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50年ぶりの薬師岳登山

薬師岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (ヤッシー29 さん )

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行程・コース

天候

初日:霧のち晴れ(一日中雲の流れ多し) 2日目:霧のち晴れ

利用した登山口

折立  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 前日、飛越トンネルから有峰林道を辿り、夕方折立に到着。途中、激しい夕立に会う。7月上旬の平日でもあり折立駐車場は第1駐車場に余裕で停めることが出来た。下山時は週末の金曜日でもあり、第1駐車場は満車で臨時駐車場に案内されていたようだ。

この登山記録の行程

【1日目】
折立(03:42)・・・三角点(05:35)[休憩 13分]・・・五光岩ベンチ(07:12)[休憩 8分]・・・太郎平小屋(08:15)[休憩 25分]・・・薬師峠(09:05)[休憩 55分]・・・薬師平(10:45)[休憩 5分]・・・薬師岳山荘(11:30)[休憩 15分]・・・薬師岳(12:33)[休憩 47分]・・・薬師岳山荘(13:45)・・・薬師平(14:10)・・・薬師峠(14:33)

【2日目】
薬師峠(03:30)・・・薬師平(04:12)・・・薬師岳山荘(04:52)[休憩 8分]・・・薬師岳(05:44)[休憩 36分]・・・薬師岳山荘(06:49)・・・薬師平(07:11)・・・薬師峠(07:33)[休憩 47分]・・・太郎平小屋(08:44)[休憩 11分]・・・五光岩ベンチ(09:40)・・・三角点(10:20)・・・折立(11:22)

コース

総距離
約25.9km
累積標高差
上り約2,509m
下り約2,509m
コースタイム
標準16時間10
自己14時間13
倍率0.88

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 20歳頃の好きな山の一番に“薬師岳”を揚げていた。薬師岳を見たいだけの為にマイカーを走らせ、当時は悪路であったが利用できた歴史ある飛騨側からの大多和峠で10月初旬の新雪を纏った薬師岳の優美の姿は今でも忘れられない。
 北アルプスに行くには当然のように利用していた夜行列車で今から丁度50年前に富山に降り立ち、立山~五色ケ原~スゴ乗越~薬師岳~高天原温泉~雲ノ平~三俣蓮華岳~双六岳~新穂高温泉へと5泊6日の縦走登山を行った。まだ二十歳で体力十分な頃であったが、比較的ノンビリした行程で初日は五色ガ原山荘、2日目はスゴ乗越小屋、3日目は薬師沢小屋、4日目は高天原山荘、5日目は双六小屋に泊まり、6日目に新穂高温泉に下山した。50年前は現在とは比べようもない程全ての装備が重く、貧弱であった。今の衣類を含めた装備品の進化は目を見張るものがある。
 3年前に目標であった100高山を全て制覇し、今は気になっていた登っていない山や、長い間登っていない山を登り返しており、若かりし頃の憧れの山だった“薬師岳”に今年はテントを担いで登ろうと予定を組んだ。
 ここ数年は梅雨時期がはっきりせず、今年も早々と夏山の気配がしていたので正式な梅雨明け宣言はされていなかったが、7月上旬に決行した。
 メジャーな登山口である折立は、夜間に有峰林道が通行止めになってしまうので前日の夕方までに到着し、マイカーの中で仮眠した。平日ということもあり第1駐車場は比較的空いていた。この周辺は熊の出没が頻繁であり、いたるところに注意情報が掲示されていた。
 初日は、2時過ぎに起床し軽い朝食を済ませ、4時前に登山口をスタートした。チェックポイントである三角点までは急登で、1泊の山行とはいえ久しぶりのテント装備の重さにアゴが出た。最初は霧の中のスタートではあったが、五光岩ベンチの手前位からはガスも取れ、薬師岳や北ノ俣岳などが清々しく姿を現した。25年ぶりの太郎平小屋に約4時間半かかって到着し、25分程の休憩の後、薬師峠キャンプ場に向う。キャンプ場には25分程度で到着し、早速テントを設営した。まだ早い時間帯であった為、私の他は2張りしかテントが無かった。1時間程休憩し、必要最小限の荷物をサブザックに入れ10時に薬師岳に向けて出発する。薬師平までの登りは一部登山道が沢になっていたが冷たい水でのどを潤すことが出来た。また、途中からは残雪が姿を現した。7月も上旬なので残雪は豊富なはずではあるが、近年の温暖化の影響か思ったよりも少なく感じる。気持ちの良い薬師平を過ぎ、薬師岳山荘までの豊富な残雪わきのなだらかな登りを過ぎ、テン場から1時間半で山荘に到着、名物のフルーツポンチを頂く。15分程度の休憩の後、頂上に向う。50年ぶりの頂上には約45分で到着した。雲が多くいまいち眺めが良くなかった。今回薬師岳を選んだ理由に、頂上から憧れの“薬師見平”を眺めたいという希望があった為で、午前中は太陽の光が逆光になる為昼以降が適していると考えたが結果は視界が悪く残念であった。山頂には50分程滞在し、テン場へは約1時間強で一気に下山した。薬師峠のテン場は冷たい水が豊富でトイレも清潔で過ごしやすく、快適なテント生活が出来る別天地であった。(まさか1か月後に熊の襲撃事件が起こるとは…)早目の夕食を楽しみ暗くなるのと同時に就寝した。
 2日目は、やはり2時頃に起床し3時半にテン場を出発、2度目の山頂を目指した。途中薬師岳山荘で小休止し、山頂には約2時間で到着した。天候は、中腹から下で雲がかかっていたが徐々に雲も取れてきた。約40分程滞在したが北アルプスの主要な山々を殆ど見ることが出来たが、残念ながら“薬師見平”は朝の逆光と薄いガスの影響で湖面に反射する太陽の光しか確認が出来なかった。後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にし下山、テン場へはやはり1時間強で到着しテントを撤収、50分弱で下山を開始した。途中、太郎平小屋で10分程休憩し、折立に向け出発した。小屋を過ぎるとすぐにニッコウキスゲやチングルマ、コバイケイソウの群落が咲き誇り気持ちを和ませた。この日は週末の金曜日ということもあり、登ってくる登山客が非常に多くいた。五光岩ベンチも三角点でも休憩はとらずに一気に折立に下山してきた。時刻は11時22分であった。マイカーで着替えをし、下界の暑さの中、途中有峰ダム湖で伝説の有峰部落に思いをはせ、自宅までの長い道中をひたすら走り抜け、50年ぶりの薬師岳登頂の余韻に浸った。

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装備・携行品

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GPS機器 テント シュラフ テントマット スリーピングマット ストーブ
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登った山

薬師岳

薬師岳

2,926m

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