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イモリ谷右岸尾根(高丸山)白ナメ窪左岸尾根 ワンデイハイク

唐松谷林道、唐松谷、イモリ谷右岸尾根、高丸山、ツバノ尾根、白ナメ窪左岸尾根、日原川( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

朝は晴れて穏やか→昼過ぎから雲量多くなり風が出る→14時過ぎに強風が2度→16時前から雪→17時に止む

登山口へのアクセス

バス

この登山記録の行程

08:21~東日原バス停をスタート
09:49~日原林道の唐松谷下降点~10:04
10:58~唐松谷林道のイモリ谷出合い下降点~11:14
12:12~唐松谷とイモリ谷の出合いに下りる~12:35
12:36~イモリ谷右岸尾根に取りつく
13:51~高丸山
13:52~ツバノ尾根の下降を開始
14:15~ツバノ尾根を右に分け、白ナメ窪左岸尾根に入る(co1490m)
15:23~日原川に下りる~15:28
15:57~日原林道に上がる~16:01
17:25~東日原バス停フィニッシュ

コース

総距離
約22.8km
累積標高差
上り約2,949m
下り約2,949m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

イモリ谷の左岸尾根ではなく「右岸」。桧尾根のco1500m付近で分かれ、唐松谷とイモリ谷の出合いに落ちている。
白ナメ窪左岸尾根もややこしい。高丸山から下降してco1490付近でツバノ尾根を右に分け、マミ谷右岸尾根のco1200あたりで詳細図の「白ナメ窪」に寄り日原川に下りる。
どちらもまず歩くハイカーはいないだろうとの憶測のもと、オフトレイルハイキングの地の果てみたいなルートを描いたつもりだ。しかしイモリ右岸には踏み跡があり、白ナメ左岸の日原川着地点には道まであった。
収穫がひとつに気づきがひとつ。
林道から唐松谷とイモリ谷の出合いを行きするのは3回目だが、過去2回はルートを探せず無理やりだった。3度目にして「正しい出合いへの降りかた」を見つけることができた。途中にトラロープがあったから間違いない。
「ツバノ尾根には峰谷の集落の人たちが天祖山にお参りする道があった」と古書にあるが、それは現在のハイカーが丸太橋をわたって取りつくツバノ尾根ではなく、より上流に下りる支尾根=今回歩いた白ナメ窪左岸の尾根についていたのではないか。①古書の略図(写真0-1)によれば道は光石(=丸太橋)より上流に入っている②白ナメ窪左岸尾根を下り日原川を渡れば対岸は赤石尾根、天祖山への最短距離③なによりも道中ずっと天祖山を正面に眺めながら降るのは、これこそ巡礼の道といった雰囲気だった。
概略は本文を、詳細は写真のキャプションを参照。
.
〇 唐松谷林道からイモリ谷出合いへの下降
唐松谷林道からイモリ谷右岸の尾根の取りつきに下降するにあたっては、未解決の課題をいっしょにこなしておこうと考えた。前述したとおり唐松谷林道からイモリ谷出合いへの登降ルートをまだ見つけておらず、過去のログは無理やり登り降りしている。しかし出合には他では見ない、古い林班界標識が残る(写真15)。必ずルートがあるはずだ。
唐松谷林道の、石積みが残る地点から広い窪状と小尾根をからめれば唐松谷に降りることはできるが、そうすると出合いより下流の滝の下に着地してしまう(※)(写真0-2)。高さはないが釜が大きく両岸が狭く、濡れるのを覚悟で滝を上がるのはルートとして不自然だ。
今回、林道から出合いに向けてピンポイントで下りる小尾根を探しながら右往左往したが、結果として徒労だった。ルートのとりかたは本レポートの最後に記す。
/※滝の下流に降りて苦労したログを含む記録、20230206/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=262376
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〇 イモリ谷右岸尾根
出合の二又からの尾根末端は崖のようだが、古い林班の標識まで移動して眺めるとルートがつけられているのに気づく。尾根に上がれば「乗越し用のトラロープ」があり(後述)、その地点から高丸山まで問題はない。
/唐松谷・イモリ谷出合いco1200m~高丸山co1733mの標高差533mに距離1900m、平均勾配28%。桧尾根と合流ののち水道局の標石あり/
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〇 白ナメ窪左岸尾根
はじめは歩きやすいが、ツバノ尾根を分けたあとco1350m付近から地形が複雑になる。露岩や崖には遭わず。末端は上流方向に下りる踏み跡がある。
/高丸山co1733m~日原川co920mの標高差813mに距離2400m、平均勾配34%。co1490付近までに水道局の標石をみっつ見る/
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● 唐松谷林道からイモリ谷出合いへのルート
唐松谷林道の石積みが残る地点から幅広の窪(もしくは隣の小尾根)を降る→唐松谷の、大きな釜をもつ滝の下に降りる→そのまま対岸(右岸)に渡る→滝の左手の小尾根(イモリ谷右岸尾根末端)を乗越す。てっぺんにお助けトラロープあり→出合いに下り立つ、以上がルートとなる。写真17のトラロープは谷側が崖状だから念のためにつけていると推測するが、あるいは高巻きすぎて降りてきた場合のサインにもなりうる。
.
(20240121 了)

続きを読む

フォトギャラリー:49枚

0-1.
日原を繞る山と谷(真鍋健一、朋文堂、1942)からツバノ尾根を含む略図。

0-2.
20230206の記録から。唐松谷林道から出合いに向けて下降するも滝の下流に降りてしまい、「さて、どうしよう」。正面がイモリ左岸尾根で左が右岸尾根。写真左の崖の上に乗越す道があるのに気づかなかった。

