行程・コース
天候
1日目:晴れ時々曇り 2日目:晴れ 3日目:曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
立山駅からケーブルカー、バス。
この登山記録の行程
1日目
室堂(9:40)…一の越(10:30)…龍王岳(11:30)…獅子岳(13:10)…ザラ峠(14:05)…五色ヶ原(15:00)…五色ヶ原CS(15:15)
2日目
五色ヶ原CS(4:20)…五色ヶ原山荘(4:33)…鳶山(5:11)…越中沢岳(6:40)…スゴの頭(8:10)…スゴ乗越小屋(9:45)…間山(11:35)…北薬師岳(13:22)…薬師岳(14:35)…薬師峠CS(16:43)
3日目
薬師峠CS(4:35)…太郎平小屋(4:55)…三角点(6:35)…折立(8:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
「北アルプスを縦断しよう!第2部 立山連峰編」は、南端を笠ヶ岳~北端を劔岳とした立山連峰を縦走しようという計画です。
第一部の「主脈編 新中の湯~日本海」 では、
①山脈上の全てのルートを歩く。(前回または、以前に下山か入山した地点に必ず一度戻
る。)
②登れるピーク(立ち入り禁止、ルートがない等を除く)は全て登る。
③全行程を単独で行う。
④基本、テントまたはツエルト泊(天候、他の理由で2日は素泊まり小屋泊になりました。)
⑤飲み過ぎない。(守れない日が多々ありました。)
等の自己ルールを設けて、
総日数:22日間 総距離:229.7Km 累計標高差:52407m
実施しましたが、
第2部は、①②以外のルールは設けず、
⑥できるだけ、ラクに楽しく歩く。
を加えて、のんびり行きます。(もう歳なので・・・)
今回は、前々から行ってみたかった、山脈上の中心部にあたる「立山~薬師岳」を、まず、その①として歩いてきました。
今回、とにかく迷ったのが、五色ヶ原CS~薬師峠CSを2日に分けるか、1日で強行するかです。
(計画上、迷われる方も多いと思います。)
2日に分けて、スゴ乗越にテントを張るとすると、1日の行動時間が6時間ずつで、かなり余裕がありますが、余裕があり過ぎな気がします。かと言って、1日で強行するとすると、12時間。コンディションや天候によっては、より時間がかかることも予想され、テント泊装備の中高年にきつい日程です。下山の折立からのバスを予約する都合上かなり迷いましたが、とりあえず1日で強行を選択し、バスを予約しました。
(基本11:00までにスゴ乗越を通過することを条件としました。)
1日目 室堂~五色ヶ原CS
毎度ですが、一ノ越までの登りはいつも急に感じます。龍王岳までは日帰りの方も多く、にぎわっていますが、その先は一気に登山者が少なくなります。
8月1日現在、雪渓がまだ結構残っていて、ジグザグに急下降するような雪渓もありました。(画像参照)2日前には転落事故もあったとのことです。ステップはよく切られていて、アイゼンまでは必要ないと感じました。
TJARを控えてか?新しいマーキングがしっかりしていて、迷うようなところはありませんでした。
獅子岳からザラ峠までは急なガレ場の下りが続きます。転倒注意です。
五色ヶ原山荘が近づくと、山容もルートも穏やかになり、高山植物に囲まれたキレイなルートとなります。
ハイシーズンなのに、五色ヶ原のテント場は人も少なく静かでした。予約も必要なく、また、申し込み前に先に張ってもいいとの看板もありました。
雪渓から流れ出る沢で冷やしたビールは最高でした!
2日目 五色ヶ原CS~薬師峠CS
今回の勝負所の2日目。パッキングを済ませて04:15に出発します。
鳶山まではよくルートが整備されていましたが、鳶山から先は急なアップダウンが続きます。また、部分的に崩落している箇所や急なザレ場があります。注意して通行してください。
越中沢岳では展望が開けます。ただ・・・薬師岳がまだあまりにも遠いのにショックを受けます。(笑)
越中沢岳から急坂を下り、また、急坂を登るとスゴの頭、そこからまた急坂を下って、急坂を登るとやっとスゴ乗越小屋に到着します。
9:40にスゴ乗越小屋に到着し、長めの休憩をとって、気合を入れて薬師岳に向かいます。間山まで登るとようやく薬師岳が近づいてきた実感がします。今日中に薬師峠に到着することを確信し、万が一、タイムアップでビバークになる場合を考えて担いできた水をここで捨てました。
ここからは、急なアップダウンではなく、ただひたすら薬師岳を目指すので、気分的にすごくラクになりました。部分的に細い岩稜もありますが、ルート、マーキングはしっかりしています。
北薬師岳の手前に、下から見ると一見、北薬師岳の山頂と思わせるようなピークがありましたが、このニセ薬師岳を越えると本物の北薬師岳はもうすぐです。
北薬師岳~薬師岳も結構長いですが、気持ちの良い尾根歩きになります。
14:35 薬師岳に到着。五色ヶ原から約10時間。長ーい道のりでした。薬師様のご褒美か?薬師岳の山頂ではガスが抜けて360度の展望が開けました!
薬師岳から薬師峠までは、歩きやすい広い稜線になります。薬師峠手前で、沢筋の下りとなり、16:40薬師峠CSに到着しました。部分的に長い休憩を取りましたが、予定通りの約12時間の行動となりました。
薬師峠CSの受付は17:00までで、ギリギリでビールも購入できました!
3日目 薬師峠CS~折立
折立発12:40のバスを予約していたので、ゆっくり撤収して出発する予定でしたが、早立ちする周囲の音で起きてしまい、4:30に出発。8:30発のバスを目指して下山します。ルートは整備されて歩きやすいですが、折立が近づくにつれて、滑りやすい泥の下りになります。先日の地蔵岳ドンドコ沢の下りでコケて、ストックを折ってしまうという重大事故を経験しているので、慎重に下りました。
7:55折立着。8:30のバスに乗ることができました。おつかれさまでした!
ダイヤモンドルートとも呼ばれるこのルート。室堂から折立から、どちらをスタートしても2日目、スゴ乗越に泊まるかどうかで迷われる方も多いと思います。
実際にテント泊装備に4日分の食料を持って歩いた感想としては、ある程度の経験と体力がある方が、天候と良いコンディションに恵まれれば、1日で五色ヶ原~薬師峠は可能かなと思いました。
ただ、気分的には、疲れている状態でスゴ乗越~五色ヶ原の急なアップダウンを繰り返すより、五色ヶ原から元気なうちにアップダウンを通過して、薬師岳に南下する方がいいかも知れません。
ハイシーズンなのに、人も少なく、静かに歩けるとてもいいルートでした!ちょっと挑戦的になりますが、僕の好きなルートの一つになりました!
フォトギャラリー:96枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
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