行程・コース
この登山記録の行程
猿倉(00:49)・・・白馬尻(01:44)・・・葱平(04:00)・・・村営頂上宿舎(05:14)・・・白馬山荘(05:33)・・・白馬岳(05:51)[休憩 16分]・・・白馬山荘(06:13)・・・村営頂上宿舎(06:25)・・・葱平(07:21)・・・白馬尻(08:53)・・・猿倉(09:44)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
台風11号が日本海を北上する前に待望の晴天予報が出たので、躊躇することなく白馬岳への山旅を実行することにしました。前日の夕刻前に登山口の猿倉駐車場に到着しました。日曜日のせいかまだ多くの車が残っていました。
朝食を済ませて午前0時49分猿倉の駐車場を出発しました。100m程先の猿倉荘にある登山相談所のポストに登山届を投函して小屋の西側にある登山口に入りました。数百メートル進むとすぐに林道に合流しました。この先林道の終点までほぼフラットな道を進みます。途中で木橋を渡って渡渉がありました。林道終点からは木段を交えた登山道に変わりました。
猿倉からちょうど1時間ほどで白馬尻小屋跡の雪渓末端部に着きましたが、そのまま灌木帯の中の登山道を進みました。右手の沢から凄まじい轟音の沢音が聞こえてきました。前日の雨や雪解け水で相当の水量のようですが、ヘッドランプの明かりでは様子を窺うことはできませんでした。さらに進むと右岸の登山道から右手に雪渓が見えてきましたが、赤いテープを小石に巻き付けた目印とペイントが草付の登山道に頻繫に現れました。
この時期、大雪渓を歩く場所は上部の右岸から左岸へと渡る約150m程の区間のみで、紅ガラの赤い目印があり、ヘッドランプの明かりのみでも迷うことはありませんでした。再び草付の登山道になりましたが、まだ雪渓があるものと思い軽アイゼンを外さないで進みましたが、高山植物が登山道に見られるようになってやっと外しました。途中左側の雪渓に複数の落石の音が聞こえ危険な場所であることを認識しました。
雪渓を過ぎると葱平への登りになりました。大小の岩石が混在するザレ場で登山道にも水が沢山流れていました。しかし葱平らしき場所に差し掛かってもフラットな場所は全く無くなぜこの地名があるのか理解できませんでした。唯一避難小屋の近くに猫の額ほどの平坦な場所がありました。
避難小屋から先も大小の岩石を交えた急登が続きます。振り返ると東の空にオリオン座をはじめとする冬の大三角形が登っていました。予報通りの晴天でした。数百メートル下の谷間から後続の登山者のヘッドランプの明かりが複数確認できました。
辺りが白々としてくると、杓子岳の圧巻の山容が目の前にありました。森林管理局の標高2553m地点の看板を過ぎると登山道の両側は巨岩とお花畑に変わりました。残りの高度約400mほどの急登を登ると丸山に隣接する白馬岳頂上宿舎が見えてきました。
頂上宿舎から白馬山荘へと登山道を進み、白馬山荘の間を抜けると山頂は目の前でした。宿泊者やテント泊の登山者等多くの人たちが、山頂からのご来光を見に来ていました。天候はほぼ快晴で、剱岳から槍ケ岳方面まで手に取るように鮮明に見えました。南に目を転じれば雲海の上に八ヶ岳とその右に富士山、さらに南アルプスと中央アルプスの峰々がくっきりと見えました。北に目を転じれば富山市街とその先の富山湾、さらには能登半島の付け根の氷見から先端の珠洲まで鮮明に確認することができました。今夏の山旅で、一二を争う美しい眺望を満喫することができた大満足の山行となりました。
























