登山記録詳細

無雪期登山
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安徳帝陵説の御在所山半回遊 御在所山(香美市)(中国・四国)
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記録したユーザー

マローズ さん
  • 日程

    2015年4月18日(土)

  • 登山口へのアクセス

    マイカー
    その他:国道195号を東進して香美市香北町に入り、小川の朴の木口バス停手前の新在所橋南袂で大荒の滝の道標を見て、その橋に左折する。
    県道217号に突き当たると東に折れる。
    梅久保柚ノ木谷の柚ノ木谷バス停のあるY字路まで来ると左に折り返す。
    梅久保公民館を右手に過ぎ、道路がUターンした所の三叉路に大荒の滝と御在所山方向を示す道標が出ているので、御在所山方向へそのまま直進。
    747mピーク北の土俵場周辺路肩に駐車する。

  • 天候

    晴れのち曇り
    [2015年04月18日(土)の雨雲の位置を確認する]

この登山記録の行程

登山口10:50・・・夫婦松11:11・・・岩屋前水飲み場11:15・・・富貴神社と金峯神社の合祀社11:25・・・山頂で休止11:51~13:05・・・岩屋前水飲み場13:56・・・登山口14:14

高知県には安徳帝ゆかりの山が多い。御在所山(1079.1m)も山頂が安徳帝陵墓であるという説があり、近年までよく利用されていた登山口のある大屋敷集落は、「王屋敷」が転化したものと言われ、登山口下方には安徳屋敷跡や二位尼衣掛け岩等が残る。
山名については、帝の在所という意味以外に、帝を奉じて阿波から土佐に入った宰相だった平教盛を奉った神社が山頂にあることから、「御宰相山」が転化したものだとも言われる。
山頂には安徳帝と平教盛を合祀した韮生大山祇(にろうおおやまずみ)神社があり、登山口から急登の階段状伏石が続く。標高千メートル以上の山で、終始石段が続く参道があるケースは極めて稀だが、それは古くより山岳信仰が盛んだったためで、宝暦年間(1751~64)初期までは一般人の登山は禁制だった。

私がこの日登ったのは、山桜が目当てだったのだが、下山後に麓の住民に尋ねると、’00年代に入った頃に殆ど枯死したとのことだった。それでもツツジの木は一定数あったので、4月末頃には咲き誇ったことだろう。他にも山頂には植林の落ち葉積もる中に、複数種類の小さく可憐な花が咲いていた。

[コース]
御在所林道は最新の地形図(平成21年発行)では、廃村・大久保の手前までしか描かれていないが、現在では747mピーク北西よりまだ奥に延びている。
そのピーク北が韮生大山祇神社の祭礼の場で、土俵の土盛りが残っており、土俵場と呼ばれている。この周囲にあった山桜も全て消滅している。
この土俵場が現在の一般的な登山口で、簡易トイレ(鍵がかからない)や数台分の駐車スペースもあるのだが、なぜか道標が設置されていない。役所にしてみれば、鳥居があるから、ここが登山口であることは誰でも分かるだろう、という判断なのだろうが、そんなことでは市外からの来訪者に対するおもてなしはできない。

土俵場の山際に石の鳥居があり、参道である石段が続いている。この参道沿いの山桜も一本残らずなくなっている。
参道横の植林帯では広範囲に伐採されている箇所もあるが、参道沿いには所々大木化した杉が聳え立っている。
そんな大木の一つに夫婦松があり、寄り添うように立っている。
夫婦松を過ぎると参道は尾根の東直下を進むようになり、数分で石仏を安置した岩屋前の水飲み場に到る。昔の参拝登山者が必ず一息ついて休憩した所である。

ここから参道は左に折り返して再び尾根に乗るが、その乗った地点は展望が優れているので、現在であればここを休止場としたいもの。いや、ここで休止しておいた方がいい。それはこの先から再び石段になるが、そこから長い急登が始まるからである。この急登の石段を「尻見坂」という。急登故、前の者の尻を見ながら登る、という意味である。尤も、無名峰ピークハンターに取っては造作もない坂なのだが。同じ千メートル級峰なら、以前投稿した、いの町旧本川村の岩茸山や、このGW期間に登った仁淀川町の「南アレ(1290m)」の方がもっときつい。

