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大日杉からの飯豊山登山

飯豊山( 東北)

パーティ: 1人 (イケ さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ、夕刻山頂付近雲出る  2日目:晴れ

利用した登山口

大日杉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 東北中央自動車道の南陽高畠ICから国道113号線を道の駅「いいで」方向を目指し、更に進み飯豊町の「手ノ子町下」交差点から南側に左折し、県道4号線に入る、白川ダムを過ぎ、「ようこそ中津川」の看板のある交差点から西側に右折し県道8号線に入り進み、「岳谷つりぼり」のある地点から西側に右折し林道を終点まで進むと大日杉小屋登山口に至る。
駐車場約50台、
小屋に沢水の水道があるが、濁りがあり、そのままでの飲用には不適と思われた。

この登山記録の行程

【1日目】
大日杉(05:40)…長之助清水(06:35)[休憩 10分]…御田杉(06:55)…地蔵岳(08:35)[休憩 15分]…目洗清水(09:55)[休憩 5分]…御坪(10:50)[休憩 10分]…切合小屋(12:20)[休憩 25分]…草履塚(13:25)[休憩 5分]…御秘所(13:55)[休憩 5分]…御前坂(14:25)[休憩 10分]…一ノ王子(15:15)[休憩 15分]…本山小屋(15:40)[休憩 50分]…飯豊本山(17:00)[休憩 10分]…本山小屋(17:35)

【2日目】
本山小屋(05:55)…飯豊本山(06:10)[休憩 5分]…本山小屋(06:40)[休憩 5分]…一ノ王子(06:40)…御前坂(07:05)…草履塚(07:50)[休憩 5分]…切合小屋(08:35)[休憩 20分]…御坪(09:50)[休憩 10分]…目洗清水(10:25)…地蔵岳(11:40)[休憩 20分]…長之助清水(13:30)…ザンゲ坂(14:05)…大日杉(14:30)

コース

総距離
約22.8km
累積標高差
上り約2,541m
下り約2,541m
コースタイム
標準15時間55
自己17時間45
倍率1.12

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今回の飯豊山の登頂で、日本百名山の東北地域の15座の全てを登頂できたことになり、大変感動しています。
飯豊山山頂へは、アプローチの長さとともに、急登やアップダウンの多さなどから、まだしばらくは登れないかと思っていましたが、3日以上の好天が望めそうだったことやコロナ警戒宣言が全国的に解除される方向となったことから、思い切って登ることとしました。
登山に当たっては、9月の末で日長も短くなってきていることから、朝早くから出かけられるように、大日杉小屋に前泊することとしました。水道水は濁りが入っていて使えませんでしたが、小屋にはストーブがあり、周辺の杉の落ち枝などをたき木として、夜は暖かく過ごすことができました。
小屋には私だけで心細く思っていましたが、午後7時過ぎ、もう一人の方が訪れ、2名での利用となりました。ストーブの炎を見たりしながら、登山のお話などができ楽しく過ごすことができました。ありがとうございます。
地蔵岳への登りは、標高差900mで鎖場もあり、厳しいと聞いていたので、覚悟して登ったので、それほどでもありませんでしたが、地蔵岳の山頂についてから、飯豊山山頂方向を望むと、ぐるりと東側から尾根筋を回り込むようにして、切合小屋方向へ行き、更に草履塚のピークなどを行くのかと、眺めるや、「行けるかなあ ? ? ? 」と不安になってしまいました。
しかし、前後して登っていた年配の3人組の登山者や途中からお話を交わしながら登ってきた若い登山者の方もあり、また、時計を見るとまだ9時前でもあり、ゆっくり行けば暗くなるまでは、本山小屋までは着くだろうと判断して、他の登山者とともに登ることとしました。
切合小屋までは、尾根筋のコースがほぼ見えているので、気持ち的にはそれほど難儀なくたどり着けるのではと思いましたが、アップダウンが多いことや尾根筋で直射日光にあぶられたこと、また、足元が花崗岩のざらざらした道で滑りやすく、片斜面の切れ落ちたところがあるなど、意外に大変なコースでした。
しかしながら、「御坪」が近づくころから、ダケカンバの白い幹の尾根道にナナカマドの紅葉、青空と、疲れが吹き飛ぶような景観に元気を取り戻しました。その勢いで、小国小屋方向からの合流地点まで行くことができました。
合流地点からは、山頂方向までの広い尾根筋の広がりを見渡すことができ、花崗岩の白い裸地、ナナカマドなどの紅葉、草紅葉、緑の笹原、そして青空と、アルプスを想起するような絶景に、しばらく眺め入ってしまいました。
切合小屋には小屋前に冷たい水場が作られていて、とても便利でした。水を補給し、休憩した後、本山小屋に向かいました。
草履塚、御前坂は、覚悟していたとおりの難儀さで、休み休み登りました。
御前坂の前に「御秘所」というナイフフリッジの岩場があり、若干スリリングなコースになっていました。後で、知ったのですが、ここには、ナイフリッジの先の部分を通る上級者向けの「上段掛け」とナイフリッジの肩の部分を通る平易な「下段掛け」があるとのことでした。私は、たぶん平易なより安全な「下段掛け」を通ったと思われます。
昔の地元の男子は大人になる前に必ず、飯豊山に登る風習があったようですが、ここ御秘所を通れなかったりすると、以後村八分的に扱われたりしたとか。
私は平易なコースでしたが、通れたので、大丈夫だね。
山頂の直下の本山小屋には、休憩時間も含めると、登山口から、10時間もかかりましたが、何とか登ることができました。山頂へは、日没の頃と翌朝の二度登ってきました。感動でした。
当日はウィークデイでしたが、翌日マスコミ取材があるとかで、小屋の管理人さんがいらっしゃって、飲み物や登山バッチを購入することができました。
山小屋は一階が5人、二階が5人ほどの利用者がありました。
夜食事後、管理人さんも含め、山上からの星空を眺めました。きれいに天の川を人工衛星が、すーーーと飛んでいく様子や流れ星、星座の名前などワイワイ感動しながら眺められました。ありがとうございました。
長い距離を登って、苦労して、苦労して、苦労した甲斐のある、余りあり貯金ジャラジャラの山でした。良い山行でした。
でも、「また行くか?」と訊かれたら、「うーーーーーん?」

