行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
平集落のゲート(455m/5:45)登山口(489m/6:10)尾根取付(875m/7:25)皆子山(7:35~55)登山口(8:40)平(9:05)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
4時に起きて紅茶とパン、バナナで朝食を済ませ、「皆子谷の奥に修道院が在るから、登山口まで車で走れるだろう」と期待してR367を南下する。林道の入口を探して右往左往して時間をロスした挙句、通行止のチェーンで進入出来ないと判明し、平集落から安曇川沿いの砂利道を歩く。
林道を右岸へ渡って100m行くと道標があり、流れに吊橋様の板橋が架かっている。左岸へ渡って寺谷へ入り、踏跡を辿る。しばらくして三角形の作業小屋が現れる。酷く傷んでいて最早役に立たないが、中を覗くと作業用具や生活用品、プランターまであり、建物の現役時代を想像して侘びしくなる。
大岩の横を抜け、赤布や赤ペンキを追って迷う事無く歩くが一向に山肌に取付かず、「『県の山』には登山道が存在するように書かれているけど、こりゃ、沢登りだな。恐らく、初めて皆子山に登った人が採ったルートだろう」等と考えながら沢を詰めて行く。
枝沢を幾つも分けて進むと次第に踏跡が貧弱になって水量も減り、水が涸れる直前の標高875mで杉林の斜面に取付く。ジグザグに高度を上げ、ルンゼ状の急斜面を直登すると呆気なく尾根の上に出て、広々とした落葉樹の疎林を北進して100m程で山頂に着く。
『京都府最高峰』の名板が賑やかに立ち、北に峰床山らしいピークが見え、東には蓬莱山以下の比良連峰が望まれる。これから登る蛇谷ヶ峰も見えているようだが、比高よりは低く思えて判断に自信が持てない。陽当りに腰を下ろして大休止する。
往路を忠実に引き返す。コースタイムを思い出しながら「登り100分に対して下りは7割で済むだろうが、歩き難い沢の下りは登りと同じくらい掛かるだろう」と控え目に計算して、不安定な石や流木で埋まった細い沢を慎重に下降する。
登山口の木の橋を渡って林道へ戻り、眩しい朝の陽射しの中を歩いて行くと、林業作業の車が停まっている。工具を持った人が笑顔を向けるので、釣られて「お早うございま~す」とにこやかに返す。しばらくすると中年のペアーが光の中に姿を現し、「日曜日だし、京都府最高峰だからなあ」と、昨日に続いて今日も山中で人と出会ったことを珍しく思いながら笑顔で挨拶を交わす。