行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
天神平(10:20)・・・分岐(10:40)・・・熊穴沢避難小屋(11:04)[休憩 10分]・・・谷川岳肩ノ小屋(12:50)・・・トマの耳(13:01)[休憩 9分]・・・谷川岳肩ノ小屋(13:15)・・・熊穴沢避難小屋(14:10)[休憩 48分]・・・分岐(15:25)・・・天神平(15:32)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
まずは今回の山行にあたって、先頭を進んでくれたラッセルのパーティの皆さんに感謝します。
谷川岳初見の僕達には知識も経験も及ばないので、皆さんがいなければ登頂は諦めざるを得なかったです。
ありがとうございました。
さて今年28回目の登山です。
今回のテーマは「冬の〇百名山に行きたい」です。
年末に近づいて年間30回登山するっていう目標は達成できそうなんですが、今年は〇百名山への登山が何度か頓挫していました。主に週末の悪天候。
このままだと百名山のスタンプラリーが進みません。なのでどこかに行くことにします。
候補は黒岳、愛鷹山、蓼科山などでしたが、いずれも家からまあまあ遠く、「特急や新幹線を使うなら北も候補では?」と探したら谷川岳がいいんじゃないかと。
ロープウェイ駅からなら往復6km少々ですし、高低差もさほど大変ではありません。このコースにします。
木曜日に登山記録を探したら積雪はまあ20cmあるかどうか。登山前日の金曜夜に雪マークでしたが、土曜日は午後から止むようで、行けるだろうと判断しました。
土曜日朝08:40、土合駅に降り立ちます。
5時ちょうどに起きて電車新幹線電車で都内からやってきてめちゃくちゃ疲れました。
電車降りようとドアの開閉ボタンを押すと、目の前のホームが雪で埋まっています…。15cmはあるでしょうか。車掌さんいわく、一晩で降ったとのこと。
ここでこれだけ降ってるなら上はヤバいのでは…?とか思い始めます。
土合駅からロープウェイ駅は徒歩で行きます。15分ちょっと。
靴を履き替えたり上着を替えたりごちゃごちゃやって09:45くらいにロープウェイで上に向かいます。往復券3000円です。
15分で天神平に着きます。
上の積雪はどうでしょう、膝丈くらい50cmはありそう。
・天神平~熊穴沢避難小屋
10:20、登山スタートです。アイゼンとゲイター付けたりストック出したりで遅くなりました。冬用の完全装備で身を固めて出発します。
ゲレンデあたりは曇り少し明るい感じ。気温はマイナス数度で風はありません。山頂はガスってて全く見えません。
雪は深いものの、トレースはっきりで難なく登って行けます。
熊穴沢までは緩やかできついと思う箇所はありません。
トレースがある前提で6本アイゼンで挑んだのですが、フカフカの新雪で少し足が取られます。でも途中何組か追い抜ける程度にはまあまあのペースで歩いていたと思います。
11:04には避難小屋に到着。小屋前にはテントが3つ並んでいました。登り始めの方でも見かけたんですが訓練?をしているグループがチラホラいるようです。
小屋は詰めれば15人くらい座れる簡素な作りです。
少し休憩をとって山頂目指します。
・熊穴沢避難小屋~谷川岳トマの耳
途中まではいい感じに登れていました。少しずつ晴れてきてたし下界も見下ろせるようになりました。
天狗の留まり岩?っていうポイントがあるんですが、そこで5人グループを追い抜き先行する10人以上のパーティの後ろにつきます。
避難小屋より上は高い木々がなく、雪がより深く積もっているように感じました。
切り立っている場所もあり、無理せず前のパーティについて行きます。
しばらくついて行ってからようやく気づいたんですが、「前のパーティ、ラッセルしてるじゃん…先頭…?」まさかの先頭集団についてしまいました。
やけにゆっくり登るじゃないと思ってたのは道を作ってくれてるからでした。僕たちの後ろにも10人くらい並び出して、前のラッセル組について行きます。
僕らはどこ歩けばいいか分からないしラッセルなんてしたことないので、本当にありがたいです。
というか、思ってた倍以上雪が積もってるんですよね…一晩でこんなになるのかと、少し後悔していました。
しかも、周りの視界がなくなり完全に雲の中に入ると猛烈な横殴りの風が氷点下の冷たい空気をより強く感じさせます。
立っていられないほどではありませんが、吹き付けた雪がウェアについて凍るくらいには強いです。
いよいよ木が無くなって顔面もカチコチになってくる頃、ずっと先に看板が見えます。
どうやら肩の小屋との分岐点みたい。
なだらかになって風が弱くなって明るくなってきたので楽になります。
分岐のあっちやこっちとみんなで話してて、よく分からんけど山頂らしい方へ向かう人達についていきます。
そして熊穴沢避難小屋から1時間45分ほど、13:01谷川岳トマの耳に到着!
