吉田口登山道を0合目から登り富士山頂上剣ヶ峰へ　5合目と頂上で2泊3日

小屋泊

富士山（関東）

2023.08.02（水）～2023.08.04（金）

パーティ： 1人 (パン太郎さん )

パン太郎さん

行程・コース

天候

初日　晴れ時々雨　二日目　晴れ雲多い風なし　三日目　晴れのち曇り

利用した登山口

御殿場口新五合目　

登山口へのアクセス

バス
その他：行き：吉田口登山道を麓から
帰り：御殿場口新五合目から富士急バスでJR御殿場駅へ40分程￥1,130(時間注意)

この登山記録の行程

【1日目】
富士山駅(08:10)・・・富士浅間神社(08:35)[休憩 10分]・・・中ノ茶屋(10:10)[休憩 20分]・・・大石茶屋跡(11:30)・・・馬返(11:45)[休憩 15分]・・・二合目(13:05)[休憩 20分]・・・佐藤小屋(15:05)

【2日目】
佐藤小屋(04:40)・・・六合目(05:15)・・・七合目(06:15)[休憩 10分]・・・八合目(08:10)[休憩 20分]・・・本八合目(09:30)[休憩 10分]・・・九合目(10:20)[休憩 10分]・・・須走口・吉田口頂上(10:55)[休憩 10分]・・・御殿場口頂上(11:34)・・・富士宮口頂上(11:35)[休憩 15分]・・・剣ヶ峰(11:58)[休憩 20分]・・・富士宮口頂上(12:30)[休憩 25分]・・・須走口・吉田口頂上(13:50)[休憩 50分]・・・御殿場口頂上(15:04)・・・富士宮口頂上(15:05)

【3日目】
富士宮口頂上(05:35)・・・九合五勺(05:55)・・・九合目(06:15)・・・八合目(06:35)・・・七合目(07:10)・・・新七合目(07:35)[休憩 10分]・・・六合目(08:20)[休憩 15分]・・・宝永山(09:50)[休憩 20分]・・・新五合五勺(10:50)・・・御殿場口新五合目(11:33)

コース

総距離: 約34.1km

累積標高差: 上り約3,721m; 下り約3,086m

コースタイム: 標準21時間10分; 自己18時間38分; 倍率0.88

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

　富士山の頂上に至るルートは4つあり5合目から登る人が大半だと思いますが、古来はもちろんそんなことはなく様々な道者や富士講達は麓で巡礼や水行を行った後それぞれの登山道にある浅間神社を通って登拝しました。
　吉田口登山道は山麓から山頂まで徒歩で登れる唯一の登山道で全域が世界遺産に指定されています。あちこちに寺社跡や石碑があり古来の人々が登山本道としてきた伝統が今でも継承されている歴史ある道です。

8月2日　1日目
　富士山駅を8時に出発。標高809ｍ　金鳥居をくぐり御師(富士講達のガイドのようなもの)の住宅跡を見つつゆっくり歩きます。　30分ほど歩き北口本宮富士浅間神社　巨木に覆われたひんやりとした参道を歩くと木造で日本最大級の鳥居がありまさに富士山の鳥居です。参拝した後金剛杖に刻印をしていただきました￥300　
　本殿裏の登山門から登山道に入ります。黄色ラインの案内標識もありますね。　大塚丘を過ぎて右から吉田口遊歩道から本格的に山歩きです。アップダウンは無く自然を満喫できますが熊鈴など必須です。60分ほどで中ノ茶屋到着。うどんは準備中でしたが店内涼しくお団子￥150など頂きました。目当ての富士登山認定書の申請書を貰い店員さんに店の外で写真を撮って頂きました。
　11:45馬返し到着・標高1440ｍ名前通り馬でも引き返すほどちょっと登り道が続きますが10分ほどで一合目到着。　昼食の途中で雷程なくして本降りとなりました。　富士山は電波が結構繋がるので雨雲レーダーなど使うと便利です。　1時間ほどで止む 14時前に三合到着さらに40分程で四合五勺到着とよく整備されているので歩きやすいです。この辺りは昔の休憩施設等の痕跡が残されています。
　15:05五合目の佐藤小屋に到着　1泊２食で￥11,000 トイレは外￥200　そんなに混雑していませんでした。寝る所はマットレスにシュラフと毛布で仕切りありました。17時に夕食。21時前には就寝　頭痛で数回起きて深呼吸して寝る

