行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
国道(5:20)尾根取付(625m/6:25)虎毛山(8:40~9:00)鞍部(1135m/9:50)上クワ沢森(10:00)鞍部(1016m/10:25)トエ沢森(10:45)鞍部(885m/10:45)三滝森(12:40)鞍部(975m/13:00)高松山(14:50)渡渉(905m/15:50)湯ノ又温泉(16:35)~ヒッチハイク~車
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
鬼首トンネルを抜けて秋田県側へ入ると雨は上がっている。テント場を物色しながら車を走らせ、役内大橋際の駐車場に車を停める。大橋の下に登山口への林道が走っているのを確認し、「ヒッチハイクする場合に好都合だから、ここを虎毛山登山のスタート地点にしよう」と考える。
役内大橋の橋台の斜面を林道へ下りて上流へ行くと300mで登山口の道標が現れ、赤倉沢左俣の林道に入って歩く。渓流釣りの車の先で車道が終り、山道を行くと2か所で雪崩のデブリが道を覆っている。右岸への渡渉点には橋が架かっていて、一安心しながら1本目を立てて水筒に水を満たす。
尾根に取付いて稜線まで比高600mの登りに取り掛かり、途中で一本立てて順調に稜線へ出る。3本目には少し早いので虎毛山頂まで頑張ってからゆっくり休むことにする。山頂の避難小屋は昨年晩秋の強風で壊滅的に壊れ、冬を越して無残な姿を見せている。『立入禁止』の看板の横に『今秋再建予定』と書かれている。薄雲に包まれて視界は無く、東面を覗いて見ても雪原も草原も存在が判らない。
P1,234へ戻り(9:25)、高松岳への縦走路に踏み込む。刈り払いはされてないが登山道ははっきりしており、「藪漕ぎの心配は無さそうだ」と縦走完遂の可能性が高まる。しかし、「一冬で、こんなにたくさんの枝が折れるんだ!」と驚くほどの枯枝や生枝が至る所で道を塞いでスピードが上がらない。
上クワ沢森とトエ沢森を順調に越えるが、三滝森へは想定時間よりだいぶ遅れて到着する。道を塞ぐ障害物が多いうえに、何れの山頂も登山道から外れているので薮漕ぎで最高点を踏んでいる間に疲れて時間が掛かったようだ。陽射しを疎ましく思うほど天気が良くなってきたのも影響しているだろう。
湯ノ又温泉分岐(1,095m、13:55)を過ぎるが、藪道は一向に良くならず、標高差100mの急登に泣かされる。下から見えた道標は湯ノ又温泉への下降点で、避難小屋の建つ穏やかな円丘が高松岳山頂だ。少し下って雪渓を横断し、芽吹き直後の灌木の間を進んで山頂を踏む。
「予定より大幅に遅れたけど、何とか縦走することが出来た。残るのは下りだけだ。それにしても、『県の山」に書かれている「P1,234から高松岳まで所要4時間」は大辛だった」と長い縦走を振り返りながら大休止する(~15:05)。時間も遅いうえに疲れて気力が低下し、「上手く行けば、山伏岳まで行けるかも知れない」との腹案を放棄するのに未練は無い。
湯ノ又温泉への道は期待したほどには踏まれておらず、「虎毛山との人気の差は歴然だ」と言いながらしばらくの間尾根を辿り、標高1,050mから山腹のジグザグ道を湯ノ又沢左俣へ下り(15:50)、腐った落葉が埋めるぬかるんだ廃林道を行く。
20分ほどで車の通れる林道へ出て、湯ノ又温泉を目指す。車へ戻るには温泉からさらに2時間ほど歩かなければならないので、スピードを上げ過ぎて足を傷めないようペースを押さえる。数百mもナメ床が続く湯ノ又沢を珍しく眺め、河岸の湯ノ又温泉の屋根を見下ろしながら歩いて行くと、山菜を採っていた宮城ナンバーの軽トラが下って来る。通り過ぎようとするのを停めて大橋際の駐車場まで乗せてもらう。
縦走の途中で採り溜めた筍をお礼に差しだすと「焼いて食べるのですか」と聞かれ、「老夫婦で山菜を採りに来ているようだけど、町に住む人では無さそうだし?」と合点が行かない。
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