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野伏ヶ岳(スノーシューで残雪期の春山へ)

野伏ヶ岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (alpsdake さん )

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行程・コース

天候

快晴の春山日和

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 白山中居神社横の石徹白川の橋を渡ったところの林道脇の路肩に駐車
石徹白大杉への道路は白山中居神社の先で重機で封鎖されていました(例年5月初旬ごろに冬期閉鎖解除)

この登山記録の行程

6:20石徹白川右岸(白山中居神社西) - 林道 - 7:45牧場跡 - (ダイレクト尾根) - 10:30野伏ヶ岳 - (ダイレクト尾根) - 牧場跡 - 林道(前半はショートカット) - 14:00石徹白川右岸(白山中居神社西) - 白山中居神社散策

コース

総距離
約12.3km
累積標高差
上り約1,114m
下り約1,114m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

・日本三百名山の野伏ヶ岳には登山道はないヤブ山で、積雪期限定の山、山スキーをする人には春山として人気があるようです。大部分の登山者はダイレクト尾根と呼ばれているコースを往復するようです。
・林道の下部10%程度で雪解け、その上部はほぼ全面雪道。
・ダイレクト尾根は上部でわずかに藪が出始め。
・林道下部などでキクザキイチゲやザゼンソウが開花。
・山上では色々な野鳥が観察でき、林道下部では色々な蝶が見られました。
天気予報では朝のうち雲が残るとのことでしたが、野伏ヶ岳周辺は上空快晴でした、山頂部を吹く風が冷たかったものの絶好の春山日和でした。登山口に向かう道路の路面には残雪はなく、路面凍結はありませんでした。林道の最初の部分では雪が解けていましたが、大部分で全面雪道でした。上りはスノーシューを使用し、下りは途中からズボ足で下り、結局アイゼンは装着しませんでした。色々な野鳥のさえずりが聴かれ、遠くからある程度のものが撮影できていました。ある程度分かるトレースが、正確なコース取りでダイレクト尾根のコースについていました。山頂からは360度の展望があり、両白山地の尾根越しに立山から乗鞍岳の北アルプスの山並みが見えていました。伊吹山や大野市の街並みなども見えていました。ダイレクト尾根などでは尻セードができそうでしたが、デジカメ2台を携行しているため封印しました。下山時には雪が緩んできましたが、踏み抜きなどは無くアイゼンなしで楽に下れました。最初はスノーシューのまま下山していましたが、スノーシューでは下りにくい勾配のため外した方が楽でした。
林道下部では薄紫色と白色のキクザキイチゲが咲いていました。帰りに白山中居神社前で舗装道路工事中で一時通行止めとなっていました。このため白山中居神社内を散策しました。地内にはミズバショウとザゼンソウが咲く湿地があり観察コースが設けられていました。帰路の県道脇にもキクザキチゲの群落が2箇所あって、全部で100枚以上のキクザキイチゲの撮影ができました。別途、萼片(花弁のようにみえる物)枚数をチェックする予定。(→131の個体を調査しました。)

【動画】野伏ヶ岳からのパノラマ展望360度 Views from Mount Nobuse
白山→別山→銚子ヶ峰→大日ヶ岳(遠景:北アルプス[立山、薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高岳、焼岳、乗鞍岳]→御嶽山)→能郷白山→荒島岳→経ヶ岳→赤兎山→別山
https://www.youtube.com/watch?v=ZvhsjkwykAM

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フォトギャラリー:54枚

登山口に向かう途中の朝日を浴びた野伏ヶ岳

林道を進むと給水施設のすぐ先から残雪、その先の日当たりが良い部分は下部で地肌が見えていました

牧場跡の木のヤドリギ

牧場跡からの野伏ヶ岳と薙刀山

三ノ峰と別山

牧場跡の池は氷結していました

ホオジロ♂

シジュウカラ♂

コゲラ

カケス

マンサク

ダイレクト尾根の下部

ブナ林の尾根

南側の稜線上の小白山

ダイレクト尾根の中間付近からは山頂が見えてきました

アカゲラ♀

山頂部にもウグイスがいました

ウソ♂が木の芽を採食していました

野伏ヶ岳の最後の登り

山頂からの北側の展望(白山、別山、南白山、三ノ峰-ニノ峰-一ノ峰-銚子ヶ峰-丸山)
☆山頂から360度(時計回り)のパノラマ展望は動画にて

白山の山頂部、室堂の山小屋はほとんどが雪に埋もれ、わずかに赤い屋根が見えていました

丸山の右奥には、別山-真砂岳-立山が見えていました、剱岳は稜線に隠れて見えないようです

笠ヶ岳とその右奥に槍ヶ岳・大喰岳・中岳
光学50倍デジカメが大槍と小槍をと撮らえていました

能郷白山

乗鞍岳

南側の最奥に伊吹山が見えていました

荒島岳、右奥に銀杏峯と部子山

ダイレクト尾根の上部からの様子(稜線は高度感があるように見えますが、適度な勾配が続きます)
左奥は大日ヶ岳その稜線越しに御嶽山と鷲ヶ岳

経ヶ岳-赤兎山

ネコヤナギ

牧場跡から今日歩いたダイレクト尾根を振り返る

ヒヨドリ

林道下部のフキノトウ

ヒオドシチョウ(翅が痛んだ越冬個体)

シータテハ♀

シロハラ?

スギタニルリシジミ

ホクリクネコノメソウ

キブシを吸蜜中のシ-タテハ

スミレサイシン

ルリタテハ

テングチョウ

ヤマガラ

林道下部の斜面にのキクザキイチゲ(春の妖精、残雪期の雪解け部で春先に他の植物よりもいちはやく姿を現し、その後地上部から完全に姿を消してしまう多年草)が咲き始めていました。朝しぼんでいた花は、日中には開いていました。萼片(花弁のように見えるもの)は、白色のものも少しありました。
萼片枚数 n=9

キクザキイチゲの花の詳細
萼片枚数 n=10

ザセンソウ

ザセンソウの細部

白山中居神社

白山中居神社内のミズバショウ

キクザキイチゲの花を吸蜜中の虫

大日ヶ岳山麓のキクザキイチゲの群落

今回野伏ヶ岳と大日ヶ岳山麓で調査したキクザキイチゲの萼片枚数のバリエーション(n=7~19)

桜前線が長良川を北上中で、郡上市大和町付近はソメイヨシノが満開でした。山腹にはヤマザクラ。
長良川右岸からの風景、川の中の岩の上に釣り人がいました

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装備・携行品

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登った山

野伏ヶ岳

野伏ヶ岳

1,674m

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