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砂塵の高峰 富士山

富士山( 関東)

パーティ: 2人 (DAI KAI さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

12日快晴!13日早朝のみ快晴、風強し、後に曇りときどき雨

利用した登山口

富士スバルライン五合目  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 前夜22:30に5合目駐車場にて前夜泊。この時点で70%の駐車率、翌朝、日出後に到着する方々は駐車に難儀されたと思います。

この登山記録の行程

【1日目】
富士スバルライン五合目(05:30)・・・六合目(06:00)・・・七合目(06:30)・・・八合目(07:15)・・・本八合目[休憩 20分](08:00)・・・九合目(08:40)・・・須走口・吉田口頂上(09:00)・・・富士宮口頂上(09:05)・・・御殿場口頂上(09:15)・・・富士宮口頂上(09:20)・・・剣ヶ峰[休憩 60分](09:30)・・・須走口・吉田口頂上(11:00)・・・富士宮口頂上[休憩 10分](11:50)・・・御殿場口頂上(12:05)・・・須走口・吉田口頂上[休憩 30分](12:30)・・・剣ヶ峰[休憩 30分](13:30)・・・富士宮口頂上(14:10)・・・御殿場口頂上(14:15)・・・本八合目(15:00)

【2日目】
本八合目(02:40)・・・九合目(03:10)・・・須走口・吉田口頂上[休憩 10分](03:40)・・・本八合目[休憩 60分](04:30)・・・八合目(下山道分岐)(05:40)・・・七合目(06:30)・・・六合目(07:00)・・・富士スバルライン五合目(07:30)

コース

総距離
約24.2km
累積標高差
上り約2,555m
下り約2,555m
コースタイム
標準16時間42
自己10時間40
倍率0.64

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

10月に行う海外高所登山に備え、高所順応訓練として富士山に行ってきました。
夜中に富士スバルラインを登っていると弾丸登山の方々の光跡が山頂へと伸びており、気分が重たくなります。
早朝5合目を出発、富士山は夜間登山がトレンドなのか、登山者はほとんどいません。
順当に高度を上げ、宿泊予定の本8合目のトモエ館に予備の水や着替えをデポ、山頂へ向かいます。
朝の9時の山頂はやはり人が少なく、休日の晴の富士山ではないようです。剣ヶ峰でもすんなり記念撮影できました。
じっくりと昼食を取り、お鉢めぐり、3周。
2週目の途中の剣ヶ峰では記念撮影30分待ちほどの長蛇の列が・・・恐ろしいことです。
特に体調の変化も疲労感も無く、私もパートナーも4000m弱程度の高度ではまだ影響は出ないようです。風が徐々に強くなり全身が砂埃臭くなってきたので小屋へ下降。

小屋での食事をとってからが今回の訓練の本番でした。
ここは富士山、24時間たくさんの人が登ってくる世界一クレイジーな山なのです。
5時ごろ食事を終え寝床へ行く、ここまでは普通の山小屋での生活と同じです。
しかし9時過ぎまで予約客や団体客が続々と到着し、食事客呼び出しの館内アナウンスや遠慮ないガイドのミーティング、ツアー客の喧騒が深夜まで続きます。「ヤダー!お風呂ないんだってー!」「えー!うそー!?」・・・静かにしてほしいなぁ。
日付変わって1時過ぎにはご来光登山に向け続々と宿泊客が行動を開始し、これまた遠慮ない喧騒に小屋が包まれます。
シーズン中の富士山の山小屋は、お客さんも24時間なら営業も24時間、それでも何が何でも寝る精神修養の場となりました。
高所訓練も兼ねているので睡眠薬などは絶対使わず、耳栓とニットを目深にかぶって短時間でも睡眠がとれるように最大限の努力をします。
努力の甲斐あり数時間は眠れましたが、深夜2時の小屋は完全に繁忙期状態。団体客でトイレに行列ができ、弾丸登山の外国人や学生さんが焼印を求めて小屋に押しかけ、バーゲンセールのようです。
さすがに寝てられないので予定よりだいぶ早いですが登山開始。
登山道は死屍累々、高山病を発症したのかバテたのか、多くの軽装の方々が寝てたりうずくまったり。何とか歩いている人たちも遅々と進まない行列にトボトボと付いていくので限界なのか、皆苦しそうです。
もっと過密な渋滞を予測していたのですが、山頂直下30m以外はまともに歩けなくなっている人がほとんどで、普通に抜かして歩いてくることができました。
山頂は容赦ない強風、そして冷気、頬を叩く砂塵は小石を多く含み暴力的な力で襲いかかってきます。3時半ごろに着いた山頂はご来光を待つ人々が建物の影や隙間にうずくまり、身を隠す場所を確保できなかった人々は身を寄せ合って砂嵐に耐えています。
少しお鉢めぐりでもして高所順応にプラスアルファをとでも考えていましたが、風が想定以上となったので中止、下山道から下降しました。
下山道は先行者・後続者もなく、また登ってくる人もいませんでした。
小屋に戻り朝食をとると、ちょうど雲海の向こうからご来光が・・・
12日は天気が崩れると聞いていたのですが、朝まではもってくれたようです。
その後サッサと下山しましたが、駐車場に着くとまもなく雨が降り出しました。
外国人や学生の方々はジーパンやサンダルと思い思いの格好で登っていましたが、無事に下山できたのでしょうか・・・登山口では使い場所のない使い捨てトイレをくばったり、バッチ渡す以外にも安全のためにするべきことがあると思うのですが、、、あのビニ傘持ったインドっぽい人たちは、あの風の中傘をさしたのかなぁ
高所順応訓練は、反省点を残しながらも良好な結果で終了。
富士山の山小屋泊を快適に過ごすにはまだまだ私の修行が足りないようです。

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装備・携行品

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登った山

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