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日本千山 1111と1112/1357

相模山と障子ヶ岳(朝日連峰)( 東北)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

晴れ/曇り

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

南俣沢(8:00)栗畑(11:40)天狗角力取山(11:55)ウツノシマ峰(12:25)湯沢峰(13:10)二ッ石山(13:30~50)高松峰(15:35)狸狐小屋/泊(16:00/4:30)三方境(4:40)北寒江山(4:50)相模岳(5:40)狐穴小屋(6:55~7:15)二ッ石山(8:55)天狗小屋(10:50)栗畑(11:25)障子ヶ岳(12:20~40)紫ナデ(13:30)渡渉(15:10)林道(15:20)登山口(15:40)

コース

総距離
約37.0km
累積標高差
上り約2,853m
下り約2,853m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 標高1,000m付近で尾根から外れて右への巻道に入って下降して小沢を横切り、P1,255西方で尾根へ上がり、しばらく歩いて3本目を立てる。やがて樹林から抜け出てp1,300mの瘤の上に出て視界が開ける。栗畑が目の前で、左方の草の斜面に雪渓が残り快適そうな避難小屋が建っているのが見える。
 雨量観測所の横から石畳の道を栗畑へ上がり、三角錐の障子ヶ岳を眺めながら「栗畑からピストンするのと紫ナデの方へ一周するのとどちらが良いだろうか」と下山時へ思いを巡らせる。コースタイムより僅かに早く天狗角力取山に着いて先ずは一安心し、「後半の方が長いんだから、みっちり1時間歩かなくては」と先へ進む。200m下って100m登り返してP1,268に着くと、『ウツノシマ峰』の名板が掛かっている。
 100m下って同じだけ登り返すと湯沢峰で、三角点が無ければ気付かないような小さな瘤だ。二ッ石山の山名柱の下で5本目を立てる。登山道は刈り払いが行き届いて歩き易いが、栗畑から先は木陰の道が少なく、陽射しに焼かれる時間が長くなって熱中症が心配になり、一本立てる度にPBに凍らせた紅茶と水を飲んで水分を補給する。
 二ッ石山から100m下った鞍部には『水場』の道標が立っている。狐穴小屋の番人は「涸れ易いのでかなり下らなければ水が無いし、熊の巣だからザックを置いていくと持っていかれる」と言い、使い勝手は悪いようだ。
 100m登ってP1,264に達すると、高松峰までは小さいアップダウンの在る岩稜気味の尾根が続き、見た目より時間が掛かる。標高が1,400mを超えると這松が見られ、小広い砂地には盛りを迎えたマツムシソウが澄んだ濃青の花を咲かせている。三方境直下まで登ってから緩やかに狐穴小屋へ下って行く。栗畑では「16時までに小屋に着いたら、その足で往復3時間の相模山をピストンしよう」と気合が入っていたのだが、小屋に着くと「今日は十分歩いた」と満足して腰を落ち着ける。
 二階に上がって場所を割り当てられ、ビール(800円は高い!)を堪能しながら炊事に掛かる。朝日連峰全域が幕営禁止になっており、山小屋に泊る客は20人ほどと多い。後から2人が現れ、最終は大鳥池から以東岳を越えて来た17時着の単独の女性だ。

 大いびきと小いびき、寝返りと山小屋の静寂を破る音は結構賑やかだが、いつの間にか寝入り、周囲に合わせて3時に起きる。
 明るくなった頃、1番で小屋を出る。北寒江山の先の道も刈り払いされているうえに夜通しの風のお陰で朝露は無く、靴が濡れる心配をせずに気持ち好く歩く事が出来る。源蔵池を過ぎ、柔らかい草原の中の相模池へ下る頃、朝日を受けた以東岳が次第に夏山の姿を明瞭にして、素晴らしい朝を迎える。
 草原の気持ちの好い道を登って相模山の最高点に着く。薮の中を探しても三角点が見付からないので地図を広げると、現在位置はP1,606の上で、奥に見えているピークが三角点峰だと気付く。
 小屋に戻ると全員出発済みで、小屋番が1人でせっせと掃除をしている。「お世話になりました」と挨拶すると、「障子ヶ岳を越えて下るんだよね。ちょっと遠回りになるよ。気を付けて!」と送り出してくれる。高松峰から以東岳や朝日岳のピーク群を振り返り、「4度目の朝日連峰は無いだろうなあ」としん
みりした気持ちになり、「さよならー!」と声に出して別れを告げる。
 天狗小屋に下って水を補給し、栗畑を越えて障子ヶ岳へ向かう。単独の男性と出会い「紫ナデの先は薮道ですか」と聞くと、「あまり好きになれない道だったけど、薮は無いよ」と言う。障子池の手前で山ガール&ボーイと擦れ違って障子ヶ岳に登り着き、どっかりと腰を下ろす。「30分休んで下山の体力を養おう」と考えるが、羽虫の大群が乱舞して落着かず、紫ナデからやって来た男性もそそくさと山頂から下りて行く。
 大井沢の源頭は300mの大岩壁になっており、鞍部から見上げる障子ヶ岳は迫力がある。50分を要して紫ナデに着き、「疲れている証拠だ。のんびりと下ろう」と言い聞かせて再び大休止とする。
 P1,196の鞍部からの50mの登り返しでは疲れが酷くて1歩毎に1呼吸する始末で、追い付かれた年配男性が「お疲れ様」という顔で道を譲る。出合吹沢に下り着き、冷たい水を頭から被って生き返った思いで本流左岸の道を歩いて林道へ下り、「早く足を靴から解放して、腰を下ろして休みたい」と、砂利道をとっとっとと急ぐ。

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装備・携行品

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登った山

障子ヶ岳

障子ヶ岳

1,482m

相模山

相模山

1,591m

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