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かえるミッション南蔵王

前山、杉ヶ峰、屏風岳、南屏風岳、アイハギの峰、不忘山(御前岳)、刈田岳( 東北)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇りのち晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: GPZ座標(38.123725, 140.453211)。GoogleMapに入力するとナビ案内可能。蔵王エコーラインを宮城方面から上ると、蔵王ハイライン(有料)の分岐手前右側にある路肩の龍社スペース。10台強。その前後にも多少のスペースはあるが、すぐに満車になるため要注意。トイレはない。

この登山記録の行程

駐車場(05:52)・・・刈田峠登山口(05:56)・・・刈田峠・・・前山・・・杉ヶ峰(06:33)・・・芝草平(06:45)・・・屏風岳(07:08)・・・南屏風岳(07:29)・・・アイハギの峰(07:38)・・・不忘山(御前岳)(07:53)・・・不忘の碑・かえる岩(08:03)・・・不忘山(御前岳)(08:17)(休憩~08:31)・・・アイハギの峰(08:47)・・・南屏風岳(08:58)・・・屏風岳(09:27)・・・芝草平(09:45)・・・杉ヶ峰(10:05)・・・前山(10:16)・・・刈田峠・・・刈田峠登山口・・・刈田岳(10:56)・・・駐車場(11:19)

コース

総距離
約16.6km
累積標高差
上り約1,248m
下り約1,249m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

