行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
冠岳集落(11:10)登山口(11:40)材木岳(12:05)経塚(12:20)冠岳(12:30~13:15)林道(13:50)冠岳(14:20)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
九州自然歩道を串木野港の方へ走ると新幹線の高架が現れ、目指す冠岳バス停に着く。冠岳登山口の冠岳集落には砂防公園が整備され、中国風の東屋や洗面所が建てられている。林道がかなり上まで上がっていて、その気になれば幾らも登ること無しに冠岳山頂を踏めるのだが、時間に余裕があるので「やはり、山登りは自分の足で歩いて登らないと」と、冠岳集落から歩くことにする。
冠嶽神社前の駐車場に車を停めてふれあい林道を急登して行くと、頭上高くに赤と白の建物が見上げられる。30分で道標の立つ登山口に着くと、年配夫婦が長い剪定鋏で高い所にあるムラサキシキブを切り採っている。正月の飾り花にでもするのだろうか。
落葉に覆われた山道に入ると直ぐに材木岳への道標が在り、踏跡とも言えないようなガレと落葉の急斜面を山頂へ向かって直登する。登り切った所が中岳西端の材木岳で、林道から目を惹いた赤白の行者堂が岩の上に建ち、抜群の視界を得る。
30m下って登り返すと、お経の軸みたいな岩がかつて在ったことから名付けられたと言う経塚で、再度鞍部へ下って緩く登り返すと広場が明るく開けた冠岳山頂に着く。 周囲を木立に囲まれているが、南面に発達した崖の上からは高度感のある眺めを楽しむことが出来、足元には神社の屋根と白い大きな像が見下ろせる。広場の一角には冠嶽神社が在り、一等三角点の横に腰を下ろしてゆっくりと休む。
しばらくして年配男性が遣って来る。脇目も振らずに神社の方へ進んで参拝した後、シートの上にお膝を立てて一息入れている。「最短距離の、西方の林道から上がって来た」と、挨拶して数言交わす。
男性の後を追って西へ向かって下ると、20分で林道に降り立つ。左へ下り、林道を合わせて引返すように左へ急折して進んで鎮国寺へ出る。下山道を訪ねると優しい笑顔で教えてくれ、「どうぞ、正月もお参り下さい」と送られる。ここから見上げる冠岳南面は整って貴公子然としている。
両側に石柱が点在する落ち着いた参道を下ってふれあい林道へ出ると、大きな徐福の石造が建っている。中国の秦の始皇帝の命で不老不死の妙薬を探しに来た徐福が、景色の美しさに感激して冠を捧げたとの言い伝えがあると謂う。
林道を元へ戻ると、猪を狙うオレンジのベストを同じ様に着用したハンターが目立つ。駐車場へ戻って冠岳神社に参拝し、集落入口の謂れのありそうな古い石像を眺めて冠岳とお別れする。
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