・谷川岳トマの耳
景色は真っ白!みんなで山頂標識をパシャパシャして一息って感じです。
なお雲の中って感じで、オキの耳はまったく見えません。
地図が正しければすぐそこに見えるはずなんですけどね…。
先行していたパーティの一部がオキの耳へ向けまたラッセル開始していたのですが、僕らはこれ以上深追いするまい(安全かも分からないしロープウェイの最終までに降りないといけませんし)と考えてここで下山することにします。
・谷川岳トマの耳~熊穴沢避難小屋
折り返しです。
さっきまでの強い風はほとんど弱まり、また明確に道を視認できるのでずっと楽に歩けます。
どのくらいの積雪かとトレースから一歩外れたところに足を突っ込んでみたんですが、腰まで埋まりました…。
ストックが丸々刺さったので少なくとも110cmくらいあるんじゃないでしょうか。
13:25くらいには雲をぬけあたりがすっかり見渡せるようになりました。風もありません。先程までの悪天が嘘のよう。
登ってくる時につけたトレースが一部消えてるくらいです。
雪化粧した山域は素晴らしい景色。目立つ色のウェアの登山者の列が映えて見えます。
フカフカの雪の上をバフバフ踏みつけて降りていくのは楽しかったです。
こんな雪深いのは昔スキー場に行った時以来7年ぶりくらいです。雪の降らない東京暮らしに慣れると雪があるだけで楽しくなっちゃいますね。
1時間くらい、14:10には熊穴沢避難小屋に降りてこられました。
遅れを取り戻せたので、「晴れていれば」山頂で作って食べる予定だったカップラーメンを食べました。
休む暇無さすぎて気づいてなかったんですが、リュックの横ポケットに入れていたお茶が凍ってました…笑
・熊穴沢避難小屋~天神平
15時くらい、16時までに天神平に戻らないといけないので出発します。
ピストンなので特筆することは無いですね、この区間はやはり緩やかで歩きやすいです。
地図上で「分岐」ってなってる辺りにテントが7張りくらいありました。雪中訓練ですかね~。
時々後ろを振り返っていたんですが15:10くらいには山頂は完全に晴れていましたね。
まあ予報通りなのでしょうがないですけど、僕が登頂した時には晴れててくれよと文句を垂れながら歩きました。
30分で天神平に戻ってこれました。
ぼくらが最後尾だったかもしれませんね。
お疲れ様でした。
今回は弾丸で雪の谷川岳に行きました。
年始の雪山登山で一通り揃えた装備で身体が凍えることも無く怪我もなく成功できたのは良かったです。
とはいえ、ラッセルのパーティに助けていただいたわけですし、まだまだ経験値が足りないなと自覚した登山でした。
反省もありますが、やはり雪山登山は楽しいです。元々冬が好きですし、晴れていれば空気が澄んでて冷たい空気もピリッと刺激的で気持ちがいいもんです。景色の良さは言わずもがな。
これからの3ヶ月くらいは雪山登山楽しめる訳ですし、どこに行こうかなと想像が膨らみます。
山としては、天神平からトマの耳まであれば楽です。
どぎつい傾斜は少なく見渡しもよく歩きやすい部類ですね。夏に改めて登ってみたいです。
僕らが登った翌日から4日連続雪マークだった記憶があるので、これからしばらくはより雪深い要塞になることでしょう…。
































