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久々の南アルプス

鳳凰山( 南アルプス)

パーティ: 1人 (つりおね さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ、2日目:晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 韮崎ICから甘利山経由、小字沢林道を利用し、青木鉱泉へ。青木鉱泉直前の数百メートルのみ未舗装。

この登山記録の行程

【1日目】
青木鉱泉(06:30)・・・南精進ノ滝(08:25)・・・五色ノ滝(11:05)・・・鳳凰小屋(12:15)・・・アカヌケ沢ノ頭(14:05)・・・鳳凰小屋(15:15)

【2日目】
鳳凰小屋(06:00)・・・アカヌケ沢ノ頭・・・観音岳(07:35)・・・御座石(09:40)・・・中道登山道入口(11:55)・・・青木鉱泉(12:40)

コース

総距離
約16.5km
累積標高差
上り約2,468m
下り約2,468m
コースタイム
標準14時間18
自己13時間35
倍率0.95

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

2012年秋に仙丈ヶ岳に登って以来しばらく南アルプスから離れていたが、夏の縦走に向けての体力作り、テント泊の予行演習などの課題を持って鳳凰山にトライすることにした。
青木鉱泉からドンドコ沢で登攀、中道で下山する周回ルートを計画、青木鉱泉までのアプローチに不安があったが、甘利山経由の林道は完全舗装で問題なく通行できた。
青木鉱泉で駐車場代(一泊二日で\1,500)を払い、身支度を整えスタート。当初は緩やかな道が続くが、樹林帯に入ってから急登が始まる。ドンドコ沢沿いを登るためしばしば沢を渡り、そこで一息入れるようなペース配分だった。久々のテント装備のため、登りはかなりきつかった。
スタートして2時間近くでようやく南精進ノ滝に到着。滝から直接上に向かえる登山道があるようなので、ザックは降ろさず展望台へ向かったが、そこが攀じ登るような所で、ザックの重みで失神しそうになりながら登った。そのようにして到着した滝は迫力があり、一見の価値は十分にあると思った。
登山道から離れている鳳凰ノ滝、白糸ノ滝は時間と体力の都合でスルーし、五色ノ滝に立ち寄った。五色ノ滝は滝壺そばまで行けそうだったが、登り返しがきつそうだったので途中で引き返した。
その後も急登が続くが、30分程度進むと樹々の間からオベリスクが望めるようになってきた。ようやく樹林帯を抜けると、日本庭園のような風景が現われた。そこは、穏やかで、いつまでも居たいような空間だった。ただ、今日の目標のオベリスクが遥か頭上にそびえ立っており、そこまで登ることを考えるとやや憂鬱にもなりながら歩き続けた。
沢沿いの開けた空間から一旦樹林帯に入り、緩やかに登り続けるとようやく鳳凰小屋に到着した。小休止の後、テント設営を行ったが、テント場は樹林に囲まれた小空間だが、頭上は開けているため、夜は星空がよく見えそうだった。
テント設営を終え、サブザックに最小限の荷物を詰め、地蔵岳に向かう。登山道は歩きづらい急登が続き、前が開けると花崗岩の白砂の急斜面が始まり、山頂は見えるが、砂に足を取られなかなか前に進まないじれったい登りだった。
ようやく、山頂部に到着。しばし写真を撮りまくりつつ休憩。甲斐駒、仙丈などの懐かしい山々を楽しんだ。残念ながらオベリスクに登る体力も技術もなく、ただただ眺めるだけだった。その後、賽の河原で遅い昼食を摂り鳳凰小屋へ下山。ビールと夕食を摂り、早めにテントに入った。21時ころ、トイレに立ったが、その時の空一面の星空には圧倒された。たぶん天の川まで見えていた。
朝5時過ぎに起床、体は重かったが天候の良さに後押しされ、即効でテント撤収、身支度を終え、6時にスタート。観音岳への直登コースに向かった。ここも、今まで以上の樹林帯の急登で、朝一のかったるい体にはとてもきつい登りだった。樹々の隙間からオベリスクが見え出し、後ろに八ヶ岳が見え出すとしばらくして鳳凰小屋分岐点に到着した。
分岐点は観音岳への鞍部で、東西が広く開けており、白根三山や八ヶ岳、奥秩父の山々の展望がばっちりだった。そこから観音岳までは花崗岩の岩場の急登だが、展望に助けられ、一気に登ってしまった。
観音岳山頂は大岩がたくさんある狭いピークだが、岩に登ると正面に白根三山、左手に南アルプス南部の山々が折り重なり、右手に甲斐駒・仙丈、北アルプス、頸城山塊、八ヶ岳、後ろは奥秩父の山々、富士山と360度の大展望を味わえた。特に妙高山が同定できたのには我ながら関心した。くどいようだが、登山は晴天に限ると改めて思った。
観音岳から薬師岳までは平坦な、展望の開けっぱなしの縦走路で、こういう所を歩くのが登山の醍醐味だと強く思った。
薬師岳山頂標識は小広い鞍部に建っており、南側の岩場が最高点らしいが、そこには行かず、小休止。記念撮影、足固めを行った後、評判の悪い中道への下山を開始した。
御座石までは歩きづらい樹林帯の急下降。それを過ぎても樹林帯の急下降は続くが、いつの間にか熊笹の生えたつづら折れの道になり、これが延々と続いた。
鳳凰三山登山道入口の標識が出てきたが、そこから林道まではかなり長く、疲れの溜まる登山道だった。
ようやく林道に出たが、足腰は十分に痛めつけられており、あまりスピードアップできず、チンタラ歩き続けた。車で通った見覚えのある橋に到着し、いよいよゴールの青木鉱泉への道に入った。そこから10分ほどで青木鉱泉に到着。大休止し荷物を整え、着替えをし、帰路に着いた。
昨夏の北アルプス、昨秋の火打・妙高以来のテント山行で、かなりのブランクがありながらの無謀な挑戦だった。登る前は気にしてなかったが、後で確認すると、今までの山の中で一番の標高差だった。どうりできつかった訳だ。

