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日本千山 1078と1079/1357

大熊三山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

登山口(4:55)P473(5:40)鉈山(6:40)清治山(7:05)P1056(7:35)古ヶ丸山(8:05~30)白倉山(9:20)大熊ノ頭(10:35~55)柚子平(1285m/11:35)迷岳(11:55~1215)桃ノ木平(1165m/12:40)~大熊沢~林道(885m/13:05)出合(215m/14:50)国道(157m/15:15)登山口(15:40)

コース

総距離
約16.7km
累積標高差
上り約1,806m
下り約1,808m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 登山口を確認し、犁(からすき)谷公園の東屋の横にテントを張って大杉谷の夜を迎える。

 大熊三山の案内板の横から檜林に入り、東尾根を登る。右手が伐採後数年を経た幼木林となって開け、鹿除柵沿いに進む。山頂直下の急斜面に掛かると北尾根の標高790m地点へトラバースし、シャクナゲの花を楽しみながら柁山を踏む。
 シャクナゲの咲く平坦な尾根をホッとしながら歩いて清治山の小ピークで2本目を立て、高木のシャクナゲが満開の小起伏の道を行く。右手に幾つもピークが見えるが、地図と照らし合わせても迷岳がどれなのか確定することが出来ず、もどかしい。
 快晴の朝に目覚める山々の写真を撮っていると、男性が1人追い越して行く。標高1,000m以上を稼いで古ヶ丸に着き、「予定通り3時間で登れたが、周回案内板の9時間、14㎞は少し過少みたいだから、安易に考えるのは止そう」等と考えながら、少し疲れを感じて大休止する。
 先刻の男性が引返して来る。大峰山や大台ヶ原のピークの名前を教えてもらい、「白倉山の手前に岩場が在る。迷岳付近は迷い易い」等とアドバイスを貰う。白倉山までは思ったより時間を喰う。一休みしていると鈴の音が聞こえ、若い男が姿を現す。「以前に池木屋山から白倉山を経て迷岳を目指したが、藪道に時間を食って縦走出来なかったので、今回はリベンジです」と言う。「じゃ、御父さんも元気で」と言って先発していく。
 大熊ノ頭手前の鞍部(1,035m)へ向かって下って行くと、カメラを手に持った男性が2人登って来る。「友達が「石楠花が咲いている」と教えたので」と応じながら写真撮影に興じている。急登した大熊ノ頭は三山縦走路の交差点と言う感じで、新旧の道標が入り乱れて出ている。平坦で大きなピークのP1,285には『柚子ノ平』の道標が付いており、ここからの下りがバイケイソウの群落で隠れているが、テープに注意して尾根筋を歩く。
 白倉山から迷岳の間は緩い尾根が続くが、疲れの出始めた足には登りは覿面で、4時間を要して迷岳に辿り着くと山頂には男性が1人寝転がっている。出発して7時間が経過し、「順調に歩いてきた。あとは、迷わないように下山するだけだ」と木陰に腰を下ろして平らかな心で6本目を立てる。
 北の飯森山への登山道はよく踏まれているのに対し、宮川村の林道からの道は少し薄い。山頂から一下りして、道形とテープに注意しながら小起伏のある宮川村への東尾根を辿る。
P1,185を越えた認識が無いまま鞍部へ下ると『桃ノ木平』の道標が立ち、男女3人が休んでいる。「何処から?」と聞くと、「大熊沢から、最後は藪を漕いで登った。沢沿いには道が在る」と言う。
 「林道を降りるとジグザグに切り返して距離が長いし、トンネルが通行止めになって2㎞強余分に迂回しなけらばならない」と乗り気でなかったので、「沢を下れば、かなり短縮出来る」とその気になる。「滝は無いのですか」と下降の心配をすると、「幾つか在るけど、捨て縄が付いている」とケイタイの写真を見せながら説明する。「鞍部から真南へ向かって雑木林を下り、林道に出て大熊谷支沢左俣の奥右俣に入って下降する」よう教えてもらう。
 林道へ降りて転石で埋まった沢を慎重に下って行くと滝が現れる。巻道も捨て縄も無く、3人が登って来た筈の踏跡も見当たらず、「尾根の1つ東寄りの支沢右俣へ入っている」と気付く。3つ目の滝は高巻くことが出来ず、「下降出来なければ、林道まで登り返さなければならない」と覚悟を決めるが、垂直な側壁の立木にぶら下がって辛うじて沢底へ下りる。
 標高700~600mの間はゴルジュ状になって滝が連続する。2m滝は巻くこともヘツルことも出来ず、股下まで滝壺に入って通過する。標高660mの右岸には炭焼窯の跡が残っている。仕事道跡から15m滝を巻いて下り、左岸に移って登り気味に長いトラバースをして小沢を越え、沢底から50~100mの高さに付けられた道を心細い思いで進む。
 支沢左俣との二俣が近付くと谷が少し開けて明るくなるが、滝は次々と現れる。支沢の巻道を下って見上げると3段45mの迫力のある大滝で、「3人組は退屈な林道歩きを避け、沢登りを楽しんで迷岳に登ったんだ」と気付く。支沢には次々と滝が現れて捨て縄も続いてるが、大熊沢出合までは気の抜けない沢歩きの道が続く。前方の樹間に白い部分が見え、「やっと本流だ」と先を急ぎ、砂利が白く輝く川原へ抜け出て靴を脱ぎ、靴下の水を絞って一息入れる。
 林道から国道へ出て、犁谷公園を目指す。宮川本流の幅は50m前後、水面から国道までは10m弱の高さだが、法面の木に引っ掛かっている布切れやブルーシートは路面の高さに等しく、「昨年の洪水時の高水位だ」と気付いて「名にし負う豪雨の大杉谷だ」と感慨に耽る。

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装備・携行品

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登った山

迷岳

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1,309m

古ヶ丸山

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1,211m

白倉山

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1,236m

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