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日本千山 1190/1357

山開きの蒲生岳( 東北)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

雪の里(9:10)登山口(9:15)蒲生岳(10:10~35)登山口(11:0
0)雪の里(11:10)

コース

総距離
約2.4km
累積標高差
上り約468m
下り約468m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 19時頃に雪下宅に着く。「御無沙汰!」と数年振りの再会を果たし、早速酒盛りを始める。彼は案に相違してウィスキー(の水割り)党に変身しており、自分は「暑い陽射しの中で終日行動したので冷たいビールが一番だよ」と思い思いのアルコールを手にする。現況報告方々あっちへ行ったりこっちへ来たりしながら、山海の摘みを間に諸々の話題に興じる。
 渓峰山岳会きっての実力を持ったリーダーとして穂高滝谷や前穂東壁、谷川岳一ノ倉沢、正月の明神岳東尾根・前穂東壁等々と数多の山行を彼と共にして力を付けてもらった。故郷に戻って自動車整備工場を開業したのだが、60歳で若手に譲って引退した現在は、「百姓一筋だよ!」と言う毎日を送っているらしい。
 「山間の農業としていろいろ考えたけど、今はギョウジャニンニクの栽培に力を入れている。一度(刈り取って)出荷すると3年程経過しないと再出荷できる大きさにならないので、得意先へ安定的に出荷するためには数反の規模で栽培することが必要だ。今は長野から種を仕入れて発芽させ、大きくなったのを順次畑に移植して作付面積を広げている最中だ」と話す。「明日は如何するんだ」と聞くので、「夜が明ける5時に起きて、6時くらいから登り始めたい」と酔った頭で答える。

 5時に目が覚めるものの、頭がふらふらして起きられない。一眠りして目覚めると家の中は空っぽで、2人して犬の散歩に出掛けている。「御神楽岳と蒲生岳は、今日が山開きだよ」と言う。食欲が無く、お茶を御馳走になり、お土産に滅多に手に入らないというお酒を貰って別れる。
 只見川沿いの国道252号線を西へ走っていくと、岩肌を緑が覆う三角形の蒲生岳が姿を見せる。小ぢんまりとして標高差が500mもあるようには見えない。集会施設『雪の里』の前後には『山開き』の幟が林立しており、満車の駐車場に何とかスペースを見付けて車を停め、蒲生岳の岩肌を登る人の姿を見上げながら身支度をして、予定より大分遅い9時過ぎに歩き始める。
 山開きの幟がはためくカンカン照りの道から山裾のカタクリ公園に入り、山肌に取付く。下部は木陰の道だが、上部は岩道が多くなって鎖や捨て縄が現れ、機械で岩にステップを刻んだ所もあり、トラバースしたり下ったりする捗らない道が続く。登り始めた時間が遅いので下山してくる人が多く、思うように前進できないのももどかしい。
 山頂には20人程の登山者が日陰を求めて思い思いに休んでいる。腕章を付けた開山祭の係の人2人は、三角点の所に立ちっ放しで質問に答えたり話しの相手をしている。周りには雪の残るピークが幾つも見渡せ、浅草岳と守門岳が近く一際目立つ。
 下山は左ルートを下る。大部分が木陰の道で、家族松や夫婦松等が生えている。只見線は2年前の大水害で橋が流されて蒲生駅止りになっており、駅広場でトン汁と餅を、雪の里では冷やした甘酒を殊の外美味しく御馳走になる。

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装備・携行品

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登った山

蒲生岳

蒲生岳

828m

よく似たコース

蒲生岳 福島県

只見のマッターホルンの異名を誇る鋭鋒へ

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
2時間40分
難易度
コース定数
11
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