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フォトギャラリー:34枚

大日杉小屋 ※薪ストーブがあり、登山口周辺の山林の杉枝などを集め、利用させてもらいました。※右の小さな建物は登山届の記載所。

大日杉登山口 ※登山届の記載所の奥が登山口 ※熊注意の旗竿ある。

「ザンゲ坂」 ※鎖の付いた急登り ※登りは鎖が無くても登れますが、帰りの下り時は足場が滑り、鎖をしっかり握り降りました。

「長之助清水」 ※登山口から50分程登った所 ※沢にはしごで降りていく

長之助清水への縄はしご

「長之助清水」 水量はあまり多くない

「御田杉」 幹の太さに圧倒される。長之助清水から10分程登った所。

「地蔵岳」山頂(1,539m)標柱 ※この奥、数メートルの所に三角点がある。

地蔵岳の三角点のところから飯豊山山頂方向を望む ※写真の一番高いピークは山小屋のある所で、山頂はその奥で見えない。

「目洗清水」 ※笹藪を30m程降りたところにある。※降り場の登山道に標柱あり。

「御坪」手前のダケカンバの尾根道

「御坪」※小さな祠がある。

「御坪」を過ぎたところのダケカンバの岩尾根道 ※紅葉と青空、ダケカンバの白い幹などが鮮やか

イイデリンドウ?

三国小屋方向からの登山道との合流点

登山道合流地点から山頂方向を望む
 ※花崗岩の山で植物のないところは白い砂礫 ※奥の二つのピークは草履塚でその奥に本山小屋のピーク、更にその奥に山頂ピークがある。

切合小屋 ※当日は管理人さんは不在でした。 

切合小屋前の水場 ※冷たくて、美味しい ※小屋のすぐ前にあり、とても便利

トイレ ※洋式が3つと和式が1つあり、きれい ※利用協力金は100円

「草履塚」ピークから飯豊山山頂方向を望む

「姥塚」 ※女人禁制の山に入った女性が石にされてしまったという言い伝えの場所

「御秘所」 ※この先の登山道がナイフリッジのように険しい場所が10数mほどある。

「御秘所」のナイフリッジのような岩尾根 

「御前坂」※ここから本山小屋のピークまで約200mの登り。※朝からの疲れもあり、なかなか険しい

本山小屋手前のテント場 ※北側斜面を降りたところに水場

水場 ※中央上から岩場を右に降りてきて、左に曲がり、写真左下が水場 ※キンキンに冷えた水でとても美味しい

本山小屋 ※当日は管理人さんが居り、ビールなどの飲み物や登山バッチを販売していた。

夕方になると雲が出てきた。

飯豊山(2,105m)山頂にて ※夕日が沈むころ山頂を踏む

朝焼けに輝く飯豊山山頂 ※影飯豊山が日本海に映っていた。

飯豊山山頂にて ※2度目の山頂、朝はとてもすがすがしい

草履塚から山頂方向を望む

雲海に浮かぶ(右から)磐梯山、安達太良山、吾妻連峰

登山口に戻ってくる

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ
着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え)
ナイフ 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 非常食
行動食

みんなのコメント

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  • 今回一緒にさせて頂いた者です。
    イケさんのおかげで無事憧れの飯豊山に登る事がでかました!ありがとうございます!
    辛い登山でしたけどイケさんとの会話はとても楽しく忘れ難い2日間となりました。
    イケさんの今後の登山生活が実りあるよう祈っています!

  • 須藤さんへ
    イケです。
    こちらこそ、登山の行程が長く、くじけそうになるところを、一緒に登っていただき、何とか、登り、そして下りてくることができました。
    帰ってきて、数日、階段の上り下りが、つらかったですが、治まると、また山に行きたくて、10/3~4 と苗場山と巻機山に行ってきてしまいました。
    2つの山はどちらも飯豊山と比べると、「もう山頂に着いたの?」といった感じで、あっという間に登って下りてしまいました。
    100名山、こんなところばかりでないので、心して少しずつ、登っていきたいと思っています。
    須藤さんも飯豊山のような大変な山は、そんなには無いので、日帰りできそうなところから、やんわりと、末永く。山を楽しんでください。
    一緒させていただき、本当にありがとうございました。

登った山

飯豊山

飯豊山

2,105m

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