行程・コース
天候
1日目:曇り後雨、2日目:晴れ後曇り後晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
8:55 秦野駅→9:30 ヤビツ峠(大人460円、小人は春休み期間50円)
秦野駅のバス停脇に登山ポストあり。ヤビツ峠にも登山ポストあり。
この登山記録の行程
3/31 9:35 ヤビツ峠(7℃)→10:46-10:53 二ノ塔→11:07-11:30 三ノ塔(6℃)→11:55 烏尾山(5℃)→12:16 行者ヶ岳→12:52 新大日→13:32 塔ノ岳→14:26 丹沢山(5℃)
4/1 6:25 丹沢山(-1.5℃)→7:00 不動ノ峰休憩所→7:48-7:58 蛭ヶ岳→8:45 不動ノ峰休憩所→9:12-9:20 丹沢山(5℃)→9:41 瀬戸沢ノ頭→9:53 太礼ノ頭→10:39-11:06 本間ノ頭(13℃)→12:22 高畑山分岐→13:25 宮ヶ瀬北原登山口→13:45 宮ヶ瀬
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今度中学に進学するK太を伴って丹沢縦走に行ってきた。K太もかねてから神奈川県最高峰に登りたいと意欲を示していたし、中学になると部活が忙しくてなかなか日程が取れなくなるので、進学前の春休みがラストチャンスかと思い、天気予報を見ながら3/31-4/1での1泊2日を設定した。ヤビツ峠から表尾根を行き、泊りは丹沢山のみやま山荘、翌日に蛭ヶ岳を往復して丹沢三峰を経て宮ヶ瀬に降りるルートだ。
◆3/31(1日目)
日曜日の出発は天候もだけど登山者も少ないだろうとは思っていたが、8:55秦野駅発のバスを目指して行くと驚いたことにヤビツ峠まで行く乗客は僕等を入れて5名だけだった。後でみやま山荘の小屋番さんが土曜日は3便はヤビツ行きの臨時便が出たと話していたので土曜日に比べて人出が少なかったのは事実だろう。K太にとっては峠までバスに揺られるのが今日最大の難所だったかもしれない。酔い止めを飲みなんとか乗り切った。
天気は優れないものの雨は降っては来ない。ヤビツ峠から車道を歩き出すが朝方までの雨に路面が濡れ、樹々の新芽もそれぞれの香りを高めていた。富士見橋を超えると右手に登山道が別れる。いきなり本格的な登山道になるので少しリズムが違いすぎる感じがする。二ノ塔までは比較的単調な樹林帯の登りが続き、少し開けて来たら二ノ塔だ。二ノ塔まですれ違ったのは外人さん達の1パーティだけだった。二ノ塔から三ノ塔はさしたるアップダウンも無くすぐに着くが、ガスが濃くて三ノ塔の小屋が煙って見えにくかった。小屋で昼食とする。風が徐々に強まって来たのでジャケットを羽織ったが、ここから烏尾山までが塔ノ岳以外で一番風の強い所だった。
二ノ塔からは一定間隔でピークが続くので飽きが来ないし、変化もある。視界も無いので行者ヶ岳に向かう所等、高山に来たかのような気分になる。行者ヶ岳からの下りの始まりの一枚岩が一番気を付けた場所だ。しかし、登山者が少ない日で三ノ塔で1人、烏尾山で2名、新大日で4-5名に出逢っただけで塔ノ岳の直下まで進むと、シカ1頭に続き女性2名のパーティが降りて来るのに出逢った。何と昨夏に二度沢に一緒に行ったT女史ではないですか!お互いに奇遇を祝したが、T女史はトレイルラン仲間と昨日大山から鍋割山を往き、今日はその復路とのこと。相変わらず活力が溢れてる。
塔ノ岳に到着したのは13:30だったが、誰もいない。独り占めの山頂とは言えガスで視界も無く、風も強いので証拠写真だけ撮って早々に丹沢山へと向かう。塔ノ岳から降りだすと途端に無風になる。塔ノ岳から丹沢山は1h10mの行程とは言え、1日の最後となると疲労も溜まり、歩みも遅くなりがちだ。ポツリポツリと来ている感じがあったが、枝から落ちて来る雫ではなく、どうやら本降りになってきたみたいだ。最後の20分だけ雨に降られ、その雨の中丹沢山に到着した。
