1.この山の良い点

山頂直下の展望台が広く、日光・谷川岳・浅間山方向の眺めが良い所。冬型の気圧配置が緩んでいる日だと、雪雲がなくて、上越の山がよく見える。バス利用の山は登山開始が遅くなり、山頂に着く頃は靄がかかってしまう。駅から歩けるので、早く歩き始めれば、澄み切った風景を見られる。権現岩往復は、後に回せばなおよかった。登山技術が必要な箇所はないので、上級者は物足りないかもしれない。

2.道がわかりにくいところ

ア）駅から出牛峠の長瀞高原ビレッジ跡付近
ビレッジ跡の門柱直後、沢を土管と土でできた橋を渡った後、90度右に折れて急坂を上る所。橋のあと、実際は道が直進と右折に二分する。朝日の木漏れ日が直進の道を照らしていて、その道はよく踏まれているので、？となる。よく探すと、右折して竹藪か雑木林のような斜面に入る道があり、色褪せた赤いテープが見つかる。少し行くと、トラロープがあるので、登山道とわかる。この場所を帰りに振り返って見ると、昼の木漏れ日は登山道を照らしていて、迷わず行けそうに見えた。
イ）平沢峠より200ｍくらい山頂より、道が90度左に曲がるところ
平らな尾根を直進するよく踏まれた道があり、先の先まで延々とピンクテープがあるのが見える。先ばかり見ていると左脇の本庄市の指導標を見落とす。見つけたとしても、横隈山→の→部分に赤テープが張ってあるので、→が誤りかと疑う。ここは、指導標通り左折。しばらくして、二カ所児玉町の指導標が出てきて、正しいとわかる。
ここは、山レコの地図のGPS軌跡が直進していて、（左折、北西に行くのが正。直進、東進するのが誤。）高圧線の真下まで行く人が多いのがわかる。何故か知りたくて、帰りにわざと外れてみた。自分は、不動山中腹から横隈山が双耳峰に見え、この仮称南横隈山とでも言うべき山に登る人がいるのか、と想像していた。高圧線の真下は、貯木場で、道は林業用のもの、多くの人は誤って歩き、ここで気づいて引き返した、と判断した。さらに踏み跡は植林の中に続いているようで、南峰の山頂までありそうだったが、地権者は登山者の侵入をどう感じるかわからないので、引き返した。ここは、いにしえの峠道があったところで、何人かはピンクテープをたどり、太駄の集落に行っているかもしれない。

全体として、出牛峠前後は案内が少なく（秩父鉄道のハイキングイベントの時はどうなっているのか？）、横隈山には案内がそれなりにある。