南寒江山・竜門山(稜線に咲くウスユキソウ)2024

日帰り

南寒江山・竜門山（東北）

2024.06.08（土）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他：日暮沢小屋には３０台ほど駐車できます。

この登山記録の行程

Start(04:49)・・・清太岩山(07:35)・・・ユーフン山(08:29)・・・竜門山(09:30)・・・竜門小屋(09:43)・・・竜門小屋(11:34)・・・竜門山(12:09)・・・ユーフン山(12:48)・・・清太岩山(13:23)・・・Goal(15:14)

コース

総距離: 約16.5km

累積標高差: 上り約1,837m; 下り約1,836m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

　日暮沢小屋には５時少し前に到着。予定よりも４０分遅れ。山形自動車道が、一部深夜通行止めになっていて、寒河江インターで下りて国道を走ったためである。
　４時５０分に日暮沢小屋を出発。駐車場はほぼ満車状態。すぐに急登が始まり、息が上がるものの、周りの緑が美しく、朝の日差しもきらやかに降り注いてきて、ワクワク感が高まる。やはり、このルートは素敵である。
　稜線に乗り上げ、ヒメコマツの大木の間を進み、アップダウンを繰り返しながら、ブナの森に入る。ゴロビツの水場までは、３回ほどいかにも朝日らしい急登を凌ぐ。開けた場所に出ると、近くに月山が見えた。これまで花が少なかったのが、ここでチゴユリ、マイヅルソウ、ムラサキヤシオツツジに出会った。
　ゴロビツの水場から先には湿地があり、リュウキンカ、タムシバ、ミヤマスミレがたくさん咲いていて、目を楽しませてくれる。ところが、その楽しみ以上の苦痛が待っていた。ムシが塊のように飛んでいて、これから先、ずっとムシに悩まされることになる。
　稜線が近くなり、残雪のある道に入ると、カタクリやショウジョウバカマが咲いていた。そこから北側に抜けていくのだが、ここにはミツバオウレン、イワカガミが群生していた。さすがにこの時期の朝日は花が多く、花を見ながら緩い傾斜の道を歩くと、ブナの矮小林の先に清太岩山が見えてきた。見えてからが意外に遠く、一つ突起を越え、ひと登りして清太岩山に着く。清太岩山からの展望は抜群。朝日連峰の主稜線が１８０度広がっている。ここで一休みしてエネルギーを補給した。
　清太岩山からユーフン山への登り返しは、足が攣りそうになったため、いつもよりもゆっくりのペースで進んだ。　振り返ると、障子ヶ岳、月山が見えている。足元にはイワカガミ、ズダヤクシュ、ミヤマキンバイなどいろとりどりの花が迎えてくれた。
　やや長い稜線を歩き、ユーフン山山頂に着いたが、ここでは休まず、右に折れて竜門山を目指す。
　ここからの稜線歩きは、今日のハイライト。右に大朝日岳、左に寒江山と以東岳、正面に竜門山を見ながらゆったりと歩いていく。足元にはたくさんの花。空は青空。もう何もいうことはない。
　竜門山手前には残雪があり、これを踏んで山頂に至る。かなり緩んでいるので、アイゼンは不要だった。
　標識のない竜門山山頂から大朝日方面を眺め、折り返して竜門小屋に下る。下りの途中で、ウスユキソウ、ハクサンイチゲを発見。密度はそれほどでもないものの、あちこちに咲いていた。ミヤマキンバイの黄色、イワカガミのピンク、そしてハクサンイチゲの白の取り合わせは素敵である。
　竜門小屋にザックをデポし、サブザックで寒江山に向かう。予定より４０分遅れの出発は、１０分ほどしか挽回できず、今日は南寒江山で引き返すことにした。
　南寒江山への道は、ここも花の宝庫。途中残雪の周辺を進む道がやや崩落していて、ここは慎重に進む。
　正面に寒江三山が大きく見えてくるあたりには、ウスユキソウ、イワカガミ、ミヤマキンバイが咲いていて、目を楽しませてくれた。
　最後の急坂は、結構長く、それをジグザグに登り切って南寒江山に着く。手前には相模山の山襞、正面には寒江山、その先に以東岳が見えている。
　今日はここまで。眺めを楽しんだら、竜門小屋に戻る。右手正面に大朝日岳を見ながらの帰り道。ただ、ずっとまとわりついているムシはどうにもならない。
　避難小屋に入り、虫攻撃から逃れて昼食を摂る。管理人さんがいらしたので、少し話をしてから下山開始。帰り道も素晴らしい展望と花。脚の攣りは計３回。宥めながらストレッチをすると回復して、歩くのにあまり影響はなかった。
　清太岩山から下ってブナの森に入り、高度が下がってくると、ヒメハルゼミが賑やかに鳴き始めた。アップダウンを何度か繰り返し、ヒメコマツの大木が何本も現れると、日暮沢まではもう少しである。