行程・コース
天候
両日ともに晴れ時々曇り
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
奈良田バス停(トイレ)隣の奈良田第一駐車場にて前夜泊。金曜深夜0時に現地着時点で私の車が最後の一台、満車となりました。第二駐車場はまだまだ余裕がありそうでした。朝5時頃からバス停に列ができ始め、第1駐車場の乗客だけで到着した始発バスはほぼ満車、そこから第2駐車場へいき、更に同人数を超満員まで押し込み発車、広河原へ向かいました。土日はどうなることやら。第2駐車場にも仮設トイレ・水場があり車中泊は可能でしょう。しかしフラットな駐車スペースでないところもあり、注意が必要です。
この登山記録の行程
【1日目】
広河原(06:40)・・・大樺沢二俣(08:30)・・・八本歯のコル(10:30)・・・北岳(11:30)・・・北岳山荘(12:30)
【2日目】
北岳山荘(03:10)・・・中白峰(03:40)・・・間ノ岳(04:50)・・・農鳥小屋(06:10)・・・西農鳥岳(07:30)・・・農鳥岳(08:15)・・・大門沢下降点(09:15)・・・大門沢小屋(12:00)・・・吊橋(森山橋)(15:00)・・・奈良田第一発電所(農鳥岳登山口)(15:30)・・・奈良田(16:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
奈良田から始発のバスに乗り広河原へ。広河原の吊橋を渡り登山のスタートです。
ルートは大樺沢へ、最初は森の中のコースですが連日の猛暑で森の中も朝から相当の暑さ。体感で30度を軽く超えている感じです。沢に出ると陽を遮るものがなく、またこのコースは北岳山荘まで水場はないので熱中症には十分な注意が必要です。
途中大樺沢二俣手前で木登りしている小熊を見かけました。登山者がたくさん近くにいるのに警戒心が薄い様子、早朝の行動では鉢合わせしないよう祈るばかりです。
二俣からは現れるバットレスの威容は・・・ガスで見れず。大樺沢を登りきり、八本歯のコル直下、ハシゴ(階段)通しのところでストックをしまい、コルまでは両手も使って登りました。
コルの先からの一面の花畑は・・・ガスで見れず。ジャンクションにザックをデポし北岳山頂を往復しました。山頂からはチラリ仙丈ケ岳くらいは見ることができました。
北岳山荘のテント場は12:30到着時はまだガラガラ、フラットで寝やすそうな場所に陣取り、やたらと咬みつく羽虫と格闘しつつ休憩して過ごしました。夕方近くなりテント場もうまってきましたが、7割程度の埋まり具合で、混雑というほどのことはありませんでした。ガスも19時ごろには去り、東の空には満月が登り、ライトがいらないくらい明るい夜でした。
翌朝は3:00過ぎに出発。間ノ岳を目指します。徐々に鳳凰三山の向こうがオレンジ色に染まり始め、4:45頃、間ノ岳に登頂したころに金峰山の脇から日出。一面の雲海の向こうに太陽がのぞき、空に鮮やかなグラデーションを描いていました。北岳の背後には千丈、甲斐駒、奥には八ヶ岳、左手には月を従えた中央アルプス、雲海には間ノ岳の三角形の影。遠くには黒い穴のような富士山・・・
間ノ岳から農鳥小屋までは急なザレの下降、落石に注意しながら慎重に下降します。
農鳥小屋から急坂を上り返すと西農鳥岳、間ノ岳に隠れていた北岳が再び顔を覗かせます。西農鳥~農鳥間の岩場は険しく、ストックはしまい両手で確保しながら慎重に進んだ方がいいでしょう。岩峰を巻き巻き、最後にたどり着くのが農鳥岳。歩んできた峰々が全て見渡せる素晴らしいサミット、そして振り返れば峻険な三角錐の塩見岳、さらに悪沢、赤石、聖と続いています。そこへ行きたいと思わせる偉大な山です。
広河内岳は今回はパスし、下降点から一路下山開始。下降点から奈良田へと至るルートは急坂の連続で、しかも各所で崩壊が進んでおり、落石や滑落の危険が高い場所が連続します。私も上部の登山者が起こした落石に数秒差で巻き込まれるところでした。斜面のトラバースでは路肩の崩落で極端に狭い道が多いです。すれ違い等は十分に注意しなければなりません。道を見失うようなことはありませんが、初心者が単独で行くようなコースではありません。登りの厳しさはきっと想像以上でしょう、悪天の際はさらに困難を極めると思います。
途中大門沢小屋で食事休憩を長めにとり体力を回復させ下山まで乗り切りましたが、発電所取水口から先は治山工事のためルートが付け替えられており、1234mピークを乗越すようにして林道に降り立ちます。林道の入口には工事従事者用のトイレが使えるようになっていました。広河原庵手前の吊橋を渡るコースは蜂の巣の影響で通行不可です。















