行程・コース
天候
終日雨、午後から強まり、高所は寒い。風無し、ガスあり。
登山口へのアクセス
その他
その他:
大鹿村に前泊し、翌朝鳥倉登山口第2駐車場に車を停めて、自転車で鳥倉登山口。
この登山記録の行程
鳥倉(豊口山)登山口(05:37)・・・豊口山間のコル(06:38)・・・塩川ルート合流点(07:44)・・・三伏峠(08:18)[休憩 33分]・・・烏帽子岳(10:12)[休憩 8分]・・・小河内岳(12:09)・・・烏帽子岳(13:21)[休憩 5分]・・・三伏峠(14:12)[休憩 18分]・・・塩川ルート合流点(14:50)・・・豊口山間のコル(15:41)[休憩 5分]・・・鳥倉(豊口山)登山口(16:27)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
GW前半の3連休だし今年は雪が少ないからもう南アルプス行けるよねと中断していた百高山で登山シーズン開幕~
金曜日は新潟出張で1135ころ車に乗り込んで116号を走りコンビニの豆腐バーやゆで卵焼き芋を食べながら西山ICから北陸道上越JCT上信越道を走ると双葉SAで15分遅れとLINEが入る運転しながら山服に着替えて更埴JCT長野道岡谷JCT中央道と走ると挽回して時間通りよとまたLINEが入る僕も待合せ時刻の1500前に松川ICを降りて大きくUターンして乗り口脇の駐車場前に着いても彼女が見えないLINEすると車が見えたわとすぐに彼女が乗り込んでくる宿をGoogleに入力して松川IC大鹿線を走ってすぐのコンビニで明日の朝食と行動食を買い込んで小渋線に入ると遅い桜があちこちに咲いているのを見ながら何十台かのダンプとすれ違う道路脇には先日の武甲山みたくコンクリなのか砕石なのかの工場がいくつもあるし小渋川の河床には山が崩落して流れ込んだ川砂が溜まっているもう1軒電話した宿はリニアで借り上げされてて泊れないのよとリニアのダンプもだよね152号に入ってさらに赤石公園線を走り脇道の急坂を登って行ったところの高台に田舎の民家に看板を掛けただけの風情の宿に着く1558正面に車が置けないし明日は赤石公園線に戻るかなと切り返しして来たほうを向けて20mほど下の路肩に車を置いて宿に向かうと右手の柵の犬がキャンキャン吠える玄関から入ると年配のご主人が応対する早速2Fの部屋に案内されて部屋に上がると玄関上の正面に広い出窓があってテーブルとシーツが入っている和ダンスのみの12畳だかの広い和室夕食は1Fで18時お風呂はもう入れますと言ってご主人は戻っていく早速荷物を整理して寝巻に着替えると彼女がタオルがない予備のタオルを貸すとお風呂に行ってくるわねどうやら他に客はいないので部屋の扉は開けっ放しで車に山靴を取りに外に出ると車と反対側の桜の木の下に女将さんがいるので挨拶して桜ももう終わりですね先週が見ごろでしたと言われて部屋に戻って彼女と交代に風呂に行く玄関隣の木造の風呂場は意外と広くて明るくていい感じ風呂から上がって部屋で涼んでいると窓から外を見ていた彼女があれってキジじゃない?見ると顔が赤くてしっぽの長い鳥が宿の下の休耕地をつがいで歩いている18時近くなってご主人が夕食ですと呼ばれて1Fの玄関奥の居間に入ると1つだけの大きなテーブルに食事が並んでいる他にテーブルは無さそうだし1日1組しか取らないのかな料理は刺身こんにゃくお刺身山菜てんぷらタケノコの木の芽煮うこぎのお浸しのびろの酢味噌和えサーモンのムニエルと豪華おひつを開けるとたくさんの炊き立ておこわが入っているご主人が厨房に下がると入れ替わりに猫が入ってきてねだるので彼女がサーモンを一欠け食べさせると本当は嫌なのだろうご主人が来て脇のテーブルに座る食べ始めながら明日は朝4時半ころには出ますどちらですかこかわち岳ですおごうち岳ですね林道もう開通しましたかね役場から連絡なかったけど今日かららしいですよ女将が電話してみるわねと早速役場に電話してくれて今日開通しましたと確認してくれる料理はどれも美味しくて自家製にこだわる彼女は大喜びおこわも美味しくて彼女と僕で3杯くらいづつ食べると全部無くなってしまうここから鳥倉はどっちに向かえばいいですかね4時半なら私が起きてるから案内しても何度も来てるので教えてもらえればとご主人が紙に地図を書きだすなぜかGoogleは大廻りのルートで1時間半もかかるけどご主人は30分で行きますよ女将が食器を下げるとサーモンを貰った猫がなついて膝に上がってくるので彼女は大喜びで腹を撫でるといい気持ちで目を瞑ってしまう宿泊代を清算するとご主人がまかないを作りに厨房に下がるので猫をかまうのもいい加減にしてご馳走さまと部屋に戻る1900テレビも無いしやることもないけど明日は0330には起きるからと20時ころにはもう寝たかな