1.
天気が良いのは朝のうち、の東日原バス停。

2.
薄い氷が張るくらいの気温。

3.
八丁橋から赤石尾根取りつきまで害獣駆除のプレートを掲げる軽が7-8台。発砲音は午前中に1回だけ聞く。

4.
唐松谷への下降点に着く。着替えて食べて一服。

5.
唐松橋を渡る。

6.
橋から45分で唐松谷・イモリ谷出合いへの下降点(候補)に着く。足元に石積みが写る。チェーンスパイクをつけて一服。

7.
休憩を終え再スタート、写真6とほぼ同地点。写真左下に唐松谷の流れが白く写る。この窪(と左の小尾根)を降るのは難しくないのだが、小滝の下へ降りてそのあと難儀した経験があるので(写真0-2)。右手の小尾根から「滝の上流」に降りられないか、チャレンジのはじまり。

8.
小尾根がヒダのように谷に向かっており、

9.
ああだこうだと移動しながらルートを探しているが、

10.
本文中に記したとおり無駄な努力だった。ここにルートはない。

11.
出合を見下ろす。

12.
次いでイモリ谷右岸尾根。この角度だと末端の傾斜があり「どうしよう、登り返せないかも……」。

13.
谷に着地し、降った窪を振り返って。今回も無理やりだった。

14.
イモリ右岸尾根の末端、岩の崖で上がる気になれない。

15.
ところが「左岸」尾根基部の林班の標識に挨拶し振り返ると、

16.
お「オルソくん、道があるぢゃないか。マリア様もツンデレだなあ」
オ「…………」

17.
で、前の写真から尾根末端に上がるとトラロープ。積年の(笑)疑問が氷解した瞬間。唐松谷の下流方向を向いている。
つまり、唐松谷林道から写真左の斜面を適宜に谷に降り、小滝(釜が左中段に写る)の下で右岸に移り、撮影地点まで反対側から上がってくる。何の問題も生じない。

18.
出合に別れを告げる。
お「しかしトラロープにはびっくりだ。しばらく音沙汰なしのマリア様になにがおこったんだろ。なんか聞いてる?」
オ「…………」

19.
すぐに露岩だが問題なし。

20.
尾根を横断する踏み跡。右と、

21.
左。

22.
1250で傾斜が落ち着く。

23.
振り返れば天祖山。

24.

25.

26.
振り返って。右から桧尾根が合わさる。

27.
そのあと進行右の小尾根にスライドすると、水道局の標柱。co1525付近。

28.
高丸山に上がる。そのまま270度のターン。
お「登ったら降りる。登山の第一原則だからな。こればっかりはマリア様でもいかんともしがたい」
オ「……………………」

29.
ツバノ尾根の下降はじめ。

30.
まず1630付近で標石。

31.
ふたつめ1580付近。

32.
中段右に写るみっつめは1490付近。ここでツバノ尾根を右に分ける。
ここまでとても歩きやすいが、

33.
そのあとは地形が複雑になる。
右上に天祖山、日原林道のガードレールも遠望できる。

34.
隕石でも落ちたかのような地形。正面に天祖山。

35.
右の眼下に白ナメ窪を見下ろす。見えなければ少し寂しい山行になるところで、ひと安心。ズーム。

36.
なんと!
最後は踏み跡あり。左(上流)に向かうので追いかける。

37.
うん、降りられそうだ。

38.
谷へ下降する道から、上流方向への水平道も分かれている。

39.
道を振り返る。落ち葉でわかりにくいが。

40.
降りる直前、良い眺め。

41.
着地後に振り返って。道があるように見えないが、足裏には常にステップの感覚があった。

42.
前の写真にも写る倒木地点で渡る。つま先を濡らしたがゴアテックス入りでセーフ。
青いのは工事現場のガラ袋?土嚢袋?みたいなやつ。

43.
その上の平場には桟道。ここに必要はなく、どこかで外されたのだろう。増水時に渡す、には短いように思う。

44.
同地点で下流方向。

45.
唐松谷林道に上がる。

46.
じつは端折っているが、日原川から唐松谷林道に上がるのに、妙な小尾根をたどってこの日いちばん危ない目に遭う。
林道上の、上下に石積みのある地点から唐松谷を見下ろして。唐松谷まで素通しなのを眺め、「ナゼここを上がらなかったんだ」あきれながら。

47.
日原林道に上がる。1時間降り続き、林道は真っ白になった。

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡレザー。(以下ほとんどモンベル)。起毛タイツ・長ズボン・チェーンスパイク。メリノウール厚手にフリース中厚手・カンガルーヤッケ・バラクルバ・ペツルのヘルメット・テムレス。ザックはモンベルのアルパインライト30Lにヘッドランプ・スマホ(地図+GPS+カメラ+ボイスレコーダー)・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・雨具上・綿入りアウター・傘・ロールペーパー。ハイドレーションに水1.8L・コッペパン2・ナッツとドライフルーツ+塩・黒糖。着替えとサンダルは奥多摩駅のコインロッカー。

みんなのコメント

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  • ガバオさんのところにコメントされてますが 正解です。
    白滝で 禊ぎをして登ったと 記録が残されてますので。

  • いっきさん、
    貴重な情報を寄せていただき、ありがとうございます。差し支えなければどこでお読みになったか、教えていただけますか。

  • もう 15年位前の話で 何を読んでかは記憶にないです。
    もしかしたら 地元の人に教えてもらったりしていたので 
    そっちからの情報だったのかもしれないです。
    今は 詳しい地元の人も 居なくなっていると思うので
    情報の仕入れ先も 細くなってます。

  • いっきさん、ありがとうございます。
    宮内本を読めば載ってるよ、程度の話ではないのですね。

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