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乗鞍岳(剣ヶ峰・小屋泊)【2023年2月】

乗鞍岳(剣ヶ峰)( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (ただのハイカー さん )

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行程・コース

天候

2月11日:晴れのち曇り(弱風)、2月12日:曇り時々晴れ(強風)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 2月10日の大雪による影響で、行きは松本市街地から乗鞍まで圧雪路面でした。2月12日には路面の雪はほぼ溶けていましたが、朝晩の凍結には注意が必要と思われます。

この登山記録の行程

【1日目(2月11日)】
ブルーリゾート乗鞍第3駐車場(8:30)・・・(リフト利用)・・・リフト終点・ツアーコース入口(10:00)・・・森林限界(11:35)[5分休憩]・・・肩の小屋口登山口(12:10)・・・肩の小屋(12:50)[5分休憩]・・・剣ヶ峰(13:55)[5分休憩]・・・朝日岳(14:20)・・・肩の小屋(14:40)[5分休憩]・・・位ヶ原山荘(15:30)

【2日目(2月12日)】
位ヶ原山荘(8:10)・・・位ヶ原山荘分岐(8:50)・・・ツアーコース入口(9:10)[5分休憩]・・・休暇村乗鞍高原(10:00)[5分休憩]・・・ブルーリゾート乗鞍第3駐車場(10:20)

コース

総距離
約16.3km
累積標高差
上り約1,618m
下り約1,622m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

2月11日に乗鞍岳の剣ヶ峰・朝日岳に登頂し、位ヶ原山荘で一泊して下山しました。
前日の大雪による影響が心配でしたが、山では意外と降雪量は少なかったようです。素晴らしい青空のもと、静かな白と青の世界を楽しむことができました。
乗鞍岳と位ヶ原山荘は4年ぶりの訪問。https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=154298
今回も位ヶ原山荘で美味しい鹿鍋をいただき、快適な一晩を過ごすことができました。
以下、コース状況を中心にまとめてみます。

【1日目(2月11日)】
●ツアーコース入口から森林限界まで
・ブルーリゾート乗鞍のリフト運行開始が遅れて10時にツアーコース入口に到着。ワカン+ストックで登山スタート。
・新雪ラッセルを覚悟していたが、既にスキーのトレースがあった。積雪も思ったほど多くなく、多いところでもワカンを付けてすね程度まで。

●森林限界から肩の小屋まで
・新雪が風で飛ばされており、ところどころハイマツや岩が露出していた。
・全般的に雪面が固くしまって歩きやすくなるが、吹き溜まりもあるので注意。
・肩の小屋付近で、ワカン+ストックからアイゼン+ピッケルに換装。

●肩の小屋から剣ヶ峰まで
・肩の小屋から朝日岳斜面はクラストしていたが氷は薄かった。ところどころ柔らかい雪が吹き溜まっているのでバランスを崩さないように注意。
・朝日岳斜面の登下降とコルまでのトラバースが核心部で、アイゼンとピッケルを確実に雪面に刺して通過する必要がある。斜面のトラバースが怖い場合は、朝日岳の頂上を経由したほうが安心。
・コル部に出た後は、剣ヶ峰頂上までほぼ夏道どおり。さほど危険な箇所はなかった。

●肩の小屋から位ヶ原山荘まで
・肩の小屋付近で、再びワカン+ストックに換装。
・避難小屋まで下りたあたりからやや左手(北東方向)に向かって進路を取り、雪崩の危険がある沢状の斜面を避けて、樹林帯の中をエコーラインに向かって下りていく。
・吹き溜まりとなっている箇所がところどころあり、膝くらいまで潜る場面があった。

【2日目(2月12日)】
●位ヶ原山荘から休暇村まで
・ワカン+ストックでスタート。エコーラインを上がって途中で樹林帯に入り、ツアーコースまでトラバース気味に進む。強風で雪が飛ばされてトレースはほとんど消えており、ワカンで膝くらいまで潜る場面があった。
・スキー場内は意外に斜度があるので、ワカン+ストックのままコース端を歩いた。途中から、オープンしていないコースをたどって休暇村まで下った。

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フォトギャラリー:25枚

ツアーコース入口から登山スタート。積雪はさほど多くなかった。ワカンを付けてすね辺りまで。

森林限界を越えたところで一休み。青空に映える剣ヶ峰の山体。

この日の入山者は少なめ。スキーヤーが大半で、剣ヶ峰まで登ったのは5~6組程度だった。

剣ヶ峰がどんどん近づいてくる。大きすぎてスケール感が麻痺しそう。

避難小屋は半分ほど雪に埋まっていた。

登山口の標識が出ていた。このあたりから肩の小屋に向かって登っていく。

朝日岳の斜面はクラストして光っている。ここの登下降が核心部。肩の小屋でアイゼンとピッケルに換装して登っていく。

朝日岳の斜面を登ってコル部に到着。ここまで来れば剣ヶ峰まであと少し。

振り返ると、槍・穂高と北アルプスの山々。眼下には肩の小屋と観測所が見える。

西側には雲海の彼方に白山。

14時前に剣ヶ峰山頂に到着。山頂標の向こうには、大日岳と御嶽山。

エビの尻尾は、それほどなかった。

凍り付いた乗鞍本宮で一休みしてから、下山開始。

下山は朝日岳を経由。山頂から権現池と大日岳を望む。

肩の小屋で再びワカン+ストックに換装して歩き始める。振り返ると太陽が西に傾いていた。

避難小屋を過ぎたあたりで、左手(北東方向)に進路を取る。穂高の山々を見ながら樹林帯に向かって下りていく。

樹林帯をエコーラインまで下りたら、すぐに位ヶ原山荘に到着。

2日目。朝日を受けて富士見岳が赤く染まる。風が強く、飛ばされた雪粒が顔に当たって痛かった。

雲の向こうから朝日が昇ってきた。やっぱり山で迎える日の出は格別。 

位ヶ原山荘と富士見岳。さて、朝食を食べて下山するとしよう。

エコーラインから見える位ヶ原山荘が小さくなっていく。

富士見岳付近はすっかりガスに覆われてしまった。

ツアーコースに向けて樹林帯をトラバース中。東の空にも低い雲がかかっていた。

スキー場に入って、途中からオープンしていないコースをたどり、休暇村方向に下りていく。山頂にはずっと雲がかかっていた。

すずらん橋に着いたところで、お別れを告げるように山頂が顔を見せた。さようなら、乗鞍岳。またいつの日か…。

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装備・携行品

シャツ ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 バックパック スタッフバック
水筒・テルモス ヘッドランプ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ ツエルト 健康保険証
ホイッスル 医療品 ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料 ライター クッカー
カトラリー アウターウェア オーバーパンツ バラクラバ オーバーグローブ 雪山用登山靴
アイゼン ピッケル ワカン ショベル プローブ ビーコン
ゴーグル ロープ 安全環付きカラビナ スリング ヘルメット

登った山

乗鞍岳

乗鞍岳

3,026m

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