行程・コース
天候
1日目:曇りのち晴れ
2日目:晴れのち時々霧、一時雨のち晴れ
3日目:晴れ
登山口へのアクセス
タクシー
その他:
*芦安駐車場から乗合タクシーに運良く乗れましたが、通常は予約が必要です。
この登山記録の行程
【1日目】
広河原(09:40)・・・白根御池小屋(13:00)
【2日目】
白根御池小屋(05:20)・・・大樺沢二俣(05:50)・・・八本歯のコル(08:55)[休憩 25分]・・・北岳(11:50)[休憩 45分]・・・北岳肩ノ小屋(13:10)
【3日目】
北岳肩ノ小屋(06:15)・・・小太郎尾根分岐(06:45)・・・白根御池小屋(08:45)[休憩 50分]・・・広河原(11:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
氷河期の生き残りと言われるタカネマンテマに逢いたくて、北岳に登りました。
当初の計画は天候に恵まれず、仕切り直し、ようやく北岳山行が実現しました。
*【1日目】:芦安駐車場から広河原へのバスの出発まで2時間近くあり、乗合タクシーに乗りたかったのですが、こちらは予約が必要とのこと。バスを待つことにしましたが、運良く、広河原から戻った乗合タクシーを貸し切りの形で乗れることになり、予定より早く広河原からスタート出来ました。
広河原から白根御池までの樹林帯は湿度が高く、急登もあり、汗びっしょりで大変でしたが、途中の沢で冷たい水に手を浸し、ミヤマハナシノブ・シモツケ・ツリガネニンジンなどの花に出逢い、元気をもらいました。
宿泊先の白根御池小屋は、宿泊者一人ずつパーテーションで仕切られ、部屋もトイレも綺麗で快適でした。
*【2日目】:不要な荷物を預かってもらい、早朝、八本歯のコルに向けて出発。二俣までの樹林帯に差し込む朝の光が気持ち良い。二俣でひと休み。お弁当にしてもらった朝食のおにぎりでエネルギー補給して、左俣コースを進みます。登山道脇の斜面は色とりどりのお花畑。中でも、薄紫色の優美な花ミヤマハナシノブが存在感を放っていました。
本来の登山道とは別の踏み跡が多く、また、バットレス方面からの落石の影響で一部登山道が変更されている箇所があり、ピンクリボンの確認が必要で、視界不良の際は道迷いしやすいように思います。そして、八本歯のコルへの連続する丸木の梯子は雨天時には滑りやすそうですが、大樺沢の雪渓・大迫力の岸壁バットレスを眺めて歩くこのコースは魅力的です。
八本歯のコルにはタカネビランジが咲き、到着を待っていてくれたかのようで、疲れも癒えます。花を愛でながらの休憩の後、丸木の梯子と岩場をもうひと登り、トラバース道分岐点から間ノ岳・北岳山荘方面へのトラバース道に入りました。トラバース道の斜面は、正に百花繚乱、色とりどりの花が競い合うように咲き乱れていて、目を奪われてなかなか足が進みません。後ろ髪を引かれながら、トラバース道の途中の分岐から”稜線へ”の標識に従って、北岳山頂方面に歩を進め、途中、初のタカネマンテマに逢えました。小さな紙風船の先におちょぼ口のようなピンク色の花を付けた姿が何とも個性的で可愛らしい・・・感激の一瞬でした。
山頂手前で霧がかかり始め、山頂で360度の大展望は望めませんでしたが、鳳凰三山は綺麗に見えていました。鳳凰三山を眺めながらランチタイムを過ごし、肩の小屋に向けて下る途中、タカネマンテマに二度目の対面。ここは花茎の数が多く、花期を終えて実をつけているものも多く見られました。種子で増えるのかわかりませんが、絶滅が危惧されるこの花が増えてくれると嬉しいのですが・・・
13:00過ぎ、肩の小屋にチェックイン。程なくして雨が降り始め…早出して早めに小屋に入ることの大切さを再認識させられました。この雨も夕方には上がり、美しい夕景を見ることが出来ました。リニューアルされた肩の小屋は木の匂いがしていました。
*【3日目】:晴れ! 富士山を始め、仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳もくっきり。空を赤く染め、鳳凰三山の向こうから御来光!気持ちの良い一日になりそう!朝食をしっかりいただいて、広河原に向けて下山です。
登山道脇には様々な花が咲き、登山者の目を楽しませてくれます。草すべりのダケカンバの林に入ると、マルバダケブキの大群生が広がっていました。鹿が好まないため食べ残されて増えるのだとか・・・草すべりの名から受ける印象とは異なり、小石のザレ場のような登山道は滑りそうで歩きにくく、下りにもかかわらず疲れました。
白根御池小屋に到着! アイスクリームが楽しみだったのですが、残念ながら売り切れ… でも、豆から挽いたドリップコーヒーが美味しかった^^
暫し休憩の後、広河原に向けて下り、タイミング良くバスに乗り、芦安へ。芦安で昼食を摂り、温泉で汗を流し、帰途につきました。いつもの山友の一人が同行できなくなって心細かったのですが、もう一人の山友のご主人が同行してくださることになり、しかも、芦安まで車で行かれることになり、感謝!感謝!の山行でした。


















































































