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御岳山1泊登山

御岳山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (いずみやま さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

利用した登山口

濁河温泉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 飛騨側の濁河温泉から飛騨頂上を経て御嶽山を目指します。

この登山記録の行程

【1日目】
濁河温泉(12:00)・・・湯の花峠[休憩 10分](13:40)・・・のぞき岩避難小屋[休憩 10分](14:27)・・・八合目[休憩 10分](15:08)・・・五の池小屋(16:42)

【2日目】
五の池小屋(06:41)・・・魔利支天乗越(07:08)・・・摩利支天山[休憩 10分](07:39)・・・魔利支天乗越(08:06)・・・三ノ池乗越(08:26)・・・二ノ池本館(08:59)・・・剣ヶ峰[休憩 20分](10:27)・・・二ノ池本館(11:14)・・・三ノ池乗越(11:48)・・・五の池小屋[休憩 30分](12:15)・・・八合目[休憩 10分](13:53)・・・のぞき岩避難小屋[休憩 10分](14:41)・・・湯の花峠[休憩 10分](15:21)・・・濁河温泉(16:22)

コース

総距離
約14.1km
累積標高差
上り約1,610m
下り約1,610m
コースタイム
標準10時間
自己12時間23
倍率1.24

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

登山口で入山届けをポスに入れ、御岳神社飛騨下宮社前の登山道を登る。事前の調べで見ていた1丁毎の看板もかかっている。10分で仙人滝への分岐がある。さらに20分、草木谷に架かる仙人橋を渡る。しばらく進むと、アシカのような岩に出会う。イルカ岩と云うそうだ。

2百mほど登ると今度は右手上にジョーズ岩が見え出す。人食いざめと注釈してある。
ゴゼンタチバナやヤブデマリの赤い実が見える登山道を、古びた木道を踏みながら高度を稼いで行く。

登り始めて、1時間20分7合目湯の花峠・№16の看板の架かる見晴らしの良いポイントで最初の休憩。ここで標高2,103m。先は長い。

再スタート、しばらく登るとカエル岩が迎えてくれる。無事帰るおまじないのようだ。すぐ上に№20標識が架かっている。シラタマノキを確認し、14時27分第2チェックポイントに到着。飛騨頂上2km・後100分と指導票がある。オオバユキザサの橙色の実が熟して、葉は枯れてきている。タケシマランだろうか赤い実をつけている。

15時8分やっと8合目・第3休憩ポイント・おたすけ水(水は無い)2,450m到達だ。3時間弱かかっている。№31の辺り、上に32の標識があった。ここが森林限界この上はハイマツ帯になってくる。飛騨頂上稜線が見え後1kmくらい。

ゴロタ岩の登山道で、天狗さんなら岩の上をぴょんぴょんと楽しい登りと思うが、我々は、岩を一つずつよっこらしょ、よっこらしょと乗り越える。下に濁河温泉が見える絶景に、少ししんどさが薄れる。

摩利支天2,959mの頂が目の前に広がってくる。オオヒョウタンボクと思われる赤い実をつけた樹木がある。ウラジロナナカマドも赤く熟して紅葉が始まっているようだ。風は強く気温も5・6度と鼻の頭が冷たく感じる

№40の表示が見えて少し頑張ろうと思える。この辺りで4時半とても継子岳は無理と思い知らされた。

飛騨頂上を回りこんで五の池小屋、標高2,800mに着いたのは4時42分登山口から4時間半かかりました。朝遅れたことと4時間見ておけばという計画が甘かった。
小屋は薪ストーブが焚かれてとても暖かくゆっくり休めました。翌朝は6時朝食です。

100人泊れる五の池小屋に今夜は12人。何処でも好きな所で寝てとのスタッフの案内。新館2段蚕棚下の4人スペースを寝床に選定。ゆったりと過ごせる。
夜の間、外は時折強風が山小屋の壁をドドッと打っていた。5時半御来光が見えるだろうか?窓の外が橙色に染まり始めた。

登山者が起き出した。外に出ると、そこは継子岳と摩利支天山の間のコル、東側も西側も顔を巡らすだけで一望できる。小屋前の手水鉢は凍りついている。

しばらくすると。御岳の稜線が光を受け始める。だんだん山が目覚め、そして御来光の時が来た。登山者の皆さんが、その場に立ち尽くす気配を感じる。一瞬、八ヶ岳の上に光の矢が伸びる。木曽谷はまだ闇、御岳の山肌に朝日が当たり、赤く輝く。ドッヒッヤー・・・・・

