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蓼科山に泊まる

蓼科山・北横岳( 八ヶ岳)

パーティ: 1人 (ジュンパク さん )

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行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

山頂駅  

登山口へのアクセス

バス
その他:
往き
茅野駅から10月23日までの土日祝日運行の9:20発北八ヶ岳ロープウェイ行きに乗車。臨時に車山高原まで延伸運行される。蓼科山登山口下車
帰り
北八ヶ岳ロープウェイから茅野駅行きに乗車

この登山記録の行程

【1日目】
蓼科山登山口(10:48)・・・標高2113m地点(11:58)[休憩 15分]・・・蓼科山(13:40)

【2日目】
蓼科山(06:32)・・・蓼科山荘(06:51)[休憩 3分]・・・将軍平分岐(07:54)・・・亀甲池分岐(08:07)[休憩 3分]・・・亀甲池(08:32)[休憩 10分]・・・北横岳(10:10)[休憩 6分]・・・北横岳ヒュッテ(10:30)・・・山頂駅(11:02)

コース

総距離
約9.5km
累積標高差
上り約1,383m
下り約871m
コースタイム
標準7時間50
自己6時間45
倍率0.86

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

ピアノ演奏や巨大スピーカーで有名な蓼科山頂ヒュッテに泊まりに出かける。行動時間は短かったが、密度の濃い山行ができ、期待通りの小屋に満足する。

【1日目】
日曜日の茅野駅は、登山客で賑わっている。10月23日までの土日祝日に運行されているバスで蓼科山登山口に向かう。
茅野駅から出るバスの行き先は北八ヶ岳ロープウェイとなっていて分かりにくい。席数の少ない古い路線バスタイプのバスには、ほぼ満席の乗客。坂道をあえぎながら登っていく。
終点の北八ヶ岳ロープウェイで半数の乗客を降ろし、車山高原に向かう。ここまでは通常のアナウンスだったが、ここからは運転手によるアナウンスに変わったのがおまけ感を増幅させる。
車内に残ったほとんどの人が蓼科山登山口で降りる。バス停脇には女乃神茶屋が建っているが、営業していない。バス停を少し行ったところに大きな駐車場があり、トイレが並んでいる。他の人は早々に登って行ったが、こちらはのんびりとお腹に少し入れてから歩き出す。
今日は、山頂に着けば良いだけなので、気楽だ。こちらから蓼科山に登るのは、何と、親湯から歩いた1987年以来のこと。この時も蓼科山頂ヒュッテに泊まっている。

蓼科山は富士山型なので、最初は笹原の道を緩やかに登っていく。その後は、急登、平坦部を繰り返していく。唐松の葉が紅葉を始めている。やがて、大きな岩がゴロゴロした道を急登して行く。振り返れば、蓼科湖が見下ろせる。茅野までの車窓から八ヶ岳がきれいに見えていたが、今は、上空に雲が広がっている。
2,113mの蓼科山西南で休憩。標柱には2,110mと書いてある。少し上がった大岩の脇の方に四等三角点がある。こちらが2,113mかな?。
少し行ったところが幸徳平。ここから長い急登が始まる。最初は大きめの岩が重なっているが、やがてガレ場のようになる。登りはまだ良いが、下りは嫌になるかも。途中、縞枯れ現象があったりする。
幸徳平から50分ほどで森林限界に。ペンキなどを頼りに岩の重なる道を歩く。山頂直下を巻いて行くと、今日泊まる蓼科山頂ヒュッテが見えてくる。見上げれば、広い火口の最高地点なのか、多くの登山者が休憩している。
ヒュッテ手前から取りあえずその最高地点を目指す。といっても、言われないと何処が最高地点か分からないが。最高地点を踏んでから火口中央の蓼科神社奥社経由で方位盤のところまで行ってみる。高い石積みとコンクリートの円柱。上がってみなかったので、方位盤が今もあるかは不明(後日、ネットで調べると、腐食して危険になったので取り外したとのこと。)。

近くで暫し休憩の後、ヒュッテに向かう。チェックイン。インナーシーツ持参割引きとjRO会員割引きを併用して貰えた。靴下を履き替えて2階の寝室へ。三角屋根の下をカーテンで2名ずつに仕切っている。今日は、宿泊客が4名ということで、1区画独占させて貰える。荷物を広げられて有難い。
一息入れて外に出てみると、この頃には登山者もめっきり少なくなったので、小屋前のテーブルでのんびり過ごす。登ってくるとき広がっていた雲も薄くなり、一部で青空も見えりょうになり、風もほとんど吹いていないので、暖か。歩荷の人が食糧を運んできたり、ボランティアの人が重い道具を持ってあちこち修理をしにきたりする。
夕食は5時半から。男性の小屋番さんが、食事中にピアノを弾いてくれる。その後は、巨大スピーカーからジャズの調べが流れる。ソーラーパネルの電源だけでは安定しないので、発電機を動かす時間帯しか音楽は流せないとのこと。水は、天水だけが頼りなので、貴重とのこと。
食事を終えて外に出てみると、東の雲海の上があかね色に染まっている。ビーナスベルトというらしい。加えて、上空に筋状の光が。東の方向から光が放たれているように見えるので反薄明光線(裏後光・裏御光)というらしい。
やがて空も暗くなると、月が昇る。昨日は十五夜、中秋の名月だったから十六夜の月。星も見えるようにはなったが、雲が多そう。8時消灯の前、階下のBGMを聞きながら眠りにつく。