8月3日　2日目
　4:40御来光を拝みつつ出発。5時過ぎに六合目到着森林限界を超え荒涼とした山肌です。安全啓発センターに寄り登山届を提出。日差しが大変強いので対策は必死ですね。
　6:15七合目到着標高2700ｍ砂礫の道から溶岩の道になり両手を使って登ります。杖がちょっと邪魔ですね。七合目二つ目の山小屋の日の出館で丁度ラジオ体操をやるところだったので飛び入り参加しました。　七合目でおすすめなのがトモエ館のクリームパン￥400とチャイ￥200 麓で作っていてトモエ館が営業している時しか供されない限定品です。
　8:10八合目到着標高3020ｍ蓬莱館からまた砂礫の道になり九十九折の道がまだまだ続きます。風が強いと冷えるので危ないです。
　9:54御来光館到着　ここから先は山頂まで山小屋がないので注意です。鳥居をくぐり九合目そこそこ冷えてきます。
　10:55頂上到着　山の上とは思えないほど人人人。休んでお鉢巡りを楽しみます。火口の大内院を拝みつつの稜線歩きは楽しいです。30分ほどで富士山頂上浅間大社奥宮到着
参拝し神に感謝。　御朱印￥500～刻印￥300　富士山山頂郵便局で登頂証明書を購入また、特別な消印を目当てに残暑見舞いを出しました。因みに下山して5日ほどで届きました。
　馬の背を滑りつつ歩き12時前に剣ヶ峰登頂。感動もひとしおです。写真撮影の行列ができるほど混んではいなかった。　
　この日は日本で一番高い山小屋の頂上富士館で一泊　16時前に受け付け始まりました。1泊２食で￥8,000　大部屋　トイレはタダですが凄まじい臭い　17時夕食で19時消灯。　頭痛でそれほどよく寝れませんでした。

8月4日　3日目
　3:45電気付けられ起床急いで朝食　4:15外に出ました。　やはり富士山山頂という巨大な自然にある山小屋なので山小屋初心者にはお勧めできない所です。
　4：44剣ヶ峰で御来光を拝む。山頂石碑と写真撮影する人で長い行列ができていましたね。馬の背下りる途中の影富士が見事でした。
　下山はまず富士宮ルートを使用して6合目まで下りました。専用下山ルートが無いので譲り合って歩きます。途中の山小屋で小休止を繰り返しつつ3時間ほどで六合目の雲海荘に到着。ここで分かれ道を宝永山のほうに向かいます。　落石注意
　8:50宝永山第一火口線到着　砂礫の急登でかなりしんどいです下りがおすすめですね。
　9:50宝永山山頂 2693ｍ到着　ガスまみれで何も見えませんが何とか登れました。休憩後ゲイター装着、御殿場ルートの下山口である大砂走りを一気に下ります一歩でずずっと滑る感じでゲイターないと足元は砂まみれですよ。
10:50次郎坊(新五合五勺)到着　ここからはひたすら一本道で向こうに駐車場が見えます　30分ほどで大石茶屋到着。かき氷を注文して一息入れ御殿場口新五合目で下山となりました。

今回はそれほど混雑していない時期を狙って登山をしました。それでも山小屋は6月末に予約した際どこも半分は埋まっていたので人気の高さが窺えます。全体を通して雨がそれほど無く、風もほとんどなかったのであまり寒くなく快適でした。高山病対策で五合目で一泊したのも良かったです。軽装備の人がぽつぽついたのが気になりました。3000ｍを超える独立峰ですからしっかりとした準備は必須ですね。