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行程・コース

天候

晴天

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 銀山平に登山者用駐車場あり

この登山記録の行程

Start(02:10)・・・銀山平(02:16)・・・一ノ鳥居(03:09)・・・庚申山荘(04:30)・・・庚申山(06:02)・・・鋸山(08:03)・・・不動沢のコル(08:44)・・・皇海山(09:32)・・・不動沢のコル(10:21)・・・鋸山(10:54)・・・六林班峠(11:57)・・・庚申山荘(14:17)・・・一ノ鳥居(15:03)・・・銀山平(15:53)・・・Goal(15:55)

コース

総距離
約25.1km
累積標高差
上り約2,434m
下り約2,433m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

前々から名前に惹かれて行きたかった皇海山。
日帰り最難関と言われるほどロングルートで道が険しいとのことなので、ずっと躊躇していた。
何で庚申山荘泊まれないんだ!
(使えたとしても使わないが。)
何で裏口から楽して登らせてくれないんだ!
(登れたとしても使わないが。)


月曜休みをゲットしたのでどこに行こうか悩んでるとき、
登った人のレポ見て、今が好機と行くことを決定。

土曜仕事で帰ってから、嫁に家族旅行で買ったモザイクタイルを徹夜で作らされ、
日曜は神宮外苑いちょう並木を見に行って、街ブラ(ブラってレベルでないほど歩いた。)したので、やっば無理かなーと辞める言い訳をし始める。

いや、そうやって皇海山から逃げてきたんだろ。向かい合え皇海山に!
と奮い立たせて出発。

寒そうなので山頂でカレーメシ食べるぜ!


近場なので高速は使わない。(ビンボー性)
電波が届かなくなるので手前の道の駅でしばし仮眠。このまま寝てしまいたかった。

2時頃銀山平に着くと駐車場には誰もいない。
見上げると星がプラネタリウムのようになっていた。


長い林道歩きは帰り辛いんだろうなぁと。
山梨百名山の鋸岳も林道歩ききつかったなぁー
一の鳥居に着いたときは、思わずついたーと叫んでしまった。

登山道にはオレンジと黄色の導きの印がつけられているのでそれをたどる。
とわいえ、闇夜なので登り始めてすぐ道に迷う。谷の底をひたすら上流へ行けばわかりやすい道になる。

帰りもそうだが落ち葉で足元が見えないので、石を踏んでコケそうになる。
もう転んで怪我して縫うのは嫌だ。

登山道沿いに丁目石がある。どこからかわからんがすでに九十八。百で終わりなのかな?
そう思ってると、なんでもないところに百登場。山頂は、百十四だそうだ。なんで?

導きの印ではなく巨大な岩が照らされる。
そこで悲しい話があるようだ。
傾山の噺といい、行き詰まったら怖いわぁ

徐々に斜度が上がってくる。
見上げた先に導きの印。あんなに登るの?
ん?あれは鹿?たくさんの二ツ目が表れては闇の彼方に消えていく。
熊ではありませんように。

夫婦蛙から更に登る。巨石の密度が上がってきた気がする。

仁王門を抜けて少し行くと、石段がでてくる。
お堂跡等あり、信仰の山であったことがわかる。

現代のお堂、庚申山荘は、不具合があったそうで使用ができない。
ここが使えると少しは楽になったはずなんだけどな。

山をバックに建つ山荘の写真を見ていたが、闇夜で分からず。心霊現象でも起きそうな不気味さはあった。
小屋で一休みしようかと思っていたが、寒すぎて止まってられないので、すぐ出発。

山まわりの分岐から、鎖のあるトラバースや岩場の直登が出てくる。
先駆者のレポだとこのあたりで、周りが明るくなるように時間調整していた。とあったのでそのつもりでいたが、未だ漆黒。

