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雨飾山(3時間の急登の先に広がる笹原の花畑)2022

雨飾山( 上信越)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 雨飾荘前の駐車場に7、8台駐車できます。

この登山記録の行程

雨飾山登山口(07:05)・・・分岐点・・・雨飾山(10:55〜12:35)・・・分岐点・・・雨飾山登山口(14:45)

コース

総距離
約6.4km
累積標高差
上り約1,201m
下り約1,200m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■登山口の雨飾山荘に着いたのは、午前7時。休憩も含めて6時間半の移動だった。前日の睡眠時間をあまり取らずに、着いてすぐ登り始める登山を「弾丸登山」と呼ぶらしいのだが、私の夏山遠征はどうも弾丸登山のようだ。あまり誉められたものではないが、日程の関係で、これしか選択肢がないので仕方がない。

■雨飾山荘の駐車場に車を止めた。すでに1台止まっていたが、人の姿は見えない。結局、分岐点までのルートですれ違った人はなく、追い抜かれたのが1名。雨飾山には長野県側から登る人が多いようだ。

■新潟県からのルートは、雨飾山荘の左脇が出発点で、ブナの森に入って岩の多い道を登り、いったん薬師尾根に乗り上げる。尾根道はすぐに急登となり、急な登りが延々と続くけっこう過酷なコースだった。歩行距離は6km強、累積標高差も1100mほどと、数字は大したことがないのに、標準歩行時間が7時間前後というのは、この急登の連続が理由のようである。急登は湿地帯に入るまで続き、湿地帯で少し楽になるものの、すぐに急登が始まって、それは分岐点まで続く。都合3時間あまりの急登である。福島県にある浅草岳を田子倉から登るような感じだ。

■この急登のルートは、左手に鬼ヶ面山、鋸岳という鋭鋒を見ながら登るのだが、これが爽快である。振り返ると糸魚川と日本海が見えてくるポイントもあって、辛い登りも楽しくなってくる。登山道には、ブナ、アスナロ、ミズナラなど、樹木の種類も多く、また中の池という湿地帯を抜けたり、涼風が噴き出す風穴があったりと、変化に富んでいる。今日は深夜に出てきたこともあって、意識的にペースを落としながら登った。

■分岐点に出ると、それまでの疲れはいっぺんに吹き飛ぶ。緩やかに広がる笹原にはたくさんの花が咲き、その先にはこんもりした雨飾山の山頂部が見えている。ハクサンシャジン、シモツケソウ、ハクサンフウロ、ウツボグサ、ヤマハハコ、ミヤマトリカブト、マルダケブキなど、百花繚乱の彩りを楽しんで、ゆっくりと歩を進めていく行程は、至福の時間でもある。

■笹原を抜けて山頂までの登りが始まる。途中で振り返ると、笹原に女神様が微笑んでいた。女神様とは、登山道が笹原に描く横顔で、なるほど、よく見ると女性の横顔に見える。女神様の右手後方には、昨年登った火打山と妙高山が頭を出していた。

■雨飾山山頂は南峰と北峰があって、南峰に三角点がある。北峰には石碑が五体並んでいる。双耳峰なのだろうか、この二つが猫の耳のように見えることから、猫耳山とも称されると聞いた。山頂からは、火打山と妙高山、そして雲に隠れた北アルプスを望むことができた。見えているのは朝日岳だろうか。

■山頂には蝶が乱舞していた。キアゲハ、ヒョウモンチョウ、そして田淵行男が愛した高山蝶のベニヒカゲもいる。ゆっくり風景を楽しみ、12時少し前に下山を開始した。下りは快調に飛ばして、登りの6割ほどの時間で雨飾山荘に戻った。この日、雨飾山周辺は、ほとんど晴れの状態だったが、標高2000mを超える山々にはガスがかかっていた。

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装備・携行品

登った山

雨飾山

雨飾山

1,963m

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