行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
明神峠(09:20)・・・三国山[休憩 10分](10:30)・・・三国峠(10:50)・・・鉄砲木ノ頭(明神山)[休憩 10分](11:04)・・・切通峠(吉政峠)(11:45)・・・高指山[休憩 20分](12:12)・・・大棚ノ頭[休憩 10分](13:41)・・・石保土山(西ノ丸)[休憩 10分](14:20)・・・菰釣山[休憩 10分](16:19)・・・菰釣山避難小屋(16:40)
【2日目】
菰釣山避難小屋(06:00)・・・城ヶ尾峠[休憩 30分](07:20)・・・分岐(08:00)・・・大界木山(08:12)・・・モロクボ沢ノ頭(08:50)・・・畦ヶ丸[休憩 10分](09:13)・・・大滝峠上(10:20)・・・屏風岩山[休憩 10分](11:00)・・・二本杉峠[休憩 10分](12:00)・・・細川橋(12:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
(1日目)駿河小山8:45発の明神峠行きバスは一日1本のハイカー専用で、行きだけの片道運行という珍しいバス。10名ほどの乗客は明神峠から世附峠方面へ向い、三国山方面は自分一人。富士スピードウエイからエンジン音やら場内アナウンスが聞こえる。静かな山旅を想像していたから見事に期待外れ。それでもブナの巨木の中を紅葉を愛でながら歩く。鉄砲ノ木の頭へは一転してススキ野原の展望のよい道だ。山中湖が良く見えて気持ちが良い。富士山は雲の中。ここからは甲相国境尾根を菰釣山へ向ってブナやミズナラ林の中を一人旅。道はよく歩かれていて見間違う箇所はない。登山道の整備事業が来年の春までかけて実施中。ところどころ資材が置かれていて、大棚ノ頭と石保土山間で階段を作っている工夫数人に遭遇。右手に西の丸、大栂といった西丹沢の奥深い山並みを見つつ、歩きだしからずっと聞こえているサーキットのエンジン音のギャップが残念だ。菰釣山避難小屋には遅めの到着。既に8名の先客がおり夕食の準備でテーブル上は賑やかだ。板の間の少し空いたスペースに寝る場所を確保し、テーブルの上も少し詰めてもらって何とか自分の夕食準備の場所を作ることができた。こんな山奥の避難小屋に泊まる人はそう多くないだろう高を括っていたが大間違いだった。甲相国境尾根を歩く人は距離があるのでここに泊らないと歩ききれないのだ。しかも東海自然歩道の一部区間でもありそこそこ歩く人はいる。この季節夜は冷えるので、正直土間や外に寝る羽目にならずよかった。9名がテーブルを囲んで必然的に山の話題で盛り上がる。今回の山行で酒を忘れたのが痛い。それでも山小屋に宿泊する面々のディープな話題には興味が尽きない。外はガスガスで星はもちろん、周囲の木立ちも見えない。「トイレに行ったまま戻って来れなくなるかも~、ひゃーカンベン」とか冗談を飛ばしつつ就寝の準備をして、各自の寝袋にもぐり込んだ。
(2日目)
5時、避難小屋の窓越しに星明かりが見え跳ね起きた。すかさずカメラを手にして外に出る。東の方に金星と木星がひと際明るく輝いている。もう薄明の時間だ。山の朝は本当に気持ち良い。朝食はパンとスープのみ。ディープな面々はそれぞれ工夫を凝らした朝食でうまそうだ。自分もまだまだ研究が足らん、などと思いつつ。シュラフとパッドをたたんで出発準備。甲相国境尾根は水場が少ない。尾根沿いから道志方面に降りてブナ沢の水場が唯一だ。水汲みに行ってきまーすと荷物を置いて出かけようとしたら、同宿した人から涸れてたよーと言われショック。2L持ってきた水は、昨晩の夕食時に調子に乗って梅昆布茶を作ったりしてほとんど消費してしまった。状況を察したひと組の夫婦の方が水を少し分けてくれた。道志に降りるだけだからと言うことだが、感謝感謝。
城ヶ尾峠を経由して畔ヶ丸の避難小屋へ。ここで休憩。日誌によると昨晩の宿泊は1人だけ。菰釣避難小屋とだいぶ違うなぁ。さて、今日はここから大滝峠を経由して二本杉峠へ降る。大滝峠上という分岐までは東海自然歩道なので整備が行き届いている。一歩先、大滝峠方面はスギやら檜の枯れ枝が道の上に積もっていて荒れている。注意してあるかないと尾根筋を外しかねない。コンパスと地図を見ながら慎重に進む。屏風岩山には手製の白い小さな山名表示板が置いてあった。展望なし。ここから二本杉峠へかけてが更に難路となる。尾根筋を歩くのだが傾斜が緩く地形を見ただけでは方向が定まり難いのだ。おまけに杉の枯れ枝が踏み跡をわかり難くしていると来た。歩行時間と地図を見ながらそろそろ左にカーブだなとか、時々現れる赤いマーキングを探しながらゆっくり歩く。二本杉峠が近付くとロープが張ってあって急傾斜を降るのだが、どうも方角が北寄りにぶれている。地図を見ると2ルート有ってどちらも二本杉峠で合流するらしい。迷った末、ロープの急傾斜を降ることにした。二本杉峠は大又沢上流の千鳥橋やさらに奥の地蔵平へ抜ける道との合流点。廃道マニアにはたまらない道だと思うのだが、いかんせん鬱蒼としたスギ林の薄暗い中、展望も利かずただ歩くというのもちょっと・・・。本当は権現山に登って丹沢湖のほとり浅瀬入り口へ下山する予定だったが、つまらなくなったのと、水が底をついたことを理由に細川橋へ降りる事にした。二本杉峠から降り道をテンポ良く歩くこと50分。途中、細川沢の上流で堰堤工事のショベルカーを見つけ、もう人里のにおいを感じつつ無事にバス停に到着。バスが来るまで2時間以上あったので、丹沢湖・永歳橋まで歩く。マラソンも開催されるバス通りは歩きやすい。40分ほどで丹沢湖記念館。向いの落合館でカツ定食とビールで乾杯。
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