネニンジンの花を見つけました。オンタデの赤い色の花がきれいでした。三方ヶ峰では、既に開花が過ぎていましたが、コマクサの遅咲きが1本だけ咲いていました。しかし、距離が離れているために撮影ができませんでした。
同行者が、三方ヶ峰の下の広場でニホンカモシカと出会いました。子供は、連れていなかったそうです。今年は、5回歩いて3回も目撃することができました。毎年来ていますが、ほとんどであったことがないのです。今年1回目5月23日は、雲上の丘付近の草原の中にいて、腹が膨らんでいたので、妊娠中だと思いました。無事に出産できたのでしょうか。4回目は、三方ヶ峰の下の湿原に1頭だけいました。
忠治の隠れ岩の西側登山道脇に生えているオオカメノキが早くも紅葉していました。実もたくさん付けていました。近くには、エゾリンドウ・ヤマラッキョウの花も咲いていました。湿原に下りて、鏡池へ向かうと、水面には、逆さになった山が映し出されていました。
湿原の木道を歩き、グリーン広場から登山口までは、急登と暑さのために、何度も立ち止まりそうになりましたが、頑張って歩きました。アサギマダラを目撃することができてうれしかったです。
12時30分登山口に着くと、ベンチでおやつタイムにしました。残りのパンを食べ、またコーヒーを入れました。湯がまだ熱かったので、美味しいコーヒーを飲むことができ、帰路の運転に備えました。毎回立ち寄っていた道の駅雷電くるみの里は、感染対策のため、スルーすることにしました。
今回は、眺望が楽しめませんでしたが、高山植物の花を楽しむことができて、嬉しかったです。体調は、東篭ノ登山の上りが大変辛かったのですが、その後は楽になりました。しかし、肌を刺すような陽射しと蒸し暑さには、参りました。登山中は、こまめに水分補給に努め、合計1,150ml。それでも不足していたようで、 喉の渇きを覚え、帰路は車の中で650mlも摂りました。
林道と駐車場は、11月3日まで利用できますので、後2回は訪れたいと考えています。
フォトギャラリー:67枚
前半は篭ノ登山へ向かう。登山口にはアキノキリンソウ。
登山道脇には高山植物が多い。ノアザミ。
イカリソウ(碇草)。
樹間から篭ノ登山が見えた。コースタイムは40分。撮影で止まるので、50分かかりそうだ。
夏の花マルバタケブキ(丸葉岳蕗)。
篭ノ登山上部ガレ場から池の平湿原方向を撮影。
コキンレイカ(小金鈴花)。別名ハクサンオミナエシが多い。
篭ノ登山頂に到着。コースタイムは40分だが私は48分。
青空に白い雲がたくさん浮かんでいる。
東方には浅間山。雲が大変多く眺望は不良。
山頂周辺には高山植物が多い。これはマツムソウシ(松虫草)。
トモエシオガマ(巴塩竃)。
エゾリンドウ(蝦夷竜胆)。
同上。
コキンレイカ(小金鈴花)。
マツムシソウに集まるクジャクチョウ。
忙しく動き回るので、ピントが合わない。
下山にかかるとキノコを発見。
ズーム。
登山口に戻りトイレを済ませる。駐車場出入口にはヤナギランの咲き残り。
駐車場端にはゴマナ(胡麻菜)。
後半は村界の丘・雲上の丘・見晴岳・三方ヶ峰・湿原を歩く。倒れても枝を上空に伸ばし、毎年葉を茂らせているカラマツ。生命力を感じる。
マルバタケブキ。
花期が大変長いハクサンフウロ(白山風露)。
カワラナデシコ(河原撫子)。
マツムシソウの蕾。
このコースもイワインチンが多い。
村界の丘に到着。
イカリソウが群生。
ハクサンフウロも群生。
雲上の丘に到着。中央は篭ノ登山。
眼下には池の平湿原。右端は鏡池。
左は西篭ノ登山。中央は東篭ノ登山右端は水ノ塔山。
ヤマハハコ(山母子)。
シラタマノキ(白玉の木)。
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)。
見晴岳に到着。先に展望所へ行くが・・・。
雲が多く、眺望がないので残念。ドウダンツツジの下で昼食を摂りコーヒータイム。
眼下には、雲の間から麓の町がぼんやりと見える。
三方ヶ峰へ向かう。ヤマハハコ。
ズーム。
マツムシソウに止まるチョウ。
ハクサンフウロも多い。
キリンソウは珍しい。
ヤマホタルブクロ(山蛍袋)。
ウメバチソウ(梅鉢草)。
ズーム。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)。
オンタデ(御蓼)。赤い色が鮮やかだ。
三方ヶ峰に到着。コマクサ(駒草)の花は、終わっていた。同行者が、ニホンカモシカを下の広場で目撃したそうだ。
出たばかりのススキの穂。
ウメバチソウ。
ベニヒカゲが動き回るので、撮影が難しい。
オオカメノキが早くも紅葉していた。忠治の隠れ岩の西側木道脇。
実が多い。鳥の餌になるな。
エゾリンドウ。
ヤマハハコとチョウ。
ヤマラッキョウ(山辣韭)の花。
池の平湿原に鏡池に到着。
山が水面に鏡のように映る。
池の平湿原。奥は放開口。
ハンゴンソウ(反魂草)に留まるアサギマダラ。
遠い南の国から飛来したのかな。
シシウド(猪独活)。
池の平インフォメーションセンター前は気温が21℃かな。