【2日目】
4時半頃起床。上空は雲に覆われているが、水平線の方は雲も切れてあかね色に染まっている。次第に上空の雲も薄くなっていき、西の空には月が見える。
5時22分、日の出を迎える。左手には浅間山、右手には八ヶ岳南部、南アルプスが見えている。富士山は、八ヶ岳南部に隠れているという。北アルプスは、昨日行った方位盤の方まで足を延ばさないと見えない。
6時から朝食。今日は、北横岳経由で北八ヶ岳ロープウェイからバスで茅野に下ることにしているのだが、11時50分の後は14時55分までバスがない。悩ましいところだが、当初の予定通りに11時50分のバスに乗ることにして、食事を終えると、スタッフに見送られて早々に出立とする。

大きな岩の重なりを下っていく。先行して二人組が下りていくが、早朝の日帰り登山か。岩は乾いていたので、支障なく下れる。途中から樹林帯に入り、将軍平の蓼科山荘前へ。
ここで道は3方向に分岐している。右手の天祥寺原方面に進む。樹林帯の少しガレた道を30分ほど下ると、枯れ沢に出る。ちょっと不安になるが、100mも下ればロープが張られ、右手に誘導される。再び枯れ沢に出るが、こちらは直ぐに左手へと外れていく。
傾斜は次第に緩やかになり、開放感も出て来る。しかし、どこからともなく水が湧いてくるようで、最後はぬかるみを歩くことに。
竜源橋と大河原峠とを結ぶ登山道と合流すると、左手の大河原峠方面に進む。振り返れば、左手後方には蓼科山が良く見える。
やがて亀甲池分岐から少し登り気味にササの間を進む。朝露でズボンが濡れる。
間もなく静かな亀甲池へ。水は澄んでいるし、水深も浅いから、底が白砂だったらきれいなんだろうに。ちょっと残念な池。
いよいよ北横岳に登り返す。苔むした北八ツらしい雰囲気。バスの時間を気にしつつ足を運ぶが、急登に疲れも出てくる。やがて、少し傾斜も緩やかになり、最後にぐっと上がると、視界が開ける。蓼科山がちょっと霞んでいるが良く見える。そして、北横岳山頂に。南八ヶ岳は雲に隠れている。
暫し休憩の後、南側のピークへ。展望としては、こちらの方が良い。多くの人が佇んでいる。
後は、坪庭に下るだけ。平日だが、続々と登ってくる人たちとすれ違いながら進む。よく整備された道なので、一気に下っていく。やがて坪庭へ。
11時過ぎにはロープウェイ山頂駅に到着する。蓼科山頂ヒュッテ発が朝食時間の関係から遅くなったが、予定より早く到着できたのは良かった。ロープウェイは20分間隔での運行。大勢の観光客を乗せている。

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フォトギャラリー:55枚

女乃神茶屋向かいから出発

少し急になってきた

唐松林を進む

大岩がゴロゴロ

唯一の花、ミヤマアキノキリンソウ

オオカメノキの実が赤い

急登が続く

振り返ると蓼科湖が見下ろせる

2,113m地点。蓼科山南西

幸徳平

急登して行きます

大分上がってきた

ガレ場の連続

一部、縞枯れ現象が見られる

森林限界に

大岩の道を行く

蓼科山頂ヒュッテが見えてきた

先に最高地点へ。右奥に方位盤がある

御鉢の中程に小さな祠。蓼科神社奥社

反対側にある方位盤。人のいるところが最高地点

蓼科山頂ヒュッテに到着

小屋前のベンチでのんびり。トンボがテーブルで温まっている?

夕食は5時半から。ピアノ生演奏付き

ピアノ。真空管アンプと巨大スピーカー。いい音です

日没時に東の水平線に現れたビーナスベルト。そこから西に延びる反薄明光線(裏後光・裏御光)

十六夜の月が昇ってきた。月の御来光?

2日目の御来光。雲海から出てきたので、5時22分頃

南八ヶ岳

西の空には月

BGMを聞きながらの朝食は6時から

将軍平に下ります。うっすらと浅間山が見えている

将軍平の蓼科山荘を見下ろす

蓼科山荘は営業していませんでした

天祥寺原に下ります

暫く枯れ沢を下ります

天祥寺原辺りは水が流れてぬかるんでいます

蓼科山を見返す

天祥寺原を行く

亀甲池への分岐

ササに付いた朝露でズボンが濡れる

少し開けた

蓼科山を見返す

亀甲池。水深は浅い

苔むす道を進む

見かけたキノコたち

苔その1

苔その2

大分上がってきました

北横岳山頂直下から見る蓼科山

北横岳に到着

南のピークから縞枯山方向を望む

北横岳ヒュッテは営業していませんでした

縞枯山を望む

坪庭

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に到着

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装備・携行品

アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 虫除け
熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食 トレッキングポール GPS機器 カップ

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登った山

蓼科山

蓼科山

2,531m

北横岳

北横岳

2,480m

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