行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
ヤビツ峠(08:30)・・・護摩屋敷の水(08:47)[休憩 22分]・・・二ノ塔(09:54)[休憩 6分]・・・三ノ塔(10:16)・・・烏尾山(10:41)[休憩 19分]・・・政次郎ノ頭(11:37)[休憩 5分]・・・新大日(12:00)[休憩 18分]・・・木ノ又小屋(12:27)・・・塔ノ岳(12:49)[休憩 16分]・・・丹沢山(14:17)
【2日目】
丹沢山(05:57)・・・棚沢ノ頭(06:49)・・・蛭ヶ岳(07:30)[休憩 87分]・・・地蔵平(09:40)・・・姫次(10:04)・・・八丁坂ノ頭(10:20)・・・黍殻山避難小屋(10:34)[休憩 20分]・・・大平分岐(10:59)・・・平丸分岐(11:23)・・・焼山(11:43)[休憩 8分]・・・平丸分岐(12:16)・・・平丸(13:27)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回のテーマは「神奈川県最高峰を縦走で制覇しよう」です。
本当なら昨年9月くらいに行こうと目論んでいたんですが、体力の無さや装備の手薄さから先延ばしにしていましたが
とうとう行くことにしました。
丹沢中央の主峰、塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳を縦走するプランです。
夜中からスタートすれば1日で踏破する人もいますが、車もないし超人ではないので宿泊登山です。
丹沢山のみやま山荘か、蛭ヶ岳山荘かで迷いましたが公共交通機関の兼ね合いや体力からみやま山荘が妥当と判断しました。
昨年7月に大山を登っていて勝手が分かるのでスタートはヤビツ峠。
下山ルートは、蛭ヶ岳から檜洞丸経由で西丹沢に降りるorピストンor塔ノ岳から大倉に降りるor焼山方面に降りるの4択でしたが、
せっかくなら縦断したかったのと降りた先すぐにバス停と温泉(いこいの湯)があるので焼山登山口に向かうルートにしました。
【1日目】
予定通り08:30ころヤビツ峠に到着。5時起きでしたが体調は良いほうです。
天気は曇り、時間によって小雨予報、気温は少し肌寒いくらいです。
道路をしばらく歩き公衆トイレの横から登山道に入っていきます。そこから登山開始。
中央線沿いの低山や奥多摩に慣れすぎて、丹沢エリアの木道のある整備された道はとても歩きやすい。
天候悪いですが、振り返ると江の島まで見えます。それ以外は特に見どころ無く二ノ塔到着。
少し雨が降っていますが、ウェア無しでもなんとかなります(というか暑くてすぐ脱いじゃう)
そこから三ノ塔もあっという間です。山頂にはまあまあ人がいます。
南から少しずつ塔ノ岳に雲がかかり始めて景色も微妙な感じになってきたのでそそくさと鳥居山へ。
ぐっと高度下げるときに木道の階段以外に岩場もあるから注意です。
鳥居山から塔ノ岳の間の新大日までが登りですがここもそこまでキツいと思いませんでした。
鎖場や岩をよじ降りる?ところがあるので足元注意です。
新大日からはアップダウンはありますがゆるやか。雲が低くなってきてひんやりしてきました。
12:49に塔ノ岳到着。予定だと0.95ペースでしたが0.75くらいで来ちゃいました。
山頂は激混み。少しご飯を食べてすぐに丹沢山に向かいます。
丹沢山までは熊笹のひらけた尾根を歩きます。
2/3くらい行った先の龍ヶ馬場にベンチがあるくらいで、天気も悪いので黙々と歩きました。
龍ヶ馬場で一息入れて、ラストスパート。
14:17、丹沢山に到着!日本百名山4つ目です!!
ほんとなら看板の後ろに富士山が見えるんですが、真っ白雲雲!
予定より1時間早く到着しました。これだったら蛭ヶ岳まで行けたのでは…?
先々週の御前山で同行者はバテバテ、ぼくは左ひざがキていたので今回もしんどい山行と思っていたのですが、
年始から数えて10回目の登山、身体が鍛えられて余裕になってきたのかも…?!
みやま山荘にチェックイン後、夕食が17時ころからと聞いたので寝床を確保した後はビールをひと缶。気持ちがいい。
夕食時になるとその日の宿泊客が全員到着し、20~25人くらいになりました。さすがGW。
みやま山荘を選んだ理由の1つに「旅館みたいな食事」があったんですが、聞いた通り主菜副菜etcそろった食事です。
普段のぼくのカスみたいなごはんよりよっぽど豪華です。
少し薄味に感じたのは疲れているからか、ぼくが濃い味好きなせいか、あるいは薄味好みの客が多いからなのか…
スマホの電波が入らなので夕食後は外で夜風に当たりながらお酒を飲んでぐーたらした後に20時に就寝。
【2日目】
04:20頃に起床。朝食が5時前からだからです。
外は快晴。富士山がめちゃくちゃきれい!これを見たかったんだよ!
朝食もしっかりごはんです。ですが、1点苦言を呈したい。
晩御飯は白米だったんですが、白米に合うおかずが少なかったんです(個人の感覚)
逆に朝ごはんは白米に合いそうな小鉢なのに炊き込みご飯なんです。逆の方がいいです(個人の感想)
晩御飯から12時間経っていてお腹減っていたので朝は炊き込みご飯2杯いきました。
さて身支度を済ませ05:57に2日目の行動スタートです。
昨日と打って変わっての快晴に加えて丹沢山かた蛭ヶ岳までは熊笹の草原なので、めちゃくちゃ気持ちがいい。
身体動かしてあったまるのと朝のひんやりした空気がちょうどよく。
我々と同じくみやま山荘から登る組、明け方前から下界から登ってきた超人、蛭ヶ岳山荘から向かってくる人で登山道はそこそこの人通り。
ゆるやかな坂と階段なので疲れません。
棚沢ノ頭から北に向かうと岩場と細い尾根が続きます。足元注意です。
左手に富士山、右手に東京都内、気持ちいい風の中足を進めます。
鬼ヶ岩から降りるところはすれ違いも難しく落石注意ですね。
これといったピークも無いので多少のアップダウンはあるものの緩やかに登っていきます。
そして07:30過ぎ、神奈川県最高峰蛭ヶ岳に到着です!!
1時間半でここまで来れました!
山荘の西側は広場になっていて、そこからの景色は格別です。
昨日から登ってきた山々、小田原から箱根、愛鷹山の山域、富士山、北丹沢道志、そして遠くに南アルプス。視界を邪魔する雲はひとつもなく、このエリアで1番高い場所からすべてを見渡せる景観はこの縦走の達成感をより高めてくれること間違い無し。
予定よりはやく到着できましたし、朝はさっさと出てきたのでここでのんびりすることにします。
ベンチに横になり日向ぼっこ。このまま眠りにつけそうです。
あとは下山となるので気を引き締めるために蛭ヶ岳山荘でコーヒーをいただきました。
小屋の前は東向きで奥多摩から都内、三浦半島の方面まで見渡せます。
朝に飲むコーヒーは美味しいものですが、このシチュエーションではただのコーヒーもドンペリです。
スマホを見ると9時前。さすがに下山しましょう。
下山ルートは焼山登山口バス停まで尾根を真っ直ぐ降りて帰っても良いのですが、下山予定時刻が13時過ぎでいちばん早いバスが16:30過ぎ。
さすがにやること無さすぎるので、黍殻山を通過後、焼山をピストンして平丸分岐からいこいの湯に下りることにします。最後は温泉。
蛭ヶ岳西側の広場から北に下りるところがあります。
そこそこの斜面ですが木道階段なので楽々です。
朝から登ってきたであろう登山者とたくさんすれ違います。意外と人気なんだこのルート。
地蔵平というチェックポイントをすぎる頃にはいつもの広葉樹林の景色。
それまでの丹沢の尾根とは全く異なります。