朝は真っ暗なうちからアラームで起きる夜に冷え込んだのでよく寝れたコンビニの焼き芋牛乳ゆで卵だかで朝食を済ませて山服を着る調子が悪い彼女の膝と僕の足裏にテーピングして物音を立てないようにして玄関を出るともう降り始めてる小雨のなかを車に乗り込んで出発する0422ご主人の地図では来た道を進むのでまた車の向きを変えて坂を登るとすぐに道路と鋭角に交差するので何度か切り返しして右折して後は道なりに林道を登ると徐々に明るくなるゲートが開く前の登山客だろうか相当手前に車が1台停まっていてその先の林道ゲートはもう開放されているP3を通過して1台も停まっていないP2に着く0445彼女が先まで行けるわよでも去年はここから歩いてるからここまでだよと車を停めて自転車を引っ張りだして組み立てて小雨の中を走り出すと0500
いくらもいかないうちにP1があって1台車が停まっているその先にゲートがあってちょうどその先をカップルが歩き始めている前回は満車でP1に停められなかったのよゲート右側の通路を抜けてカップルに挨拶して追い抜いて坂を登っていくと降っていた小雨は上がって路面も乾いている5段変速の自転車でも1箇所押し歩きをして走って鳥倉登山口0532休憩所の左脇に自転車を置いて壁の伝言ボードを見ると三伏峠小屋営業しています4/27~と書いてあるシェルを脱いで靴ひもを締め直しして登山口から唐松林の登山道を登りだす0537大量の唐松の落ち葉が積もる斜面にはあちこちに鮮やかな緑のギボシが生えている尾根に上がるまでの急坂を登り切ると1/10の標識があって0557広くなった尾根が左に続く豊口山間のコルらしい4/10の標識を過ぎたあたりから0638トラバース気味の細い道に変わり雪が残りだす雪と言っても氷化していて良く滑るので5/10あたりで0649チェーンスパイクを履く6/10あたりで0705雪が増えて登山道が白い帯状に続く気が付くと片方のポールの雪用のバスケットが壊れて雪に突くといくらでも深く刺さってしまう雪を踏むよりはいいやと端の地面が露出した部分を選んで足を置く雪の重みで木組みの補修箇所が半壊している箇所が目につく塩川ルート合流点0744この辺りだったか年配のソロ男性とすれ違ってびっくりする挨拶だけして何日も前に山に入って降りてきたのだろう日本一高い峠三伏峠小屋あと200歩ですの立札を過ぎると小屋が見える彼女は200歩じゃきかないわよと文句を言う右側の小屋の入口は雪で埋まってて0817あれ?変だな左手奥にも建物があって営業中休憩歓迎と貼り紙が見えるこっちだよやってないわよやってるよじゃあ見てきてと仮設トイレの脇を通って進むと小屋の扉が微妙に開いているチェンを脱いでザックが引っかかって通れないのでザックを降ろして黄色のヤッケを着た小屋番に休憩出来ますかと声を掛けてうす暗い小屋に入って小さな土間といっぱいに置いてあるテーブルの左のわずかなスペースに座る今日からですよねはい本館が閉まっててやってないかと思いましたGWなので今年から試験的に開けたのだそう今日は6人で後半は16名とか食事はなくて自炊のみ電気もなしゲート手前で見た車は小屋番のでさっきのソロ爺さんと一緒に山に入ったとか大鹿村の民宿に泊ったというと同じ部落に住んでいるとか塩見岳方面は塩見小屋のスタッフが上がって行ったけど小河内岳方面はどうでしょうねお茶を出してくれるのでカップラーメンを二つ頼んで温まる27分も滞在してそろそろ行こうか途中崩落してますので気を付けてくださいねと注意されて小屋を出る0845休んで身体が冷えたのでシェルを着て軽アイゼンに履き替えてゲイターを付けて歩き出すけどトレースがないYAMAPで方角を確認して林間の雪原を歩き出すと彼女が違う方角にピンクテープを見つける地図を見てどうせ崖伝いに登るのだから一緒だろうと緩い斜面をズボりながら空が開けた方角に歩くと雪の無い稜線に出て崩落した崖に突き当たる崖のこちら側は砂地に枯れた芝が生えていて向こう側は急に奈落に切れ落ちた稜線が先に伸びる崖はしっかりした岩などではなく砂地が急角度に積みあがってるだけで刻々と風化で後退しているのだろうやばいねと崖の縁を左側に歩き始める間もなく鹿避けの柵があって柵と崖の間を進むと道が下から合流して登山道に戻るその先で樅の木とハイマツの一帯に突き当たるので仕方なく稜線を降りて林間の雪原を歩くと何日前のだろう微かなトレースがあってそれ以外は盛大にズボる弱い風が伊那側から吹いていて稜線では寒いけど稜線を降りると全くの無風で小雨が降るけど時折雲に隠れた太陽に照らされて暑くなってシェルを脱ぐ0950 6分留まってガスで見通せない先を進むと稜線の雪が無くなって夏道が露出する両側から迫るハイマツの間の細い道を歩くとハイマツの葉の雨の雫がパンツを盛大に濡らして靴の中に水が入り始めたのがわかるガスの向こうのぼんやりしたピークを追っているうちに烏帽子岳1011山頂標識に文字の消えた看板で写メを撮って風で寒いのでシェルを着込むけどもう気持ちが萎えてしまってまだ先の先かよと嫌になりながら歩き出す烏帽子岳からハイマツの間を通って下っていくとまた崩落地に差し掛かる稜線の芝があらかた崩落してハイマツも落ち始めている処をハイマツの上を慎重に渡って通過する多分1年で1mくらい余裕で後退してるよなここ落ちて途中で止まっても砂地だから絶対に上がってこれないいつか誰かが雪庇のようにここから落ちるよねその先で崩落せず稜線に雪が残る一帯に変わりズボりながら登っていくと暑くなってシェルを脱ぐと雪は消えてハイマツ帯に変わり稜線の伊那側の夏道を登るとまた雪に変わるこの辺りが山頂のはずだけどとYAMAPのポイントの上を探しても何も見つからない諦めて先に行こうかと歩き出すと別の尾根方角に間違えたのに気付いて引返して反対方向だよとハイマツを踏み越えた処に前小河内岳の黄色い木っ端を見つけて1117写メを撮って先に進むとどこからか長いげっぷのような下品な鳴き声が聞こえる雷鳥だなと辺りを探すと数m先にオスの雷鳥がいる見守っていると数分遅れて歩いていた彼女の足音でどこかに飛んで行ってしまうまた稜線で寒くなってシェルを着て盛大に崩落した箇所を抜けるとまたオスの雷鳥を見つける今日は人の数より雷鳥の方が多いなとか思いながら先を進むと雷鳥も登山道を小走りに歩くのでしばらく雷鳥と一緒に登るもうすぐ山頂でようやく半分か三伏峠小屋泊の予定にすればよかったなとか明日の鋸岳も雪あるだろうなとか珍しくネガティブになって明日の鋸はむりだよねと言うと彼女が喜んでいるうちに小河内岳1208山頂標識で写メを撮って裏側に回ると昨日の民宿のご主人はおごうちだけと言っていたのにこごうちだけが正しいか全く眺望もないので長いは無用と下りにかかる少し山頂を降りたところで休憩していこうと1146どら焼きと焼き芋を食べて8分留まって歩き出すようやく下り始めても前小河内岳や烏帽子岳の登り返しが憂鬱なのとハイマツ帯でズボンも靴も手袋もびしょ濡れで手足がカジカムけどなるべく夏道を歩こうと気を付けながら登り返しを登り切って前小河内岳1245烏帽子岳1322の先の林間をズボっていると向こうからカップルが登ってきてびっくりする挨拶をすると日帰りですか?今朝の自転車の方ですね鳥倉ゲートで追い抜いた二人らしい前を歩く彼女は爽やかだけど大荷物の彼氏はぜーぜー言って顔を上げないテン泊ですか避難小屋に泊まりますこんな日に登るのいるんだね(笑)彼女が追いついてきて二人と分れて随分と遅いのね(笑)峠手前で今朝の道ではなく登山道方面に歩いてさっきの二人のトレースを辿って二つのテントの脇を通って三伏峠小屋に着くと1412小屋前にソロ男性が立っている脇を抜けて小屋に入ると今日の宿泊客ですし詰めになっている外に立っていた男性の席に座らせてもらって小屋番に今朝はどうもと言うとよくわからない顔をされてあれ?もう忘れてる?小屋開け一番の客だったろうに他の客たちはもう登ってこられたんですか皆さんは明日塩見ですか?