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百名山73座目 幌尻岳

幌尻岳 新冠ポロシリ山荘( 北海道)

パーティ: 1人 (バンブルビー さん )

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行程・コース

天候

雨、翌日曇り雷雨

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 小樽港から小樽自動車等の高速経由で日高道から新冠町県道209号を経てイドンナップ山荘駐車場

この登山記録の行程

【1日目】
イドンナップ山荘(11:03)・・・いこい橋(12:02)・・・奥新冠ダム(15:05)・・・新冠ポロシリ山荘(16:13)

【2日目】
新冠ポロシリ山荘(04:53)・・・幌尻岳(09:13)[休憩 18分]・・・新冠ポロシリ山荘(11:50)[休憩 49分]・・・奥新冠ダム(13:45)・・・いこい橋(16:40)・・・イドンナップ山荘(17:42)

コース

総距離
約41.3km
累積標高差
上り約3,837m
下り約3,837m
コースタイム
標準19時間50
自己16時間52
倍率0.85

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 北海道の百名山1座目は、体力・気力がある初日に難攻の幌尻岳にチャレンジするために2か月前から計画を立ててきました。幌尻岳への登山コースは十数回に及ぶ渡渉を繰り返す①糠平川コースと片道19kmの林道ロードを強いられる②新冠コースがありますが、渡渉のスキルを持ち合わせていないので、必然的に新冠コースを選択しました。両コースとも登山口にある山荘は完全予約制のため、新冠ポロシリ山荘を管理する新冠ポロシリ山岳会へ利用計画書を5月上旬にe-mailで提出しておいたところ、6月上旬に利用許可が送信されてきました。

 前日の正午に新潟港をマイカーと共に出港し、小樽港に午前4時過ぎに着岸し、小樽自動車道などの高速道路を経由して、新冠ダムの奥にあるイドンナップ山荘の駐車場を目指しました。ダム沿線のダートを走るために冬タイヤを交換せずに温存していましたが、この悪路を走行するには抜群の効果がありました。とは言え最高速度はせいぜい時速20kmほどしか出せませんでしたが、北電関係者の車は慣れた様子で30~40kmのスピードで私の車を追い越していきました。

 このダートから先は携帯電話もつながらず、万が一パンクなどのアクシデントが発生しても対応することが不可能で、その時点で登山は中止となってしまうので、慎重にならざるを得ませんでした。車のメーターでイドンナップ山荘駐車場までの未舗装道路の延長を計ったところ41.3kmありました。林道には凹が随所(画像参照)にありましたが、路面全体はそれほどの悪路には思えませんでした。

 イドンナップ山荘駐車場を発つ前から雨模様でしたので、初日からザックを濡らすのも気分が悪いので、傘をさして新冠ポロシリ山荘へと向かいました。老人にとって山荘まで片道19kmの林道ロードはかなりのアルバイトになりますが、6月に皇海山に登った時に片道20km、往復40kmの廃道ロードをこなした実績があったので、それをよりどころにしました。

 林道には随所にヒグマの糞や足跡が確認されたので、ホイッスル時々鳴らしたり、万が一に備えてベアーガンを腰に据えていきました。糠平コースのように渡渉がないのでその分ヒグマ対策に専念することができました。

 山荘には16時過ぎに到着しましたが、1階は既に満室とのことで、ガイドさん(NHKの百名山にご出演?)のご配慮で2階の女性陣のスペースの一角に場所を確保していただくことができました。山荘の中にある水場で水を汲んでから夕食を準備し、夕食を早めに済ませシュラフに入りましたが、一晩中屋根に強い雨音が響き一睡もできませんでした。この雨音からすると相当の雨量で昨年8月の豪雨災害の時のように、登山どころではなく撤退もしくは滞留も視野に入れなければと考えながら夜明けを待ちました。

 窓ガラスに白々とした光が入り、山荘の外に出てみると、雨音の割には雨量は少なく雨も収まってきたようなので、朝食を済ませて山頂へ向かうことにしました。既に何組かのパーティは出発したようでした。

 山荘裏の登山口から幌尻沢の右岸に沿って初めは緩く登って行きますが、大きな丸太のある幌尻沢の渡渉点を過ぎると急登の連続になり、山頂手前の糠平川コース分岐まで息つく場所もありません。特に分岐手前の大岩が見えるようになると傾斜は一層きつくなりました。さらに登山道にはヒグマの新鮮な足跡もあり、頻繫にホイッスルを吹きながら登りました。山荘から4時間強で山頂の人となりました。眺望は素晴らしく、南方向には奥新冠ダムとその遠方右手にイドンナップ岳が、北側にはすぐ先に戸蔦別岳、東側に東カール、その後方には日高山脈北部のピパイロ岳や伏美岳、西側には北カールが糠平川コース方面に広がっていました。貸切状態の山頂で存分に眺望を堪能しました。

 下山後、山荘にもう一泊予約をしてありましたが、荷物をまとめて再び19kmの林道ロードとイドンナップ山荘駐車場から2時間近い林道ドライブをして新冠の街に着きました。夜遅くまで営業していたレ・コードの湯で二日分の汗を流して次の目的地へと向かいました。

 



 

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装備・携行品

登った山

幌尻岳

幌尻岳

2,052m

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2泊3日
コースタイプ
周回
歩行時間
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難易度
★★★
コース定数
68
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