八ヶ岳・中央アルプス・南アルプスその向こうに富士山の頭。振り返ると飛騨頂上に朝の光、下には影御岳が浮かぶ。向こうの雲上に白山 なんと、スバラッシー・・・・

光の中を2日目のスタート。まず摩利支天乗越しを目指す。乗越しから摩利支天山は、ほぼ水平に岩稜の上を行く。そして7時40分摩利支天山三角点に到着。今日最初のピーク3等三角点名「御岳2959.5m」へ立つ。

眼下に賽の河原へ続く火口が広がり、眼前には御岳山剣ヶ峰、右奥に継母岳が連なる。北には継子岳の裾がチャオ御岳スキー場へ延びる。その向こうに乗鞍から北アルプスの山々が続く。

乗越しへ帰り白竜避難小屋へ下る。賽の河原はたくさんの仏様が供養されている。あちこちに石積みや、お地蔵様が祭られている。小石を敷き詰めた地面と島の様な植物群落が転々とあて、墓地の様でもあるし、庭のようでもある。

見上げる先は二の池新館小屋からお鉢の淵、まだ2段・2つの池が上にある。二の池新館小屋を通り、1段登って標高2,908mにある二の池の北側をお鉢の淵目指して100mほど登る。二の池は、日本でい番高い所にある池だそうだ。此処には雪渓が正面にまだ残っている。御嶽山全部の山小屋水源であり、頂上小屋へもここからポンプアップされているようだ。

9時25分頂上火口の上に出た。スタートから2時間45分、絶景を何度も振り返りながらゆっくりと200m登ってきた。ぐるりと回って頂上へはあと小1時間だろう。頂上火口は一の池だが水は無い、植物の緑も少なく、赤茶けて荒涼とした巨大なすり鉢だ。

お鉢を回って、地獄谷の噴煙を見て、大滝頂上が見えると最後の登りが待っている。御岳神社の裏側の岸壁を登り境内へ出た。今日2つ目のピーク3067m御嶽山の頂上だ。1等三角点名「御岳山 3063.6m」の埋標が待っていた。

10時32分、スタートから3時50分。とても山頂とは思えない立派な御岳神社にお参りし、しばらく富士山を眺めながら休憩、10時42分下山に向かう。

二の池11時15分、賽の河原手前でトウヤクリンドウ、チシマギキョウ、ミヤマダイコンソウ、クロトウヒレン、オンタケナナカマドなど見ながら五の池小屋へ12時15分下山した。ここでお昼、山での温かい食事は生き返る思いがする。

飛騨頂上からの下りは長い。12時50分下りに向かいすぐに、登りでは気がつかなかったコマクサが見られた。ライチョウに会えれば完璧なのだが、そこまで望むのは欲が深すぎる。

おたすけ水で小屋の管理人さんがボッカで上がってこられるのにお会いした。しばらく荷揚げの話をし、すごい体力に感心する。12時41分のぞき岩、15時21分湯の花峠。16時4分仙人橋。
御岳神社飛騨下社へ16時21分に下山。ここでちょっとしたアクシデント階段を踏み外して転倒、リュックがクッションになって助けられる。だいぶ脚に来ています。1700mの下りでした。

実は、この後御嶽山が噴火し、多くの犠牲者、怪我人が出ました。
改めて、被災された皆様、関係者の皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
まだ山で眠っておられる方も居られます。早くご家族のもとに帰られる様お祈りしています。
・・・合 掌・・・

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フォトギャラリー:42枚

登山口

サラシナショウマ

1丁毎にある看板

草木谷に架かる仙人橋

アシカに見えるイルカ岩

ゴゼンタチバナ

湯の花峠

湯の花峠の指導票と№16の看板

こちらはカエル岩

オオバユキザサ

タケシマラン

オオヒョウタンボク

ウラジロナナカマド

摩利支天の稜線

ゴーロの登山道

五の池小屋へ到着

朝焼けの御岳

八ヶ岳から出るご来光

朝日に浮かび上がる三の池

影御岳

2日目出発

イワギキョウ

摩利支天三角点

摩利支天から乗鞍岳

摩利支天から白山

賽の河原から剣ヶ峰

お鉢越しに剣ヶ峰

御岳山頂から中央 南アルプス

御岳山1等三角点

登頂記念

御岳山頂

富士山ズーム

乗鞍岳~北アルプス

二の池

トウヤクリンドウ

チシマギキョウ

ミヤマダイコンソウ

クロトウヒレン

高山植物の女王コマクサ

おたすけ水まで下った

仙人橋 降下

登った御岳山

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装備・携行品

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登った山

御嶽山

御嶽山

3,067m

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