行程・コース
天候
晴
登山口へのアクセス
電車
その他:
出張便乗登山第8弾。今回の舞台は山口県、竜王山と鬼ヶ城だ。仕事だけして帰るのは、あまりに惜しい。2025年3月28日、福岡県小倉市での任務を終えた我は、すぐさま下関へ移動。一泊ののち、3月29日土曜早朝から行動を開始した。
この登山記録の行程
Start(07:10)・・・・・・Goal(15:26)
高低図
登山記録
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登山の前日には小倉城周辺を散策。桜の花と城の競演を楽しみ、春の風情を感じた。ちょうど「さくらまつり」の期間中だったが、訪れたのが夜と早朝だったため、祭りの賑わいはほとんど感じられなかった。
下関駅から昭和の香り漂う電車に揺られ、目指すは無人駅・吉見。ICカード非対応という不便さが、かえって旅情を誘う。駅前から見上げる竜王山。歩くこと15分で登山口に到着し、龍王神社の鳥居をくぐっていざ参拝。中宮、上宮を経て、素足推奨の聖域には敬意を表しつつも今回は遠慮した。途中に現れるブランコやハンモックは童心をくすぐる仕掛けだったが、今回の目的は登山にある。
竜王山山頂からの360度パノラマは圧巻。しかし、そこで満足するにはまだ早い。
我はさらに鬼ヶ城を目指し縦走を開始。吉見峠への下りは急傾斜で、ロープにすがりながら慎重に進む。途中、いくつもの細かいピークを越えて鬼ヶ城に到着。こちらの方が展望には優れていた。
鬼ヶ城からの縦走はさらに続く。鳶ヶ尾、狩音山、白滝の頭、正月ヶ峰。いずれも眺望は控えめだったが、登山の価値は眺望だけで測れるものではない。己の意志で歩み、汗を流し、時折咲くアセビや桜に心を動かされる。その過程こそが、登山の醍醐味である。自然は常に報酬を与えてくれるわけではない。だが、歩いた者にだけ見せる景色がある。
石畑峠にて縦走終了。その後は厚島展望公園で海を望み、道中の桜を愛でながら川棚温泉へと下山した。まずは名物「瓦蕎麦」を賞味し、ビールで乾杯。そして青竜泉で疲れを癒す。石鹸とシャンプーは持参がルールだ。最終地点・川棚温泉駅から再び昭和列車で下関へ戻り、海を眺めながら川棚饅頭と共にこの日の全行程を振り返った。これこそが、旅の醍醐味というべき一日だった。