標高をぐっと下げますが、一度階段をガツンを上がります。その先が姫次です。
どうやら袖平山からくる人もそこそこいるようで、複数のルートから上がってきた人々が一堂に会する分岐です。我々は焼山方面へ。
姫次から100mほど下りますが、今度はさらにお馴染みの杉林に囲まれます。
やや北東に向かっていくので富士山はもう見えません。
退屈な景色を見ながら20分ほど歩くと、黍殻山避難小屋の横に到着します。
小屋の前は広い芝生の広場になっていて、その造りから察するに昔はキャンプ場だったんでしょうか。小屋の中は綺麗です。またここで長めの休憩をとります。
最後のひと頑張り。
黍殻山と焼山は山頂への道と東側に巻き道があるのでみんながみんなここを通る訳では無いと思います。
せっかくここまで来たので巻き道へは行かずに山頂を目指してピークを登ります。
黍殻山は特にマイナーでそれっぽいところを歩くって感じで登ります。
山頂は景観はなく、雨量の観測設備があるのみです。山名の看板は朽ちて落ちていました…。
そこから巻き道との合流までは分かりやすい道でした。
200mほど歩くと今日の下山予定ルートの平丸分岐に着きます。
しかし焼山まで制覇したいので1度通過。
暗めの杉林を下っていきます。巻き道との分岐の後はほんの少し歩くだけで焼山山頂に到着。こちらも景色は無いです。4人ほどの登山者と挨拶。
水分補給だけして帰り道に向かいます。
焼山まで下ってきているので少し登り返しです。緩やかなのできつくはないです。
25分ほどで平丸分岐に戻ってきました。
ここからは結構きついです。メジャーなルートでは無いためかルートは明瞭なんですが歩きやすくはなく。ひたすら斜面をスタスタ降りていく感じです。
途中蜘蛛の巣を何度も顔面でキャッチしたので今日はここから登った人はいなさそう。
左は広葉樹林、右は杉林で暗め。ですが比較的整備された人工林という印象です。
この区間は道標がところどころにあるくらいでこれといった見どころは無いので語ることは特に無いです…。
ラスト1kmくらいは完全に杉林の中をおりますが、最後の沢沿いに合流するあたりはピンクテープこそあれど道がよく分からず、行くべき方向にざっくりと適当に歩きます。足元注意。
13:25、ようやく道路と光が。これにて2日間の山行終了です。
同行者とズボンを確認するとヤマビルが1匹ずつ。どこでくっついたんだか…。
トラブルは特に無く、ほぼ想定どおり時間で降りてこれました。
そのあとはいこいの湯で温泉に浸かり、バスで帰宅しました。
お疲れ様でした。
今回は兼ねてより制覇したかった丹沢山地を縦走しました。
昨年9月に体力・装備的に諦めたぶん、年末からランニングしたり年始からは急登の山でトレーニングしたりしてきました。
その成果を発揮するどころか終わってみれば余裕で、標準タイムの0.73で歩けました。
ゆっくりしたつもりでもこれだけのラップで行けたのは今後の山行の自信に繋がります。
山の話をすると、時期を選びますが天気が良ければ最高の山です。
スニーカーで登る人や子連れも塔ノ岳まではそこそこおり、人気があることが伺えます。
でも景色の良さは断然蛭ヶ岳です。すべて見渡せますし達成感もすごいです。
時期としては気温がちょうどよく湿度も低く、春の芽吹きを感じられる4月がベストかなという感覚です。
GW時点でヤマビルが発生していますし、梅雨の時期は高温多湿でしんどいですよ…。
夏以降は紅葉と言いたいですが個人的にはスズメバチこわいのであんまりかなって思いました。
次回がいつになるか分かりませんが、西丹沢から蛭ヶ岳山荘泊まるみたいな山行をやってみたいです。
















