そうです天気よさそうでいいですね女性陣の許可を貰って長Tを着替えて手袋を交換する彼女はココアを注文すると小屋番は慣れてないからと異常に濃いココアを紙コップに入れて出してくる外の男性の奥さんが遅れて到着するので二人で小屋に入ってくるともう居場所がない1人が部屋に移動してもう一人が自炊場所に行ってスペースを開けてくれる僕らは邪魔なので態勢を整えて18分滞在してお邪魔しましたと小屋から出る1430後は今朝からの道をひたすら降りていくと途中でソロ男性2人とすれ違う下りなので何か所か氷で軽アイゼンが滑って転びながら降りていくと豊口山間のコルあたりで彼女が膝が痛いと言い出して軽アイゼンを外して5分休憩して1541その後はペースを合わせながら降りて登山口につく1626停めていた自転車に跨って林道を降りていくとびしょ濡れの身体が寒いこんなに登って来たっけと思いながら下って鳥倉林道ゲートに着くと1652車が10台停まっている塩見小屋まで行った奴もいるだろうねと通り過ぎて僕らの車が1台だけ停まっている第二駐車場に着く1700びしょびしょの服を着替えて濡れた装備をまとめて最後に自転車を畳んで車のハッチバックに押し込んで出発して1715しばらく走ると高度が下がって雨は止んでしまい電波もようやく入りだす今朝来た道を戻ると昨日の民宿には車が3台停まっていて繁盛してるね大分下まで降りて小淵沢のペンションに到着が20時を過ぎると電話すると女将は何時でもかまいませんよそれから素泊まりだけどと朝食を頼んでどうする?こっちで食べていく?と聞くとうどんが食べたい確かICにお店があったわと検索してもうどんやなどない松川IC近くで彼女が切れ気味にちゃんと調べないと食べるところ見つからないわと怒りだすじゃあどこでもいいねと検索して伊那南部広域農道沿いの洋食屋を見つけて到着する1823まだ店は営業していて車を停めて雑然とした店内にはいりメニューを見ると揚げ物ばっかりだけど九条ネギをフォーカスしてるので彼女はネギ盛りらーめん僕はネギ盛りうどんの得盛にたっぷりサラダに煮カツロースを頼むとデカいサラダが出てきて食べ始めるとラーメンとうどんが出てくる青々したネギが山のように載っているラーメンはそれほどでもらしかったけどうどんはまあまあいくら食べてもうどんもネギも全く減らない(笑)煮カツもなんとか食べ終えてご馳走さまと店を出る1907来た道を戻って松川ICから中央道にのるこんなところだからかGWなのに全く混まずに小淵沢ICを降りて手前のコンビニで缶ビールとおつまみを買って2014道の駅を右手に曲がり線路を渡る前を左折してちょっと入ったところのペンションに着く2029車が3台停まっていて一番右に停めて宿に入ると玄関ホールでおばさんが猫じゃらしで猫をかまっている隣にご主人らしきもいるので女将じゃないよねと思う間に奥から女将が出てきてこんばんわお世話になります彼女が宿帳を書きながら猫の話題を振る二日続けて猫だねぇお風呂は2つでもう抜いてあるのでお湯を出して入って出るときにまた抜いてくださいと気前がいい朝食は08時ですと鍵を貰って2Fに上がると洗面所手前には間仕切りがあって猫が入っていたずらするとか付いてきた猫が部屋に入らないようにブロックして女将は戻る奥にツインのベッド手前にソファの部屋でテレビはない缶ビールとコンビニの焼き芋でお疲れさまと乾杯して彼女が早速お湯を張ってきて寝巻に着替えて風呂に向かってそれぞれ別の風呂に入るちょっともったいなけど他人が入った風呂に入るよりお湯を張り直した風呂は気持ちいい2Fの洗面所で髪を乾かして部屋に戻って22時ころに寝たのかな
いままで遠征ばかりでGWに南アルプスの山に登ったことがなかった北アルプスより雪が少ないイメージがあったしそもそもYAMAPでもこの時期の情報が少なくてどんなだか想定出来ないまま行ってみたけど思いのほか雪があったのと雨や気温の上下が激しくて苦労した冬靴じゃ暑いだろうから夏靴に12本爪が正解だったか烏帽子岳あたりはワカンがいるか夏場じゃないので雨で濡れて寒かったからオーバーパンツに濡れない手袋も欲しかったザックカバーも必要だね装備に課題があったのとレート以上に苦労して翌日に鋸岳に登る体力が残っているとは思えなくて断念したのが残念だったそれでも百高山71座でようやく70超えしたからまあいいか三伏峠小屋から小河内岳までの稜線歩きは絶景だろうなと期待していたけど全く眺望がないのも残念晴れた日にもう一度来たいけど彼女は嫌がるだろうな




