行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
猪苗代登山口としてカーナビには「猪苗代スキー場」をセット。スキー場の大きな駐車場が無料で利用できるのでありがたい。トイレあり。
この登山記録の行程
猪苗代スキー場駐車場(06:13)・・・赤埴山分岐(猪苗代湖側)・・・赤埴山(07:37)・・・沼ノ平(07:53)・・・稜線分岐・・・弘法清水小屋(08:31)・・・磐梯山(08:52)(昼食~09:42)・・・弘法清水小屋(10:03)・・・稜線分岐・・・沼ノ平(12:57)・・・赤埴山分岐・・・赤埴山分岐(猪苗代湖側)・・・猪苗代スキー場駐車場(11:48)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
無性に会津磐梯山に登りたくなった。
そう思った瞬間、夜の道を飛ばして福島へやってきた。会津磐梯山にはそんな不思議な魅力があると思う。
道の駅「猪苗代」で仮眠をとり、早朝に猪苗代登山口のある猪苗代スキー場へと向かった。
猪苗代登山口からの登山は、会津磐梯山の王道ルートと呼ばれている。登りながら何度も振り返り見る猪苗代湖の雄大さもいいが、なにより磐梯山の尖った頂を巻くように登って行く工程が、まるで城を攻め落とすかのような挑戦的な登山で、個人的にも気に入っている。冬季以外に使うのは初めてだったので、今日はとても楽しみだった。
スキー場に向かって左手にある林道からスタートをする。
登り口にはゲレンデを利用したキャンプ場があり、優雅に朝食を作っているキャンパーがいた。こんなに眺めが良ければ、きっと目玉焼き一つでも最高に違いない。そんな様子を横目にひたすら坂道を登って行く。スキー場から始まる登山は、いつも序盤がきついというのが定番だ。
リフトのトップ部分で大汗を拭い、息を整える。振り返ると「ドーン」と猪苗代湖が大きく見えた。
ここからは、磐梯山の頂を左に捉えながら反時計回りに巻くように登って行く。磐梯山が「さぁ、ここまでやってこい!」と言わんばかりに聳えていて、その姿がカッコよい。俄然、元気が出てくる。
まずは、前衛となる「赤埴山」を攻め落とす。
赤埴山は、「あかはにやま」と読む、表磐梯から見ると右手にある標高1,430mの山。
ちなみに、先程から磐梯山と繰り返し標記しているが、正確には主峰の磐梯山の他に、この赤埴山と櫛ヶ峰(1,636m)を含めて「磐梯山」と言うらしい。
赤埴山の山頂は、名前の通り赤茶けた土が広がっていて、そこに溶岩が冷えた後だろうか、黒っぽい岩がゴロゴロしていた。まるで火星のようだった。
赤埴山を越えて、沼ノ平と呼ばれる湿地帯を抜ける。目の前には櫛ヶ峰が鋭く聳えていた。噴火によって斜面が鋭角に削られている感じだ。雄々しくて登りたくなるが、こちらは登山禁止になっているハズ。以前、悪天候に紛れて登ったことがあるが。。。
川上口分岐へ出ると、反対側の裏磐梯の光景が目に飛び込んでくる。緑の海原のような森の中に、エメラルド色した檜原湖がとても映えていた。表磐梯とはまた違った美しさと贅沢さを持つ裏磐梯の風景だ。
山小屋のある弘法清水まで登り、恒例の天然水を頂く。弘法大師の名前を冠する清水は多いが、ここの水は格別に美味しい。一杯だけのつもりだったが、結局、三杯、手酌でゴクゴクと水を飲みほした。
弘法清水で喝を入れて、最後の急登に向き合う。
距離的には短いが、ここから先は頂に向かってそり立つような斜面を登って行くことになる。コースの中で最も険しい部分だ。
体力が試されるコースでもあるので、失速しないように気合を入れて一気に登って行くが、すぐに息切れがして足が止まりそうになる。ここ最近の体力低下は情けないくらい著しい。雪山に備えて体重をコントロールしなければ。。。
苦しかった分、頂に立った時の感動はひとしお。特に会津磐梯山は何度足を運んでも飽きないくらい頂からの眺望に恋している。
表磐梯には雄大な猪苗代湖。張り出した雲で遠景は良く見えなかったが、いつもであれば尾瀬方面の山々まで見ることができる。一方、裏磐梯は、原始のような深い森が広がっていて、その中にエメラルド色に光る檜原湖がアクセントととなり景色を際立たせている。こちらも雲が邪魔をしていたが、本来であれば圧倒的な存在感を示す飯豊山が見えるはず。ここから眺める飯豊山は本当に綺麗だと思う。その他にも、吾妻連峰のたおやかな山なみや雲の間から顔を出している特徴的な頂の安達太良山。
風が冷たく肌寒かったので、頂の岩陰に身を寄せながら、暫し雲の流れと美しい山々を眺め、ボーっとした。「今年の冬もまた来よう!」
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