延々と続く尻見坂の中休み場には富貴神社と金峯神社が合わさった社が建立されている。
更に登って行くと左手の岩の上に大日如来の石像を安置した祠が祀られている。神仏習合の山岳信仰ならでは、と言えるだろう。
更に上方の西側にはミニ四国霊場の石仏群と千原神社がある。それらを巡って再び尻見坂に合流する短い道もある。尻見坂をそのまま上るより、少しは楽かも知れない。
山上の神社は、千メートル級峰の山頂にあるとは思えないほど立派なもので、帝関係社であることを示すように、社殿には木彫りの菊の紋章が誂えられている。
三角点へは社殿右横の展望所の道標が立つ所を登るとすぐ。

山頂自体は周辺が植林で展望はないが、いくつもの登頂記念板が設置されている。ただ、その中で問題のある記念板が二枚あった。四辻の森でのキティ山岳会のように、生産物である植林の幹に四国百山会と月曜山歩き会(会名は少し違ったかも知れないが)が針金を巻き付けて設置していたのである。仮にも人を指導する立場である山岳会が、植林を疵付けて(木が生長する過程で)商品価値を下げるような犯罪行為を行うとは、けしからん。
ここでも四辻の森時のように、その二枚を外して別の雑木に掛け替えてやった。
みなさんももし、植林の山に記念板を設置するなら、間伐対象になる細長い木や、二又に分かれた木等にするようにされたい。尤も、自己満足(自己顕示欲)だけの設置なら、しない方がいいが。

展望所は山頂から少し下った所にあり、新九郎山(登山記録はヤマレコに投稿済→http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-233200.html)からミツコバ山(「牛の背」の正式山名)まで、剣山系をぐるりと一望できる。昭文社の登山地図等を持参すれば、よりもっと展望を楽しめるだろう。
復路は東に派生する尾根を辿った。迂回して大久保に下りる道がもしかすると存続しているのでは、と思ったからである。

最初の内、尾根はきれいに整備されていて、藪の「や」の字もない。が、「整備」は突然途切れる。いきなり、刈り分けが尾根を離れて北の斜面に下っていたのである。北下を走る、地形図に記載されている破線の道が残っていればいいが、廃道化していた場合、登山口に戻ることができない。そこで適当に斜面を南西にトラバースすることにした。植林が多く、藪も殆どないから造作ない。

獣道や造林作業者が歩いた跡等を辿りながら進んで行くと、モミの大木があり、その下に比較的明瞭な踏み跡が見えた。そこそこの幅員もある。この横道は岩場の横や上を乗り越えながら進んで行くが、しばらく行くと消えた。が、構わず斜面を直進して行く。
その内、往路の水飲み場に出た。ここで参道の向きが反転するので、丁度いい箇所に出た訳である。

下山後は大屋敷に移動し、安徳帝関連の遺跡を探すことにした。しかし集落で唯一残る民家、平教盛一族子孫である小松氏は留守だった。そこで集落で作業されていた方に尋ねると、二位尼の衣掛け岩はご存知だったので、地図でおおまかな場所を教えて貰い、向かった。
そこは「一本の松がある所」ということだったが、その松がなかなか見当たらない。

集落内の小径を散々歩き回った後、苔むした岩の上にひょろっと曲がった細い松が根を張っているのを見つけた。しかし安徳帝の時代から800年以上経っているのに拘らず、木が細すぎる。後年、生えた松だろうか。
その下に仏堂型祠があったが、これがさきほどの方が言っていた「安徳さん」という祠だろうか。だとしたら、この近くの水田跡の一つが安徳屋敷跡である。

その後、再び先ほどの方に確認すると、やはりあの岩が衣掛け岩だった。そこへは御在所山の大屋敷登山口(駐車スペースはあるが、そこまでの道路は狭い)から小径を下って行くと近い。「安徳さん」の手前、道の左側に衣掛け岩がある。
安徳帝の影を求めて、この約10日後、帝ゆかりの鉢ケ森の北東にある大王山に登ることになる。

登山中の画像
登山画像
土俵場
登山画像
参道沿いの杉の大木
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夫婦松
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岩屋前水飲み場
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尻見坂
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大日如来の祠
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ミニ四国霊場石仏
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韮生大山祗神社
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山頂
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展望所より
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展望所下のつつじ
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復路の尾根道
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モミの下に踏み跡発見
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安徳さん
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二位尼衣掛け岩
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衣掛け岩に行く小径沿いのシャガ
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小松一族の墓
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新在所橋から見下ろす物部川
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御在所山山容
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、帽子、グローブ、手袋、軍手、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、ナイフ、行動食
この山行で使った山道具
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