行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
母公堂(16:30/5:40)法力峠(6:35)山上辻(7:50)大日山(8:30)稻村ヶ岳(8:50~9:20)山上辻()蓮華辻()山上ヶ岳(10:40~11:15)山上辻()洞川(13:05)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
洞川に着くと都会並みの渋滞と人出に遭遇するが、昼間は満杯だった母公堂(ぼこどう)の駐車場も夜は1台きりになる。山上ヶ岳へは奥の清浄大橋から洞辻茶屋へ登るのがメインルートになっており、夜中でも数台の車が上がっていく。
昼間の熱気も早朝には24℃まで下がって山の冷気が心地好い。氷を詰めたテルモスと梅ジュース、塩はちみつレモン、水1.5ℓを持って母公堂の手前20mの所から登山道に入り、深い樹林の下の緩く変化の少ないトラバース道を歩いて観音峰との分岐点である法力峠に着いて1本目を立てる(1,217m、6:35)。森閑として朝陽も射さず、心寂しく感じる峠だ。
道はp1,470の西面を、次にはp1,670の山腹をトラバースする。よく踏まれて歩き易かった道もこの付近から岩や木が現れ、小さいアップダウンの道を徐々に高度を上げて山上辻に着く。岳樺の明るい緑に包まれ、吹き上げて来る涼風を心地好く感じるが、『環境保全地区につき食事はここで取って下さい』と前代未聞の看板が出ている。
「ちょうど時間だし」とベンチに腰を下ろして2本目を立てると、稲村小屋から番人が顔を出して「早いね」と声を掛ける。「今から山上ヶ岳まで草刈りに出掛ける。途中を刈ってあったでしょう! 水はそこだから使って下さい」と言い置いて小さいザックと鎌を持って姿を消す。
ここまでの地味な道とは一変した、小笹と落葉樹のなだらかな斜面を登る。円錐形の大日山が樹間から覗かれ、その東斜面を巻いて稲村ヶ岳との鞍部へ上がり、岩稜に設置された階段や橋、梯子を攀じ登って大日如来を祀る大日山の頂を踏む。稲村ヶ岳へは東面を巻いて1,705mの肩へ上がり、西へ進んで山頂に立つ。三角点の横に建つ鉄骨の展望台から大峯山の大観を得るが、15年前の奥駆道縦走の記憶は薄れて山名が思い浮かばない。
山上辻へ下りると親子の3人連れと出会って「今日、初めて会う人です」と言われる。当初案通りに観音峰へ縦走すると洞川バス停から母公堂まで暑い舗装道路を歩かなければならないので断念し、余った時間を山上ヶ岳へ振り向ける。
蓮華辻まで山腹の上下の少ない道を歩き、女人結界門のレンゲ辻へ下りて(1,515m、10:10)階段や梯子のある岩稜を登る。山上ヶ岳の平坦な頂上部は一面の笹原で、暑い陽射しを避けて三角点の聖跡湧出岩の木陰で大休止し、往年の登頂を偲ぶ。
レンゲ辻へ戻って源頭の急斜面を下り、荒れ気味の沢沿いを歩いて林道へ降り(1,045m、12:30)、車道を歩いて清浄大橋の発心門に下山して(925m、12:50)、母公堂へともう一歩きする。











