【頂上小屋泊】肘折温泉〜月山

小屋泊

月山（東北）

2025.08.16（土）～2025.08.17（日）

パーティ： 2人 (ほさん、ほか1名)

ほさん

行程・コース

天候

両日とも晴れ

利用した登山口

月山登山口　

登山口へのアクセス

マイカー
その他：肘折温泉の伝蔵さんに前泊。
登山道入口の駐車スペースに駐車。無料、10台規模。
Google mapにもカーナビにも林道が表示されませんが、地理院地図には書かれています。地理院地図に現在地を表示できるアプリ（GeographicaやYAMAPなど）を使うと安心です。

この登山記録の行程

【1日目】
月山登山口(03:40)・・・赤沢川徒渉点(06:10)[休憩 20分]・・・小岳(07:40)・・・念仏ヶ原避難小屋(08:35)[休憩 10分]・・・千本桜(11:25)[休憩 20分]・・・月山(13:00)

【2日目】
月山(03:05)・・・千本桜(04:25)・・・念仏ヶ原避難小屋(06:40)[休憩 15分]・・・小岳(07:45)・・・赤沢川徒渉点(08:30)[休憩 5分]・・・月山登山口(10:25)

コース

総距離: 約32.2km

累積標高差: 上り約2,959m; 下り約2,959m

コースタイム: 標準15時間30分; 自己15時間30分; 倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

日本百名山、出羽三山、日本一雪深い山として有名な月山の、一番登山者が少ない伝統の登山道を歩きました。
肘折温泉は開湯1200年の歴史ある温泉地。現地の方の話をかい摘むと、コケて肘を折った登山者がここに降りてきて傷を癒したのが由来とのこと。
好天の土日でしたが2日間で5名しかすれ違いませんでした。うち4名は沢屋さん・釣り屋さん。ハイカーはわずか1名。

コース全体としては、樹林帯のきつさを濃縮した登山道です。笑
蚊とブヨが多いので対策必至です。ヒルも見ました。

細かくは以下で紹介します。

【肘折温泉〜登山口】
車で30分ほど。歩くより約1時間短縮できます。
Google mapやカーナビには林道が表示されません。
林道自体は未舗装ですが走りやすい道でした。
駐車スペースは10台ほど。

【登山口〜念仏ヶ原避難小屋】
細いけどしっかりと着いたトレースを歩きます。谷側に斜めになっている箇所が多く、足首と膝が疲れました。
猫又沢、赤沢川と大きく2つの渡渉があります。どちらも前後は急な坂です。
赤沢川を渡るとしばらく登りとトラバースが連続し、小岳に出ます。
ここまであまり眺望がありませんが、小岳付近は眺望を楽しめます。
小岳を下りきると立派な念仏ヶ原避難小屋です。
前泊させていただいた伝蔵さんのご主人が開設に携わったそうです。

【念仏ヶ原避難小屋〜清川橋】
念仏ヶ原は湿地帯の木道を気持ちよく歩きます。アップダウンはほぼありません。
念仏ヶ原内の三日月池から月山の全貌を拝むことが出来ます。
この先現れる千本桜前の急登が目に入り、現実を突きつけられます。
木道が終わると今までの穏やかさは何だったのかというほどの急なやせ尾根が現れます。
本ルート最大の難所と言っても良いでしょう。鎖やロープがついています。
標高にして140mほど一気に下ると清川橋です。

【清川橋〜千本桜】
ガッツリ登りです。特に千本桜直下はロープも多数出現し、立ちはだかる壁のようです。
滑る石や根、落石につながるような石も多いのでご注意ください。
中間地点になだらかなパートがあり、草原のニッコウキスゲが綺麗でした。このパートのボーナスタイムです。

【千本桜〜月山山頂】
ボーナスタイム、湿地帯と草原が混ざった地形です。
カールっぽさもありますが、どのようにして出来上がった地形かは無知が故にわかりません。
頂上直下の30分ほどややきつい登りがありますが、まもなくゴールと思うと足取りも軽くなります。
そして、道中あまりにも登山者に会わなかったため、頂上の賑わいに驚かされます。
月山頂上には月山神社が鎮座しています。
月山神社は月読命を祀る由緒正しい神社で、東北唯一の官幣大社です。
出羽三山で修行される方が今でもいらっしゃり、この日も白装束を身に纏った方々が参拝されていました。
なお、冬は雪の下に埋もれる事情もあり、参拝するにはお祓い料500円を納めます。境内は撮影禁止です。