行程・コース
天候
晴れ・微風
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
越後湯沢前泊・台風の影響を心配していたが、お天気の嬉しい裏切りにより最高の山行となり、今まで見たことのない秋の山姿にうっとり楽しい仲間との歩きとなった
この登山記録の行程
桜坂(05:30)・・・三合目(05:40)・・・五合目(焼松)(06:40)[休憩 5分]・・・六合目(08:06)[休憩 10分]・・・七合目物見平・・・九合目前巻機(09:10)・・・巻機山避難小屋(09:20)・・・巻機山御機屋(10:10)・・・最高点(10:23)・・・牛ヶ岳(10:47)[休憩 30分]・・・最高点・・・巻機山御機屋・・・巻機山避難小屋(12:00)[休憩 15分]・・・九合目前巻機・・・七合目物見平・・・六合目・・・五合目(焼松)(13:30)[休憩 10分]・・・三合目・・・桜坂(15:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
台風で一時は中止まで相談しあったが、とりあえず行こうと前泊地の越後湯沢で、昨年の9月に、槍ヶ岳に行った仲間と落ち合う。
当日4時出発で、登山口の桜坂駐車場を目指す。雨は降っていないし、星空と月が綺麗。5時半の日の出とともにヘッドライト着用で登山道に入る。粘土質の道で滑りやすい。岩もごつごつして、滑らないように注が必要だ。五合目で休憩の時は「天気は大丈夫」と確信。
6合目か7合目か忘れたが少し広めの、景色が見渡せる場所に来ると座る前後には秋の気配が一杯の赤や黄色が混じった風景が周りの山々とコントラストをなす。
さらにどんどん上り、8合目辺りからは苦手の階段道、思わず足を止めて休みたくなるが、「休まず小股でゆっくり前進」の仲間の声が励ましてくれる。そして登りきったところが頂上かと思いきや9合目の「ニセ巻機山」だ。よくぞここまで登ってきたと自分を褒めてあげる。4時間近く歩いている。
そこから今度は避難小屋まで、階段の下りだが、目の前に広がる景色の素晴らしいこと。今まで見たこともないようなメルヘンの樹々の饗宴だ。赤・黄いろ緑の織り成す中に、草紅葉の黄土色の絨毯が混ざっているのだ。もう口をあんぐり、見入るなり。見上げるとこれから向かう巻機の山頂付近の稜線に人々が動く木のように歩いているのが確認できる。とにかく素敵すぎる。
避難小屋でトイレ休憩をし、稜線に向かってまた苦手な登りが始まるが、周りの景色が素敵すぎて苦しさが遠のく。ありがたい。池塘がそこかしこに点在。池塘に移る山影がまた素敵。と言う訳でワクワクの連続である。歩くこと20~30分、巻機山の山頂と記されたところには小ぶりのケルンがあるのみ、50メートルほど先が本当の巻機山本峰である最高地点1967mだ。巻機山は此の本峰と御機屋、割引岳と牛ヶ岳の4山からなっているということらしい。なので余計に広がりのあるこの山容に魅せられるし、ましてや、秋のグラデーションに染まった山のありさまはファンタジック以外の何物でもない。平坦な稜線をさらに進み、もっと雄大な眺望が臨める牛ヶ岳まで足を延ばす。そんなに広くはないが山頂にてお昼を食べながら、遠望にため息、目の前には、八海山・越後駒ケ岳・中ノ岳の越後三山がそびえている。米どころ越後平野の田畑と町が見下ろせる。そうこうするうちに雲が出始める。楽しいランチタイムを終了後帰路に就く。同じ道のピストンだが、見える景色が違うのも面白いし、気づかなかった真っ赤に染まった草も目に鮮やかに写る。登りで一つずつ見た池塘が、下りではあちこちに散らばっている様子がまとめて見えるのがうれしい。この夏の猛暑でも池塘に雨水がたまるほどに雨量はあったのだろう。だからこの錦秋の素晴らしい景色が出来上がったことと推察しながら、歩を進める。巻機山本峰山頂にて、グループ全員の記念写真を撮ってもらい、無事登頂の感謝をする。御機屋の分岐を降りると「織姫ノ池」(何という美しい命名)を通過して避難小屋にてもう一度トイレ休憩後、いよいよ帰るのだとちょっと寂しい気持ち。
今回は、7月の燕岳&常念岳縦走ですっかり自信をなくした山歩きの精神的重圧がいまだ残っており、槍に一緒に行ったこの仲間たちに迷惑をかけたくないという心配が先走り、心持ち気づかぬストレスに身体が包まれていたのは確かだ。前泊の越後湯沢の民泊(ロンドンブーツの敦氏所有)での楽しい歓談と食事と、この長い行程ではあるが、素晴らしい景色の連続の巻機行脚は心にいつまでも残る記念の山行になったのは間違いない。みんなありがとう!そしてまた連れて行ってね!
さて避難小屋から9合目までは登り返しだ。周りに目を向けながら、後ろを振り返りながら、そして今稜線を歩き巻機山本峰を目指している人々を見やりながら、一段一段ゆっくりと登っていく。草紅葉に囲まれて。贅沢だなあ!!9合目からは歩いて歩いて足がパンパンになりながらも歩いて歩いての繰り返し、登りで休んだ7、6&5合目辺りで小休止をするも、本当にこんなところ登って来たんだろうかと思えるほど、粘着粘土質の土壌や石ゴロゴロの道を足を踏みしめて滑らないように降りていく。そして、景色の見え方も違う気がするし、行きに気付かなかった秋もたくさん感じることができた。15:00ジャストに桜坂駐車場の登山口の到着。え~~い、やったね!のガッツポーズ!大変でなければもう一度登って見たい錦秋ワールド!ありがとう巻機山!!



