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フォトギャラリー:84枚

韮崎インターを降りて寄ったコンビニから、オベリスクが見えた。

無事に青木鉱泉に到着。

登山道の説明。整備の進んだ山のよう。

川沿いの緩やかな道。

樹林に入ると傾斜がきつくなる。

時折、沢を越える。

沢の向こうは急登。

ようやく南精進ノ滝に到着。滝経由で登山道もあるよう。

南精進ノ滝。

鳳凰ノ滝(通過)。

白糸ノ滝(通過)。

五色ノ滝。

途中まで行って引き返した。

隙間からオベリスクが見えた。

前が開けてきた。

日本庭園チックな沢道。右に地蔵岳。あそこまで登るの?

クルマユリが一輪。

建物が見えてきた。

鳳凰小屋到着。

地蔵岳への登山道。

樹林帯の急登。

白砂地帯に入った。

歩きづらい砂の斜面。

観音岳。あっちに登るのも大変そう。

なかなかオベリスクに近づかない。

ようやく到着。

仙丈ヶ岳。

オベリスク。登ってる人がいる。

山頂の看板があった。

天に向かってそびえるオベリスク。

お地蔵さん多数。

明日登る観音岳。

甲斐駒にかかってた雲が切れた。

オベリスクアップ。登ってる人がいる。

鳳凰小屋に戻った。

今夜の寝床。

御座石登山道から富士山が見えるとのことで行ってみた。残念ながら雲がかかってた。。

二日目。朝、観音岳へ向けてショートカットコースをスタート。梯子が恐い。

樹林帯の急登。

八ヶ岳が見えた。気合いが入った。

隙間からオベリスク。

鳳凰小屋分岐到着。

観音岳に向け出発。

振り返って地蔵岳方面の景色。

観音岳への登り。見えてるのは山頂ではない。

ずっと見えてる白根三山。

あそこが山頂。

白砂の道を行く。

観音岳登頂。後ろの岩場が最高点らしい。

岩に登って白根三山を撮影。

登ってきた道を振り返る。

甲斐駒パノラマ。向かって右奥に槍。

槍のアップ。

仙丈ヶ岳パノラマ。向かって左は中央アルプス。

頸城山塊。一番右が妙高山。

八ヶ岳全景。

金峰山の五丈岩が見えた。

白根三山をバックに。

薬師岳の向こうに富士山。

観音岳から見たオベリスク。

八ヶ岳と甲府盆地。

薬師岳に出発。

薬師岳は近い。

観音岳を振り返る。

ほとんど遊歩道。

観音岳方面。甲斐駒は見えなくなった。

薬師岳到着。

そこから見た白根三山。

薬師岳パノラマ。

中道で下山開始。

庭園チックな下山道。

雲が上がってきた。富士山が隠れつつある。

御座石到着。

樹林帯の下山が続く。

まだまだ続く。

長い長い熊笹のつづら折れ。

これで林道に出ると思った。

ますます林道が近いと思った。

そこから30分。長かった。

足を引きずりながら歩いた。

青木鉱泉への橋に到着。

橋から見た雲。ミッキーマウスに見える?

青木鉱泉に到着。

帰路見えた富士山。

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装備・携行品

アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具 カメラ
登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
【その他】 携帯電話、携帯ラジオ

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登った山

鳳凰山 地蔵岳

鳳凰山 地蔵岳

2,764m

鳳凰山 観音岳

鳳凰山 観音岳

2,841m

鳳凰山 薬師岳

鳳凰山 薬師岳

2,780m

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