更に一本道と思い込んでるのに分岐があったり、そこ登るの?ってところに導きの印があったりと混乱。

覆いかぶさるような岩場に滝があって
その裏を通るのは鏡岩伝説の再来かとドキドキした。

明るければテンション上がっただろう岩場をもりもり抜ける。巨石のシルエットがそそり立っていて恐ろしい。どんな所歩かされてるんだ?
山まわりルートはどんな楽しいところだったんだろうな。

大胎内の先から足元が白くなってきたので、
休憩がてらヘルメットと、チェンスパを装備。この先どれくらい雪あるのだろう。
それにしても止まると寒い。

岩場を登りきったあたりで東の方がオレンジになる。青とオレンジって混ざると美しいな。

岩場は終わるが登りは易しくならない。林の急登を登る。すでに足がキツイ。
さらに風がすごく強い。なので寒い。

山あるあるのなかなか山頂つかないじゃーんと思ってると、山頂。景色はない。皇海山諦めて「ここをゴールとする」でもいいんじゃないかと思う。


寒いのでここさらに着込む。
北に少し行くと木々が開ける。目の前に皇海山。よく写真で見ていた存在感のある形。格好いい!

そして皇海山の前衛、鋸山の連なりも見ることができる。あれどう歩くの?アップダウンきつそう。

景色に元気をもらって出発。
駒掛山などの序盤は緩やかなアップダウン(それでももうキツイが)だけど、だんだんその波長は狭く鋭くなっていく。
山頂無理になんかあるのか?と思うように山頂に連れて行く登山道。余裕があれは全部の峰行けてコンプリート熱を満足させてくれるが、今は心が弱ってるので、心を無にしてアップダウンする。

そんな弱ってるところがわかってるかのように、崖アップダウンが出てくる。さらに振られそうになる強風。落ちればひゃくぱーアウト。

みんなこんな所スラスラ歩いてるんか?変態すぎるだろ。
と、悪態つきながらナンタラリン出しながら鋸の歯を越えていく私も同類か。

蔵王岳の岩場とその先の梯子が強烈に怖かった。あの梯子は異常。

ご褒美のような平坦路で鋸山山頂。
360°の景色もご褒美か。遠く武尊山や谷川岳は真っ白で、さらに今雪降ってますって感じ。

東側は筑波と海?そして南は富士山!たくさんの名だたる山々が一望できた。

おにぎりタイムしたら、メインディッシュといきましょう。

山頂は平だが、すぐ先が断崖になってるのを手前の歯から見てたので下りはきついのだろうなと覚悟していた。
その通り一気に落ちる。それも雪付き。
ただ、雪のおかげか、チェンスパが食いついてスルスル降りれた。気を抜くと谷底だが。

最低鞍部には以前あった最短路の合流があった。
百名山登りたいだけの人には最短路がいいのかもしれないな。

登りになると原生林感が出てくる。
雪も少し増えてるような気がする。雪のある鼻にツンと来る匂い?感じ?はとても好き。
スキー場に早く行きたいわぁ

700mの案内が出てからが登りがキツくなる。
巨石の間を這い上がったり。頑張ってるのに後400mの案内が出ると絶望的。

途中南面が開けたところがあり、景色を見て元気づける。あと少しだぜ。

山頂部は平らになってて、木々に雪が乗ってる景色を楽しむ余裕が出た。
昨日クリスマスマーケット行ったけど、ここの方がクリスマスだわぁ。

鉄剣出ると信仰の山って感じ出る
程なくして山頂。
見晴らしはないが、このルート来る頃にはそんなもの必要なくなってる。
思わずついたぁーと叫ぶ。達成感が半端ない。

ゆっくりカレーメシ食べたかったが、帰りのことを考えると長居できない。
昨日買った大人気?のI’m donut ?表参道店で買ったドーナツ(ドーナツって言ってる)を食べる。
ドーナツかどうか考える暇なく食っちまった。

ドーナツかどうかははっきりしないが、腹は膨れたので下山開始だ!