珍しく下道ではなく高速を使い白石サービスエリアまで前入りをして、そのまま車中泊。翌日、4時に起床して蔵王へ向かった。
前回の失敗を考慮して、できる限り早く到着するように心がけたつもりだったが、それでも6時前には既に満車状態だった。1台分ギリギリ空いていたのはもはやラッキー以外のなにものでもなかった。
車から降り立つと、強風が吹き荒れていて身震いするほど寒かった。一瞬で体温を奪い去っていく。6月とは思えなかった。見上げると鉛色の雲が広がっていて文字通り行く手には暗雲が立ち込めていた。
普段、雪山でもあまり着こまないが、あまりの寒さにウインドブレーカーを急いで羽織ることにした。
駐車場からは、これから歩く南蔵王のコースが良く見渡せた。雪がところどころに残っている。これから歩くのだと思うと、久しぶりの南蔵王に心が躍った。
5時45分、登山を開始する。
軽いアップダウンを繰り返しながら進んでいく。この季節に雪を踏みしめることができるなんて、なんと贅沢な山歩きだろうか。
6時25分、ガスガスの「杉ヶ峰」へ到着。風が更に強まったような気がしたが、天気予報では午後にかけて収まると言っていたので、おそらく今がピークだろうと、そのまま進むことにした。
7時ちょうどに「屏風岳」へ到着。
真っ平過ぎてどこがピークなのかよくわからない不思議な地形をしている。
大地の一部がそのまま切り取ったように隆起したのか、あるいは反対部分が落ち込んだのか、屏風と言う名前の通りエッジの部分が断崖絶壁になって続いている。
屏風岳からの展望は最高で、大きく広がるすそ野がよく見渡せた。
暫くはそんな風景を楽しみながらエッジ沿いにほぼ水平移動で進んでいく。
7時30分、「アイハギの峰」に到着。
ついに目の前に目的の「不忘山(御前岳)」を捉えた。
一旦、大きく降り、登り返した先に鋭く頂が聳えている。
頂までの細い稜線は、今回のコースの中でも一番の高山植物エリアでお花畑ゾーンとなる。
早速、足元にハートの形をした愛らしいピンクのユキワリコザクラを見つけた。一見、ハクサンコザクラに見えるが、一回り小さいのが特徴だ。
その後も、ハクサンイチゲ、チングルマ、オウレン等の花が続く。なにより嬉しかったのは、シラネアオイの群生。最初見落としていたが、よく見るとあちこちに咲いているではないか。こんなに沢山のシラネアオイには滅多に出会えないので、興奮してシャッターを押す手が止まらなかった。
7時48分、不忘山に到着。
頂に立つと、360度の開けた視界が飛び込んできた。まるで手を差し延ばせば裾野に届きそうな臨場感だった。
不忘山(ふぼうさん)は、標高1,705mの南蔵王を代表する山だ。北蔵王も大好きだが、個人的には南蔵王の静寂さとこの景色の変化が大のお気に入りだ。
頂から裾野に向かって延びる尾根の途中に特徴的な形をした岩が見えた。実はこれが今回、隠れミッションとして目指していた目的地。頂での休憩を後回しに早速行ってみる。
僅か300m程度だが、急峻な斜面で小石に足を取られそうになりながら降っていった。
着いた先の特徴的な岩はその名も「カエル岩」。実際に近寄ってみると、確かに口を開けたカエルっぽい。
つまらないと笑われそうだが、今回のミッションは自分の名前「Yamakaeru」にちなんでカエル繋がりの登山記録を作ろうと、まず先週末の猿投山(愛知県)にある「カエル石」をスタートに、昨日、筑波山(茨城県)の「ガマ石」を愛でて、その勢いで今日、南蔵王(宮城県)の「カエル岩」へやって来た。はい、おバカさんです。
コウシンソウの季節でもあったので、庚申山の「夫婦蛙岩」でも良かったが、気分的に縦走がしたくなり南蔵王のカエル君をミッションの締めに選んだ。
かくして「3つのカエルを繋ぐ登山」ミッション、無事コンプリート。
不忘山の頂まで戻り、眺望を楽しみつつ昼食を取ってからピストンで来た道を戻る。
途中、南屏風岳で地元の登山者(男性)に出会った。登山を始めて2年弱と言う。話好きな穏やかな方でつい話し込んでしまった。別れ際、その方から「青根温泉 じゃっぽの湯」というお勧めの温泉があると教えてもらった。こういう生の情報が有難い。
芝草平で小休止を入れ、水分補給と合わせて道中のセブンイレブンで買ってきた「果実ごろっと5種類ミックス」というゼリーを食べた。果物盛りだくさん&ジューシーで当たりだった。
設置されたベンチから見る芝草平の風景は、名前の通り真っ平で草原のように緑が広がっていた。池塘も点在していて、どことなく八幡平に似ていた。
10時7分、ゴール目前の前山まで戻って来た。
正面には蔵王を代表する「刈田岳」が聳えていた。その頂に向かって延びている車道を目で追うと出発地点の駐車場も確認することができた。
そのゴールに向かって、駆け下りるように斜面を降り、刈田峠登山口まで戻った。
本来であれば、このままゴールとなるが、前山から見た刈田岳があまりにも見事だったので、「蔵王に来てお釜を見ずして帰るわけにはいかない」と、急きょそのままの勢いで車道の反対側斜面に延びる登山道を駆け上がった。
ラストスパートで飛ばしたが、この区間500mが、今回一番きつかったかも知れない。しかし、残雪とコラボしたお釜は一見の価値があり、登って来て良かったと頑張った自分をほめた。
降る前に、もう一度今日一日歩いた稜線を眺めてから駐車場まで戻った。改めて見ると結構な距離があって、達成感いっぱいだった。
蔵王。また秋にも歩きたいものだ。
下山後、地元の方に教えて頂いた「青根温泉 じゃっぽの湯」に立ち寄った。
大人400円というリーズナブルな価格も有難かったが、お湯が最高に気持ち良かった。
これでまた一つ、お気に入りの温泉ができた。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ぴょん吉とゲコ太郎とアオコ

  • 猿投山からの伏線が、推理小説の如く、この南蔵王で完結です。笑
    ど根性Yamaかえるより。

登った山

刈田岳

刈田岳

1,758m

屏風岳

屏風岳

1,817m

不忘山

不忘山

1,705m

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