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日本千山 980/1357

残雪に迷う経塚山( 東北)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

夏油温泉(18:30/5:00)鉄橋(6:10)鞍部(7:40/8:40)尾根(9:15)経塚山(9:55~10:25)鉄橋(12:40)夏油温泉(14:15)

コース

総距離
約12.3km
累積標高差
上り約1,152m
下り約1,152m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 鬼首峠を越えて秋田県に入り、横手市から秋田道に乗って北上西ICで降りて夏油温泉へと走る。休憩舎の横の駐車場にテントを張り、2晩目は足を伸ばして眠れることになって「やれやれ」と思うが、案内図に「牛形山と経塚山の間は通行不可」と書かれており、2山を1日で縦走する計画が怪しくなる。2山を登れない場合を考えて、行動時間の長い経塚山へ先に登ることにする。

 登山道に入ると間も無く林道と出合い、少し行って展望所へ下り、山道から上の林道へ上がる。直ぐに牛形山への道が分岐し、しばらく行くと林道に雪が残るようになる。夏油川への下降点まで歩いて1本目を立てる。林道を離れて下り、雪荷重を避けるために歩み板が外したままになっている鉄骨の上を慎重に歩いて右岸へ渡る。
 P1,006へはいきなりの岩場の登りが待っており「先が思い遣られる」と気持ちを引き締めるが、緩勾配のジグザグ道が付いていて歩き易い。沢筋に残った雪渓を「革靴とストックは正解だった」と慎重に横断し、標高965mで尾根の上に出る。P1,029を越え、1,065m鞍部からは尾根の西面に残る雪田を歩く。100m登ると雪が無くなって薮に直面する。薮との境を登って夏道を探しても見付からず、「地形図の夏道はトラバース気味にP1,188へ向かっているから、もう少し下の方だろう」と考えて標高1,080mまで下ってみるが、やはり夏道が無い。
 「登頂は無理か」と気折れ、「2山どころか、経塚山1つも登れないとは!」と悔しさが込み上げる。
諦め切れず、「時間はあるのだから、もう一度探してみよう」と考え直す。「迷ったら元に戻れ」と夏道が確認出来た1,065m鞍部まで下って慎重に観察すると、1mの雪の段差を下った足跡が白く残っているのに気付く。目を見開き、ほぼ水平に慎重に進むが、薮との境目に夏道を見出せない。
 先刻、上の方から下って探した足跡まで登って見ても道が見付からないので、「上に無ければ下の方だろう」と数十m下り、雪田の最下端に夏道を発見する。鞍部の標高より40mも低い位置だ。安堵しつつ、「初めてというのは恐ろしい事だ」と反省しながら登りに掛かり、数か所の雪田を横断してP1,188下方の尾根へ上がる。尾根を越え、ミズバショウの咲く湿原を横断して大雪田を登り、東尾根の断崖際の夏道を進んで待望の経塚山頂を踏む。
 牛形山への縦走路をじっと観察すると、天竺山までは夏道がはっきり見えているものの、焼石岳分岐のP1,277から牛形山へは道形が見当たらない。牛形山南の1,195m鞍部まではほぼ残雪が繋がっているが、山頂への150mの登りは雪が無く藪漕ぎになりそうだ。
 牛形山登頂を諦め、山頂でゆっくり休んで往路を引返す。尾根でアイヌネギを採って喜び、林道の下降点へ戻って独活採りを楽しむ。

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装備・携行品

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登った山

経塚山

経塚山

1,373m

よく似たコース

経塚山 岩手県

焼石岳から夏油温泉へ縦走 1泊2日

最適日数
1泊2日
コースタイプ
縦走
歩行時間
10時間35分
難易度
コース定数
44
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