ここから6時間か…長えな。
きつかった上りも下りはたったかたーと鞍部まで。見上げると鋸山の鋭いトンガリが登る気を削ぐ。

ここで登山者とすれ違う。いないと思ってたけど物好きはいるもんだな。
鋸山直下の雪付き崖は、思ったよりスルスルと登れた。

山頂は行きと違って無風かつ、暑い。おにぎりタイムしながら軽装化。
ウェアが汗でビショビショになってた。暖かくなったからいいが、さらに冷えていたらどうなっていたのか…


鋸山の南面は笹原を割るように真縦に降りる。
霜柱が溶けてドロドロになり滑りやすそう。チェンスパ履いているので、根に引っかかって滑らない。
でもこの直登、上りだったら心折られるな。

降りると道は、細尾根に左右に振られる。
何故同じ側でトラバースしてかないのか?
なのでちょっとしたアップダウンでダメージが蓄積していく。

とはいえ、帰路であることと、先ほどの凶悪なところはもうない(だろう)という安心感がある。
細尾根が終わると名物?の笹薮に突入。
背の高さの笹で周りが見えない。まさに笹の海。でも笹をどけると登山道がある。
どうして道だけ笹がないんだ?

倒木や段差があるので、足元を確認しながら進む。ストックを前でクロスして笹をどけながら六林班峠を目指す。

初めはテンション上がっていたが、なかなか着かないのでダレてくる。周囲が見えないので熊の恐怖もあった。何度自分の立てた音でビビる。

六林班峠は特に峠らしくもなく、やっと着いたかって呆れてしまう。
ここから鋸山の下をトラバースしていく。

降り始めてすぐ足元の道が笹を踏んだようになりロスト。笹を踏んだ跡は下っていたので従うが、道はずっと等高線に沿うはず。

上を見ると微かに笹薮に横の切れ目があるように見える。同じことを考えたのか、戻る人のなぎ倒し跡を使って這い上がると、笹の下に登山道が!アブねぇ

そこからはひたすら等高線に沿って進む。
他の登山者も学んだのか、ほぼそれることはなかった。

笹薮エリアを抜けると、ひたすらのトラバース路。ほぼ平坦だけど山肌を丁寧にトレースするので長い。また何度か渡渉するので微妙にアップダウンする。
さらにさらに、足場が狭かったり、崩れやすかったりして気が抜けない。
総じてそういうところは谷が深い。落ちたらアウト。

疲れマックスでぼーっと歩くことが多く、何度か危なかった。


トラバース路よゆーって、庚申山荘まで一気にいけーと考えていたが、疲れすぎて樺平でおにぎりタイム。こりゃ日が暮れるかな。


荷物を再整理して、出発。
一気に下山してしまおう。

朝は暗くてわからなかったが、庚申山の異様な山容が木々の間から見えてくる。あれは楽しそうだパワースポットにもなるわなぁ。

山荘が近づくと巨石が出てくる。封印されし神代の巨獣のようだ。(転生系アニメ見すぎ)

そして神殿のように建つ庚申山荘!
バックの庚申山の岩場がまた荘厳さを演出!
…はい、確認したら下山下山。日が山の向こうに行ってしまったよ。

行きは分からなかった周囲を確認しながらたったかたーと登山口まで。そばにあった庚申七滝をチラ見。
良い滝だし、整備もされてたのにもったいない。

長い林道は心を無にして下る。
暗くなる前には銀山平に着けた。

いつもなら身支度を整えてすぐ帰るのだけど、
今回は疲れた。近くの道の駅て少し仮眠を取らなきゃやってられないくらい疲れた。

一眠りしてスッキリしたら、悩みながら一般道で帰ってきた。家から足尾方面って高速も一般も変わらないんだよな。



皇海山、久々のロングで疲れたが、景色も行程も素晴らしい山旅だった。ただ、もう二度と登らない。だが、ショートルートではその魅力はわからないのでぜひロングで。

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登った山

皇海山

皇海山

2,144m

庚申山

庚申山

1,892m

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