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日本千山 1296と1297/1357

五大尊岳から玉置山(奥駆道)( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

登山口(5:10)七峰越(5:50)吹越峠(6:40)山在峠(7:35)大黒天神岳(8:40)五大尊岳(10:10)大森山(12:10)林道(12:55)玉置山(14:00)林道(14:30)花折塚(15:15)葛川T(16:20)高滝(17:20)~ヒッチハイク~滝BS(17:49)~バス~熊野本宮(19:00)登山口(19:35)

コース

総距離
約45.5km
累積標高差
上り約2,118m
下り約2,119m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 国道168号線を南下して丹生川から分水嶺を越えて南流する天ノ川流域に入り、南下を続けて十津川から和歌山県に入ると熊野川と名前が変わる。
 竹の本のJAスーパーで夕食を買って奥駈道始点の熊野大社(熊野大社から吉野へ向かうのを順峯と言う)にお参りする。桧材を生かしたモダンな和風建築世界遺産熊野本宮館に立ち寄って興味深く見て回り、明治22年まで熊野川の中州の大斎原(おおゆのはら)に在った熊野大社が洪水に遭って現在の位置へ移った事等々を知る。
 備崎橋を左岸へ渡った七越峰公園入口の駐車場まで走って夜を迎える。

 身仕度中にパラパラと雨が落ちてきて、長丁場の1日を気遣いながら出発する。車道を少し行くと右手の笹の斜面に踏跡が上がっており、尾根の背に出て高い方の右へ進むと数分で山頂に着く。山名板は無く標高は190mを示しており、早とちりで七越峰とは逆方向へ来たと気付く。踏跡を引返して進むと車道と出合い、山道に入って七越峰南面を巻いて進み、丸太階段の登り口から神社が祀られた広場の七越峰山頂を踏む。
 階段を戻って直進する。標高は上がらず、逆に緩く下って行く。「おかしい」と立止って見ると西側に尾根が在り、方向を間違えて高山集落へ向かう道を歩いていると判断する(175m、6:00)。「初っ端から2度も間違えてしまうとは!」と焦りながら再び七越峰へ登り(6:10)、山頂奥の道標を確認して先へ進んで公園を抜け、p290から大斎原と大社の森を眺めて一息入れる。
 分岐に立つ『吹越峠』の道標を右へ進んで緩やかな尾根の背を歩いて行くと『南奥駈道』の道標が繰り返し現れ、やがて林道へ降りて吹越山の靡き跡で2本目を立てる(265m、7:05)。山在峠で再び林道を横断し、宝筐院塔を見て進むとやや傾斜が増し、急登して大黒天神岳に着く。
 鞍部からしばらく歩き、標高600m付近から苦しい登りが続いて「体調は本物ではない。夜勤の後遺症が抜けていないんだ」と気付かせられる。P825mに『五大尊岳南峰』の山名があり、「やっと着いたけど、本峰は次のピークだ」と期待して進み細い岩稜(795m、10:35)に復元された五大尊像を見出すが、「ここが千山か!」と山頂らしくない岩稜に少しがっかりする。
 七越峰山頂の『玉置山18.9㎞』の道標を思い、「まだまだ長い」と先を急ぐ。篠尾辻で七色への道を分けて北上を続け、『大水ノ森』の名板が立つ三角点1,045.2mを過ぎ、擦れ違った夫婦に玉置山で飲料水が入手可能なことを確かめて葛川越以南最高峰の大森山頂を踏む。予定より1時間ほど遅い進行で、「兎に角、玉置山まで行かないと」と、休憩もそこそこに腰を上げる。
 P1,008で大平多山999mへの道を分けて急降下し、廃林道に出て(745m、12:50)砂利道を急ぎ、舗装道路と出合って玉置山を眼前に見上げながら陽射しの下で大休止する。杉の落葉が埋め尽くすしっとりした参道が南西尾根の東側に続いている。緩い道だが疲れてなかなかピッチが上がらず、ようようの事で鬱蒼たる大木に囲まれた玉置神社に着き、車で上がって来た参詣者と並んで「無事に折立へ下山できますように」とお祈りする。
 飲料水2.5ℓを持参したのだが、暑さと距離の長さで下山まで持ちそうにない。豊富で冷たい湧水に喉を潤して2ℓを水筒に詰め、杉の大木の間を縫ってジグザグに登って待望の玉置山頂を踏み、一等三角点の前に広がる芝生に足を投げ出して雷鳴と先駈けの雨の中で落着かない休憩を取る。
 『奥駈道』の道標に従って暗い森の中の道を下ると水平道と出合い、引き返すように左へ急折して進む。「しばらくは木の葉が雨を遮ってくれる」と考えながら歩いて車道へ出ると、雷鳴が響きわたって土砂降りとなる。傘を差して恐る恐る車道を歩いて行くと『折立』の道標に気付き、「如何やら近道のようだ」と喜んで左の山道に入って下ると直ぐに土道へ飛び出す。折しも下って来た無限軌道運搬車の人が「この先は伐採中で通れない。車道へ登り返して先へ進むと、折立への別の道が在る」と言う。
 元の車道へ上って北へ進み、しばらく歩いて現れた分岐にザックを置いて花折塚を往復し、『奥駈道』の道標から山道に入って下ると直ぐに車道へ降りる。深くも考えずに車道を先へ進む。2つ目の『奥駈道』の分岐から山道に入ると、折立へ下るP943南面への登山道の分岐点の高度855mを下回っても分岐が現れず、「おかしい」と引返す。
 車道へ戻って下るが、標高855m付近に分岐は現れず、P943も姿を現さない。「正体不明の林道へ迷い込んだ」と思いつつ尚も下って行くと国道425号線への距離表示が現れ、「今日は玉置山まで行く」と言う逆峯の2人の登山者と擦れ違う。
 葛川トンネルのT字路に出て、「奥駈道を南下した際、葛川からヒッチハイクして十津川へ向かった道だ」と気付く。バスが走る国道168号線までの距離が皆目判らず、「兎に角、西へ向かって歩こう。上手くすればヒッチハイク出来て最終バスに間に合うかも知れない」と歩き続ける。
 上小川、小川の集落を通り過ぎ、「もう間に合わない。大枚を払ってタクシーで熊野大社まで戻るしか無さそうだ」と諦め顔で歩いて行くと、軽トラが下りて来る。即座に「バス停まで乗せて下さい」とお願いし、R168の滝BSへ送り届けてもらう。
 17:49の最終バス(3本/日)は集落へ遠回りしたりホテルへ寄り道し、十津川温泉で休憩時間を取って熊野本宮へ19:00に到着する。しかし、期待のタクシーは店仕舞いして見当たらず、小雨の中を傘を差して歩いて車に戻る。

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装備・携行品

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登った山

玉置山

玉置山

1,077m

五大尊岳

五大尊岳

825m

七越峰

七越峰

262m

大黒天神岳

大黒天神岳

574m

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