みやま山荘に到着すると本日の予約は僕等2名だけと告げられる。その後も客は無く、本当に2人で独り占めと言う素晴らしさ。小屋は新しく木の匂いのする丸太組の建物で2階が寝床になっている。丁寧にたたまれた布団がA, B, Cと三列にそれぞれ10まで番号が振られて並んでいる。B, Cは2段になっていて、Aの4番までが仕切りがあって2部屋の個室仕立てになっている。どこでも好きな所でとのことなので特別感があるA-1, A-2に陣取った。夕食の時間まで3時間以上あるけど1階の談話室には1年掛かっても読めない程の山の本が壁一面の書棚を埋めているので、全然飽きることが無い。座布団もPumoriとかAmadablamとかAnnapurnaとかが刺繍で描かれたものでヒマラヤの雰囲気が溢れている。山の本を肴にしながらK太はチョコとマシュマロと三ツ矢サイダー、僕はJack Daniel'sでゆったりと山荘の休日をくつろいで過ごした。夕食はまたゴージャスだった。
今日の道のりでかなりバテた様子が見えたK太だったが、明日は更に長いぞと言うと、全然大丈夫、蛭ヶ岳に行こう、と進んで言うので当初の計画通りに蛭ヶ岳を往復して宮ヶ瀬に降りることとした。ただ蛭ヶ岳往復時は荷物を軽くしていこう。
消灯時刻は20:30だがそれよりもずっと早く19:30には2人とも寝てしまった。
◆4/1(2日目)
夜中1:30頃に目を覚ますと月がちょうど窓を通して正面に浮かんでいた。快晴を予感させる。日の出は5:30だが、布団の中からご来光が望めるベストポジションだった。夜は消灯の後にランプに灯がともされるようだが、昨夜は早く寝てしまったので点灯されたことを知らなかった。朝起きて見てまだ僅かに灯が残っているのを見ることが出来た。朝食は土間で自炊して荷物をまとめ6:25に小屋を出た。荷物の1つ(大きい方)は小屋に預かってもらい、軽い荷だけで早い行動を目指した。とは言え先ずは昨日は撮れなかった富士山とのツーショット写真の撮影からだけど。
富士の好展望をそれほど長続きはせず、棚沢ノ頭に達する頃には雲に覆われがちになってしまった。荷が軽いせいか足取りも軽く、1h15mで蛭ヶ岳に着いた。ここまでも出逢った登山者は親子2名と単独行の方2名だけで、静かな1日が予感された。
蛭ヶ岳からは富士はともかくも南アルプスから八ヶ岳、奥秩父の好展望が手に入った。先は長いから余り長く留まらずに10分程の休憩で再び丹沢山を目指した。丹沢山には9:12に帰着できた。小屋で荷物をピックアップして宮ヶ瀬へ向かう。
最初はなだらかな丹沢山の肩と言う雰囲気だが、やがて急坂の下りになる。瀬戸沢ノ頭、太礼ノ頭、円山木ノ頭、無名ノ頭、本間ノ頭とアップダウンの繰り返しだ。特に円山木と本間ノ頭への登りが厳しい。本間ノ頭まで来ると一山超えたと言うことで大休止にした。でも、丹沢山から宮ヶ瀬は11kmあり、その1/3を来たにすぎない。ここからはほぼ下りのみと言うのが少しは元気付けになるかもしれないが、それにしてもここからまだ1000m下らなくてはならないからそれを考えるとしんどいものだ。
それでもこの登山道は変化に富んでいて楽しい道のりだった。金冷し辺りから特にそんな印象が強く、ちょっとワクワクした下り道だった。標高が下がるとスミレやサクラもちらほらと見え出して余計に和ませてくれる。計画よりも大分早く車道に出ることができた。
そこから歩道をしばらく歩き宮ヶ瀬の園地のみはる荘でお風呂を馳走になり、始発バスで帰途に着いた。平日と言うことも有りお風呂も貸切状態だった。汗泥を落としてすっきり。K太も疲れたけど充実した山行だったと喜んでくれた。次の計画は、ちょっと先になるだろうけど、是非また山に行こうとバスの中で意気投合した。
フォトギャラリー:58枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | ノート・筆記用具 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン | トレッキングポール | GPS機器 | ストーブ | カップ | クッカー |
カトラリー |
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