行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
カーナビには「JR大甕駅」をセット。駅に近い有料駐車場「ONE'S PARK 大みか駅第1駐車場」を利用。平日は終日500円のところ、休日は600円。トイレは大甕駅を使うと良い。
この登山記録の行程
大甕駅(07:35)・・・風神山公園駐車場(08:16)・・・真弓山(真弓神社)(09:01)・・・日立高鈴ゴルフクラブ(10:00)・・・高鈴山(11:14)・・・御岩山・賀毘禮之高峯(11:41)・・・神峰山(12:17)・・・羽黒山・・・大煙突展望台(13:26)・・・鞍掛山(14:08)・・・新田次郎の記念碑(14:20)・・・かみね公園(14:30)・・・日立駅(15:24)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
2025年12月7日(日)。
早朝に起きて行動開始を狙っていたが、うっかり二度寝で気がつけば6時過ぎだった。
予定していた山にはもう間に合わないため、「どこへ行こうか」と顔を洗いながら考え、「そう言えば時期は師走。恒例の日立アルプスへ行こう!」と思い立った。
この時期は、雪山登山に備え体力チェックのため日立アルプスを縦走するのが定番となっている。
勢いよく飛び出たのは良いが、車を走らせてから暫くして、こともあろうか登山靴を忘れたことに気が付いた。バリバリに凍ったフロントガラスの氷を解かすのに集中していて、すっかり忘れてしまったと言うのがいい訳だが、山屋としてはあってはならない痛恨のミスだ。取に戻ろうかとも思ったが、車の中にも予備のなんちゃって登山靴を常備しているので、今日はそれで登ることにした。
なんちゃって故に、今日の長距離には不安が残るが仕方がない。自業自得だ。
日立アルプスを縦走する際には、いつも風神山にある公園駐車場(無料)を利用しているが、今日は大甕駅を起点にすることにした。駅周辺には駐車場が幾つかあるが、だいたい平日500円、休日600円が相場になっている。
どこに停めようか悩んだが、結局、駅の海側100m程のところにある「ONE'S PARK 大みか駅第1駐車場」に車を停めて、7時半に出発を開始した。
車を出た瞬間、あまりの寒さに驚いてしまった。そのまま車へ戻ろうかと思ったほどだった。放射冷却でキンキンに冷え込んだ朝だったが、その分、真っ青な冬の空が広がっていた。体温を馴らしてしまえば山歩きには最高の日かも知れない。
車道を使って風神山までテクテクと歩いていく。
8時22分、風神山の山頂に到着。
山頂と言っても森の中にあって頂感は全くないのがこの山の特徴。いつものように風神様(石像)に「今日も1日よろしくお願いします!」とご挨拶をしてから、本格的に縦走を開始する。
今日は時間の関係から真弓神社をショートカットするつもりでいたが、看板を目にするとやはりご挨拶しない訳にはいかないと思い足を延ばしてみた。
空気が澄んでいて神社からは遠く筑波山も良く見渡せた。
真弓山から先は、単調なコースで心理的にもとても長く感じる。
10時丁度に目の前が開けて、日立高鈴ゴルフ場に出た。
小腹が空いていたので、芝生の上に座り込み、おにぎり1個を頬張った。
ゴルフ場を過ぎると道路を渡り再び山へと入っていく。ここから高鈴山までは、少々荒れているが、それなりにアップダウンがあり変化が楽しめるコースとなっている。
歩いていくと見慣れたはずのコースなのに、突然、見たこともない風景が目に飛び込んできた。山一つが丸裸になっている。植林のための計画的なものかも知れないが、痛々しくあまりの様変わりに驚いてしまった。
暫くすると、高鈴山を象徴する水色の大きな鉄塔が見えてきた。遅めの出発だったので、高鈴山へはなんとか巻き返しで11時には到着したいと加速したが、残念ながら15分ほど及ばなかった。山頂の写真だけ撮り、休憩は入れずにそのまま次の御岩山へと向かった。
降っていくと、前方から大きな声が聞こえてきた。
そう言えば今日は「日立アルプストレイル」が開催されている日だった。
助川山からスタートして日立アルプスを走り抜ける大会だ。
11時45分、御岩山に到着。高鈴山と同様に石柱の写真だけ撮りそのままタッチ&ゴーで神峰山へ向かう。
トレイル大会のスタッフが要所に待機していて、走ってくるランナーに「頑張れー!」と声を掛けていた。間違えて自分にも声を掛けて来たが、一般登山者だと挨拶すると「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と丁寧な対応だった。ランナーの方々もマナーが良く、道を譲ると息を切らせながらも挨拶がかえって来るので、迷惑とは一切思わずむしろ応援したい気持ちだった。
12時18分、神峰山へ到着。
眼下に真っすぐに延びる谷。その先には日立の市街があって海へ至る。街のシンボル「大煙突」からモクモクと煙が立ち上っていた。今日も元気に稼働している。
いつ見てもここからの風景は絵になると思う。
神峰山から先は海へ向かって緩やかな下りコースが増えてくる。あとはかみね貢献に向かって最後の踏ん張りだ。
12時53分、羽黒山へ到着。喉が渇いたのでコーヒーを一杯頂く。
13時25分、大煙突が見える丘で小休止を入れる。ここもショートカットのつもりだったが、やはり大煙突に挨拶しない訳にはいかず、展望の丘まで登ってみた。間近で見る大煙突はやはり迫力があってよい。
沢山走っていたトレイルランナーも流石にまばらになって来た。
トレイル大会もいよいよクロージングのようで、13時55分に3名のスタッフとすれ違った。モリモリとしたもの凄い足の筋肉をされた方々で、明らかにただ者ではいと思った。
「ひょっとして、スイーパーの方ですか?」と声を掛けると「ハイ!」という返事。あの猛者たちに、ポンと肩を叩かれたらさぞかし怖いだろうと想像したら少し可笑しかった。
14時9分、鞍掛山へ到着。頂で振り返ると真っ青な海が目に飛び込んできた。
「眺めが良いから座っていけ!」とベンチが手招きしていたが、誘惑に負けずかみね公園までもうひと踏ん張り。
新田二郎の記念碑に立ち寄り写真を撮ってから、かみね公園になだれ込むようにゴール。そのまま足を止めずに展望台へ向かった。
14時30分、展望台から絶景を見渡す。
正直、日立トレイルの中で一番の難所はこの展望台かも知れない。疲労しきった足に、あの階段はとにかくこたえる。笑
しかし、展望台からの眺めは絶景で、歩いて来た縦走路全てを見ることができる。歩いた稜線を目で追うと、相当な距離を歩いた実感が湧き、一日の達成感がジーンとこみ上げてくる。「人間ってすごい」といつも思う。
あとはゆっくりと日立駅まで歩き、電車を待って大甕駅へと戻った。
今年も恒例行事「日立アルプス縦走」無事終了!


























