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三伏峠から悪沢岳

三伏峠・荒川三山( 南アルプス)

パーティ: 1人 (asparakiwi さん )

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行程・コース

天候

1日目:晴れ
2日目:晴れ
3日目:曇り時々晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:毎日あるぺん号(竹橋→伊那大島→鳥倉林道ゲート)
復路:椹島からバス→毎日あるぺん号(畑薙第二駐車場~静岡駅)

この登山記録の行程

【1日目】
鳥倉林道ゲート(05:00)・・・鳥倉(豊口山)登山口(05:50)・・・豊口山間のコル(07:00)・・・塩川ルート合流点(08:20)・・・三伏峠(08:55)・・・烏帽子岳(09:45)・・・小河内岳(11:10)・・・大日影山分岐(12:10)・・・板屋岳(13:05)・・・高山裏避難小屋(14:05)

【2日目】
高山裏避難小屋(05:20)・・・前岳(08:00)・・・荒川小屋(08:55)・・・大聖寺平(09:35)・・・荒川小屋(10:15)

【3日目】
荒川小屋(03:05)・・・中岳(04:35)・・・悪沢岳(東岳)(05:45)・・・丸山(06:20)・・・千枚岳(06:50)・・・千枚小屋(07:23)・・・駒鳥池(07:55)・・・見晴岩(08:30)・・・蕨段(08:45)・・・清水平(09:13)・・・小石下(10:00)・・・鉄塔下(10:50)・・・滝見橋(11:41)・・・椹島ロッヂ(12:00)

コース

総距離
約37.9km
累積標高差
上り約4,690m
下り約5,220m
コースタイム
標準23時間15
自己22時間55
倍率0.99

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

8月中旬から月末にかけては、仕事が落ち着く時期。先週の焼岳・乗鞍岳に続いて、今週は南アルプスを2泊3日で歩く。
今回の目的地は、悪沢岳。昨年、赤石岳から大倉尾根を下ったが、その先も歩いてみたい。
そこで、鳥倉林道ゲートから入って2泊3日で赤石岳、悪沢岳を経て、椹島に降るルートとした。高山裏避難小屋ではテント泊、荒川小屋では小屋泊まりとした。体力にはやや不安があるので、2日目は時間に余裕を持たせた。

南アルプスについては、山行を計画するに当たって最も難儀するのが、山小屋と往復のバスの予約。東海フォレストの予約は例年早々に埋まってしまう。予約開始後は、速やかに予約する必要がある。特に、椹島ロッジ⇔畑薙間のバスの予約が埋まりやすい。今回は、いったん予約が埋まってしまった後、恨めし気に予約ページを見ていたら、1席だけ予約が空いたので、すかさず予約を突っ込むことができた。

盆を過ぎても、日本全国が相変わらずの猛暑。涼を求めて3000m峰に向かったが、天気に恵まれすぎて、今回もまた、熱中症との戦いとなってしまったのだった。とはいえ、トレイルの素晴らしさは格別だし、良い山小屋とそこに集う登山者達との交流も愉快で、喜怒哀楽を刺激してくる良い山旅であった。

0日目:
仕事を早めに終わらせて、夕食をとり、20:00に帰宅。風呂を済ませたら、前日に準備してあった荷物をまとめ、21:40に家を出た。コンビニで翌日の食事を買い、毎日あるぺん号の乗車地である、竹橋駅へ向かう。天気は晴天、いつもこうだとありがたい。(毎日新聞社前のバス乗り場には屋根がないので雨天だと乗車の際に濡れてしまう。)
暑さが酷い。ザックを背負って歩くと、あっという間に汗だくに。竹橋駅の中に大型クーラーがあり、その前でしばし涼む。毎日新聞社のフロアに着くと、沢山の登山者がバスの出発を待っていた。
竹橋22:30発の毎日あるぺん号で、伊那大島へ。そこから乗合タクシー(毎日アルペン号)で鳥倉林道ゲートへ向かう。バスの中では余り眠れなかった。

1日目:
・鳥倉林道
駐車場は満杯に近かった。登山者も多い。天気は快晴。
おにぎり2個をつまみ、トイレで身支度を済ませたら、歩き始める。三伏峠までは、昨年歩いた道。
登山道入り口まではしばらく林道歩き。登山口からは山道を、仏の清水を目指して、地道に高度を稼いでいく。途中、塩川土場分岐のあたりで、木々の合間から美しい山影を見ることができた、間ノ岳だろうか。
山陰の、深い森の中なので、暑さは抑えられた。

・三伏峠
小屋前のベンチで一休み。登山者としばし会話する。塩見岳に行く人が多い。今日は雲がなく、見晴らしも最高だろう。

・烏帽子岳
南アルプスの山々を一望できる展望台。中でも、目の前の塩見岳の景観に見惚れる。

・小河内岳
烏帽子岳を過ぎた辺りで、登山道脇が崩落している箇所がある。うち1カ所は迂回路がない。慎重に通過する。限りある自然は大事にしたいものだ。
日差しが強く、体温は上がる一方。徐々にペースが落ちてくる。

