行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
鳩ノ湯(9:55)登山口(735m/10:25)渡渉点(1005m/11:40)P1351(13:05)赤兎山(14:20~50)渡渉点(16:10)鳩ノ湯(17:25)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
越前の名峰赤兎山へは西方の林道から小原峠を経て短時間で登れるが、「取立山から赤兎山への縦走は酷い藪道で難しい」と判ったので、「敬意を表してクラシックルートの鳩ノ湯から登ろう」と計画し、当初は2日目に登る予定でいたのを天気が悪くなりそうなので敢えて初日に繰り上げる。
鳩ノ湯は営業休止中で登山口を確認することが出来ず、『関係者以外立入禁止』の看板が立つ林道分岐に車を停め、地形図を信じて歩き始める。カーブを何回も折り返して上がると標高735mで真新しい土道が右へ分岐し、地形図を頼りに左へ直進すると50mで『赤兎山』の道標を見出し、「地形図は正しかった」と不安が解消する。
雑木林の中を急登し、樹齢50年超えの立派な杉林の中の緩い道を進む。伐採して林道造成中の横を歩いていると人が現れ、「これから登るの?難路らしいよ」と声を掛けられる。「登り4時間、下り3時間で17時に下山予定です」と、心配を払拭すべく挨拶して先へ進む。
『赤兎山5.4㎞ 鳩ノ湯2.6㎞』の道標を過ぎると標高950m前後のトラバース道が続く。夏草が茂って足元が見えない谷側へ傾いた道で数回スリップして意気阻喪しながら進むとたんどう谷の白い流れが見下ろされ、渡渉点へ下降する。台風の雨で平水位より増水した水面下の石を踏み渡ると、穴の開いている靴の中は瞬時に水浸しになる。
右岸には夏草が茂って道が隠れ気が臆するが、赤テープに力を得て前進する。寝不足の体が重くて気分がすっきりせず、支尾根を緩く巻いて小沢を横断し尾根に取付いて急登するとベンチが置いてあり、堪らずに小休止する(1,205m、12:35)。
100m登ってP1,351の南尾根へ上がり、東へ転じて呼吸を整えながら木のトンネルを進み、山頂の先で赤兎山と初対面する。南尾根の緩く長い登りは変化に乏しくて高度も稼げず、泥溜りが何か所も現れる。標高1,495mには小さい湿原が在り、コバイケイソウやミズバショウが茂って風景にちょっとした変化を見せ、笹に覆われた赤兎山を間近に見上げる。
笹の間の山頂広場に着いて大休止する。なだらかな丘の途中に建つ避難小屋が見えるが、雲が多く夏山の姿は望めない。長い下りを思って腰を上げる頃、鈴の音が聞こえて男性が1人姿を現す。
P1,351を15:30に通過し、たんどう谷を上手く渡って17時ちょうどに登山口へ下りる。






