行程・コース
天候
1日目:曇り 2日目:晴れ後曇り(時々晴れ)
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
往き:土合までマイカー 帰り:平標登山口から越後湯沢に出て電車で土合に戻る。
この登山記録の行程
【1日目】
土合駅(06:00)・・・土合橋(06:10)・・・田尻尾根入口(06:20)・・・土合口(06:25)・・・ガレ沢のコル(09:00)・・・トマの耳(10:40)[休憩 20分]・・・谷川岳肩ノ小屋(11:05)・・・中ゴー尾根分岐(11:30)・・・オジカ沢ノ頭避難小屋(12:35)・・・大障子避難小屋(13:55)
【2日目】
大障子避難小屋(04:10)・・・万太郎山(05:40)[休憩 10分]・・・毛渡乗越(06:30)[休憩 10分]・・・エビス大黒ノ頭(08:55)[休憩 20分]・・・仙ノ倉山(10:35)[休憩 5分]・・・平標山(11:45)[休憩 25分]・・・平標山乃家(13:05)[休憩 20分]・・・登山口(15:10)・・・平標登山口(15:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
膝のリハビリに通うこと3カ月、ようやく登山の許しが出た。
大学時代の友人と42年ぶりに一緒に登る計画も、お互い歳をとり、友人は膝を手術して、下りは人の倍かかるらしい、二人して「膝痛隊」。
この時期の花の美しさと尾根歩きの爽快さに期待して、谷川から平標の上越国境稜線を歩くことにし、友人の息子さんも同行することに。
〈1日目〉
登路は、西黒尾根としたが、前日の雨で登山道は泥濘で歩き辛い。
下部の樹林中でヒルを数匹見た。これも地球温暖化のせいなのか?
ラクダの背から上部の登行に入るとお目当ての花が現れ出し、目を楽しませてくれる。
谷川山頂に到着した時には、既に雲の中で、眺望は全くない。
肩の小屋に戻り、いよいよ国境稜線の縦走路へ。
相変わらずのガスで、景色は見えず、細い踏み跡を辿る登山道は、道を間違えたかと思わせるほど歩き辛い。
晴れれば見晴らしの良い尾根の筈だが、登山道の脇に咲く花だけが気持ちを和ませてくれる。
国境稜線に入ってから全く人に会わず、週末のこの時期にこのコースで登山者がいないことに驚く。
結局、他の登山者に会うこともなく、宿泊地の大障子避難小屋へ到着。
登山者が多くて避難小屋が利用出来ないことも想定してテントを持参したが杞憂に終わり、三人で避難小屋をゆったりと使わせいただく。
水場は南に降った場所にあり、踏み跡もしっかりしていて美味しい水がいただけた。
〈2日目〉
雲が湧く前、午前中のお天気のいい内に歩きたく、早朝4時に出発。
朝靄と薄いガスが流れる、幻想的な景色にうっとり。
谷川岳から昇る朝日や朝焼けの万太郎山が素晴らしい。万太郎山から見た仙ノ倉山は遥か遠くに見える。稜線や尾根を覆う笹原が深く、広くなり、上越の山々らしい景色が続く。
毛渡乗越への下りで、国境稜線に入ってから初めて人に会う。この下りでペースが落ち始め、エビス大黒ノ頭の登りもベースが上がらない。
エビス大黒避難小屋で長めの休憩を取り、仙ノ倉山はなんとか登りきる。
山頂は異世界のように大勢の登山者で賑わい、稜線で8人の登山者にしか会わなかったここまでの静寂の山行がウソのよう。
後は平標山へ歩いて下るだけだか、「膝痛隊」の膝は限界を超える。下りで殆ど足が出なくなり、後から来る多くの登山者に道を譲りながら、兎に角、前進を試みる。平標山乃家で休憩後、先へ進むという気持ちだけで下り、何とか登山口バス停まで辿り着く。
足の具合の悪い者同士で最後はヒヤヒヤの登山となったが、山行は楽しめた。
国境稜線は素敵な尾根道だが、踏み跡が細い所も多く、泥濘んでいると苦労する。また、所々に現れる小さな岩場も濡れていて注意を要した。
それでも、変化に富んだ縦走は楽しく、咲き誇る花が登山を味わい深いものにしてくれた。
仙ノ倉山から平標山への尾根上のお花畑は広大で素晴らしいが、花の種類は西黒尾根や谷川〜仙ノ倉山への主稜線の方が多い印象。
素晴らしい自然を余すこと無く味わえたことに感謝!