行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
丸川峠入口の丸川峠分岐駐車場利用。未舗装だが20台は止められそう。無料
この登山記録の行程
丸川峠分岐駐車場(06:40)・・・千石茶屋(06:55) ・・・車道出会い(07:40) [休憩 05分]・・・上日川峠(08:05)・・・福ちゃん荘(08:30) [休憩 05分]・・・富士見山荘(08:40)・・・大菩薩峠(09:20) [休憩 15分]・・・親不知ノ頭(09:50) [休憩 05分]・・・賽ノ河原(09:55) ・・・妙見ノ頭(10:05) [休憩 10分]・・・神部岩(10:30) ・・・雷岩(10:45) [休憩 30分]・・・大菩薩嶺(11:25)・・・丸川峠(12:35) [休憩 10分]・・・丸川峠分岐駐車場(14:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
若いころから大菩薩には何度も登っている。塩山駅からのバスで大菩薩峠入口下車、あとは歩くしかなかった。しかし上日川峠への車道が整備され、駐車場ができてからはもっぱら車利用で手軽に楽しんできた。下から登った最後は昭和の時代。苔むした登山道、そして大小の岩がゴロゴロした静かな山道を歩いているうちに、古い記憶がよみがえってきた。
冬季通行止めのゲートを通り車道を進むとすぐ道標があり山道に入って行く。再び車道に出たところで橋を渡りすっかり新しくなった千石茶屋の前を通って上日川峠に向かう。登山道は道標もしっかりしていて迷うことはない。雨でえぐれたところや大小の石がある急斜面をどんどん登ってゆく。稜線に出たところが「第一展望台」と名付けられた好休憩地となっていたが、今は周囲の木々が大きくなり、案内板も何もない。そこには古いコンクリートのベンチが残っているだけだった。新緑が美しいブナ林を進むと一度車道に出るが車道歩きは少しだけ。再度山道に入り左上に車の音が聞こえてくると上日川峠に着く。
ロッジ長兵衛の横を福ちゃん荘へ向かう。歩き始めから上日川峠まで一人も会わなかったが、平日にもかかわらず急に登山者が増えた。福ちゃん荘からは昔よく歩いた道を進む。勝縁荘からの道は今は介山荘の車が登れる道となっていてすっかり歩きやすくなっている。
介山荘の売店を抜けるとおなじみ大菩薩峠。好天に恵まれ残雪をまとった南アルプスや遠く乗鞍岳も見えていた。東には奥多摩三山、条件が良ければスカイツリーまで見えるとのことだが春霞の中だった。
江戸時代からの街道の峠であった賽ノ河原から、登山道は巻いているが、北側の展望が広がる妙見ノ頭に立ち寄る。期待にたがわず、雲取山や飛竜山、さらに笠取山から雁坂峠に続く奥秩父縦走路の山々の展望を楽しんだ。
富士見山荘付近から今は廃道になっている富士見新道が登ってくる神部岩、そして雷岩、大菩薩嶺と続く稜線はカラマツの新芽が可愛く、富士や南アルプスの大展望が連続する。たくさんの登山者が大きなカメラやスマホを向けていた。
大菩薩嶺には上日川峠に戻るには雷岩へ引き返すよう注意看板がある。その看板の横にある丸川峠、柳沢峠方面との小さな案内板に従って北に向かう。コメツガの原生林の中を進む登山道に入るとすっかり登山者はいなくなった。丸川峠を越えて登山口までの間ですれ違ったのは、テントを背負ったソロ登山者一人だけであった。
丸川峠に至る登山道は整備されていて要所にピンクテープがいい目印になっている。途中2か所ほど登山道が崩落しているところがあったが、最初の崩落地は整備されて通れるようになっており、2番目の箇所には迂回路が設けられ、安心して通過することができた。
石仏が祭られた丸川峠は草原の中。丸川荘は平日のため休業していたが、バイオトイレ(有料)が開放されていた。丸川峠からの下山道は、道はしっかりしているがバランスを崩すと転落しそうな急降下が連続する。落ち葉で石が隠れていたり、赤土で滑りやすかったりするので注意が必要である。新緑に輝くブナの尾根道を進むとやがて沢音が聞こえ、崩壊した車道に出ると丸川峠分岐駐車場は近い。
距離も長く、高低差もある山行であったが、大展望と静かな山歩きの両方を楽しんだ一日だった。
フォトギャラリー:30枚
丸川峠分岐駐車場。未舗装だが20台は止められそう
上日川峠に至る車道のゲート。ここから先は冬季閉鎖
千石茶屋。すっかり新しくなっていた
両側が大きく削られた登山道。昔のまま
一度林道に出る
美しいブナの原生林
上日川峠第一駐車場から見る南アルプス
ロッジ長兵衛のわきを福ちゃん荘に向かう
福ちゃん荘前。登山者はここから雷岩の向かう人が多い
勝縁荘脇の登山道入口。介山荘の車が登る
介山荘手前のベンチのある展望台から。周りの木々が大きくなり展望はもう一つ
大菩薩峠
南アルプス。北岳と仙丈ケ岳の間には鳳凰三山・地蔵岳のオベリスクが確認できた
奥多摩三山
残雪の富士
親不知ノ頭から
八ヶ岳連峰。手前は金峰山。五丈岩も見えた
親不知ノ頭から
大菩薩の稜線。下の小屋は賽ノ河原の避難小屋
妙見ノ頭
神部岩。標高2000m
雷岩から振り返る
大菩薩嶺。木々に囲まれ展望なし
コメツガの原生林を進む
要所にはピンクテープがある
崩落地は迂回路で通過
丸川荘前から。富士が見える
丸川峠
丸川峠から下山開始




