葉山（６つの百名山を見る晩秋の展望台）2021

日帰り

葉山（東北）

2021.11.07（日）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

快晴（盆地は雲海）

登山口へのアクセス

マイカー
その他：葉山市民荘の駐車場には数十台駐車できます。

この登山記録の行程

葉山市民荘（08:40）・・・ブナの森・登山口（09:02）・・・休憩地（10:16）【休憩１２分】・・・小僧森（１０：39）・・・大僧森（10:53）・・・葉山山頂（１１：２３）【休憩９分】・・・奥の院（１１：４２）【昼食２５分】・・・大僧森（1２:４２）・・・小僧森（１２：５２）・・・池塘（１３：０９）・・・【休憩１５分】・・・登山口（１４：４０）・・・葉山市民荘（１５：０５）

コース

総距離: 約13.5km

累積標高差: 上り約1,175m; 下り約1,175m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■葉山は端の山を意味し、中心の月山周辺には村山葉山、長井葉山があるが、今日は村山葉山に向かう。この山は、以前は出羽三山に数えられたこともあり、地元では単に葉山と呼んでいるようだ。
■葉山には十数年前、山の内コースから深い谷を見て登ったことがある。朝日連峰を思わせる急登だった。今日は定番のルートで、葉山市民センターから小僧森、大僧森を踏んで、山頂から奥の院に至り、戻って岩野コースを周回して登山口に戻る。
■葉山は眺望が素晴らしく、山形県の百名山６座がすべてが見えるそうだ。眺望とブナの森の逍遥を楽しみに、葉山市民荘を目指した。ところが仙台市から山形県側に入ると、それまでの快晴が嘘のようにガスが立ち込めてきた。東根市、寒河江市、西川町はすっかり濃いガスの中である。選択を誤ったか・・と思いながら葉山市民荘に進んでいくと、標高５００m辺りから急激にガスが晴れ、快晴の青空が顔を出した。
■葉山市民荘を出発し、林道を進むと、その先はすっかり落葉したブナの森である。この急登はなかなか手強く、しばらくの間辛抱が必要だった。やがて見晴らしのよい場所に出た。奥羽山脈方面を眺めると、山麓の盆地には見事な雲海が広がっている。今日のあのガスは、こういうことだったのだ。素晴らしい演出を目の当たりにして、感動もひとしおである。
■ブナの森を抜けでると、目の前に小さな湿原が広がり、その先に小僧森が顔を出した。小僧森の左肩には山頂部を雪に覆われた月山が見えている。右手に視線を移すと、新庄市、東根市、寒河江市などの盆地が雲海の下に沈んでいた。絶景である。
■小僧森、大僧森という二つのピークを超えて3つ目が葉山山頂である。３つピークの間の稜線歩きは右手が切り立っていて、そこから新庄市以南の山形の盆地を一望できる。今日は雲海が広がり、その上に奥羽山脈の主だった山々が顔を出していた。神室連峰、虎毛山、翁山、船形連峰、大東岳、雁戸山、蔵王連峰などを北から順に同定する。
■葉山の山頂からは正面に月山、その左手に朝日連峰を望む。さらに左に目を転ずると、飯豊連峰が確認できた。これで百名山の3つを見たことになる。山頂で小休止し、今度は奥の院に向かう。ここからは１０分程度の距離である。鞍部に下っていく途中、奥の院の右手に鳥海山が顔を出した。山頂付近には雲がかかっているが、わずかに見えている山頂部は真っ白だった。奥の院に着くと、十数人の登山者が休んでいた。空は青空。日差しは暖かく、落葉したブナの白い幹が美しく見えている。
■復路は小僧森の先で岩野コースを下る。こちらの方がややワイルドで、しばらく稜線上を進んでブナの森の下りとなる。途中には池塘やブナの大木、百万ドルのドウダンなどがあって退屈しない。ただ、岩の多い急斜面や落ち葉で滑りやすい急な道など、ある程度山慣れした人向けのコースだと思う。
■登山口からは車道歩きとなる。車道歩きは、大概退屈なものだが、ここはカラマツ林やススキの原、ブナの斜面など、見所も結構あるため、退屈することなく葉山市民荘に戻ることができた。信仰の山、葉山の畑コースはお手軽な印象があったが、展望、ブナの森、池塘、痩せた稜線歩きなど、歩き甲斐のあるルートで、岩野コースを周回してさらに魅力が増した。