・板屋岳
寝不足に炎天下での長時間の歩行が重なって、熱中症気味。顔が火照ってしょうがない。

・高山裏避難小屋
管理人さんが常駐しておられた。
テント場はよく整備されていた。景観も良い。ペグが容易に刺さるので素早くテントを設営できる。
水場は小屋から5分ほど下ったところにある。水量豊富で清冽な湧き水。
小屋の前には8人ほど腰掛けられるテーブルがあり、他の登山者が22時頃までワイワイやっていた。私は、体調を戻すため夕方からひたすら寝た。風が弱かったのもあり、テントではよく眠れた。

・前岳へ
しばらく登ると、水場がある。冷たくて水量も豊富な湧き水。顔や頭を冷やすと。ここで念のため多めに水を補充する。
そこから登山道を進んだ後、ガレ場の登りがある。最上部は登山道になる。しかし、山頂付近は分厚い雲で覆われており、景観は全く得られず。

・荒川小屋
前岳からしばらく下っていくと、荒川小屋が見えてくる。他の登山者と話しながら下っていたら、不意に叫び声が聞こえた。前を歩いていた別の登山者が、登山道を踏み外して斜面を2メートルほど落ちていたのだった。怪我はなかったようだ。こちらも油断は禁物。
小屋に着いたらチェックイン。素泊まりの客は、別棟に宿泊する。外はかなりの暑さであったが、直射日光の当たらない小屋の中は窓を開けなくても涼しく、快適だった。寝袋と食料の一部をデポして、赤石岳へ向かう。

・ダマシ平
大聖寺平を過ぎた辺りからペースが格段に落ちた。20mほど登っては休憩を繰り返す。ガス欠なのか、熱中症なのか。小赤石岳まで残り高度差150mほどになったところで、荒川小屋に引き返すことにした。

・荒川小屋
登山道では多くの登山者が居たが、荒川小屋の宿泊者は少なめであったよう。テント場は空いていた。

水場は贅沢なまでに水量が豊富だった。濡れタオルで身体を拭う。
熱中症気味の身体を冷やすため、頭に水をかぶると頭の芯まで冷えるようで爽快だった。

本日、別棟の宿泊者は私だけで貸し切り状態だが、2Fはスタッフの方のスペースになっていた。夕食はカレーライス。食欲がないが、明日に向けてしっかりと食べておく。明日の準備を整え、18:30には床に就いた。
2:20起床。朝食はラーメン、ゆでたまご乗せ。身支度を整えたら、3:00に出発。外は小雨が降っていたが、雨具を付けるほどでもない。

2日目:

・悪沢岳
・千枚岳
・鉄塔下への登り返し
鉄塔下へは30m?ほどの登り返しがある。高度1400mまで降りたせいで気温が高く、高湿度も相まって、体中の水分が噴出してくる。ズボンまで汗だくになった。手が少し痺れる。熱中症の症状のよう。ザックを下ろし、スポーツドリンクを多めに摂り、休む。この後の下りも、急傾斜で気が抜けない。

・椹島ロッジ
風呂に入って3日分の汗を流す。
定番の肉うどんを頂く。
甘いジュースやアルコールは控えた。
テントの下でのんびりと畑薙第二駐車場行きのバスを待つ。

ソロ登山者達:
2日目からは、若いソロ登山者2人と行程のあちこちで出会った。いずれも椹島にテント泊し、そこから大倉尾根を登って荒川小屋に泊まり、悪沢岳を登って、椹島に降りる行程だった。大倉尾根の登りはきつい。それを何気なくやってしまう。私では身体を作りこんだ時期でないと無理。彼らとは、道すがら話をする機会が多く、登山術やお勧めの山、失敗談など話題が尽きることがなかった。
また、別の登山者は、晴天にあって、雷雲の到来を警戒していた。雷雲は、山で最も出くわしたくないものの一つだが、到来も早く、居座るのも長いので早めの察知・退避が欠かせない。
ソロ登山者の登山術に関する話は、そこかしこにノウハウと試行錯誤が詰まっていて、聞いていて飽きない。

まとめ:
・8月の南アルプス、天気が良すぎて、登山中は暑さに苦しんだ。対策していたものの、熱中症気味で一時体調不良に陥る。
・今年最も楽しかった山行。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ロングパンツ ショートパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス
ヘッドランプ 予備電池 タオル 帽子 グローブ 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 ナイフ 修理用具 ツエルト
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 テーピングテープ GPS機器 テント シュラフ
シュラフカバー テントマット スリーピングマット ストーブ 燃料 ライター
カップ クッカー カトラリー

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登った山

烏帽子岳

烏帽子岳

2,726m

小河内岳

小河内岳

2,802m

大日影山

大日影山

2,573m

板屋岳

板屋岳

2,646m

東岳

東岳

3,141m

中岳

中岳

3,084m

前岳

前岳

3,068m

千枚岳

千枚岳

2,880m

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